視察レポート

視察レポート

2021年02月12日

神戸北野異人街 

東京支店 酒井康行

「世界一の朝食」で話題の神戸北野ホテルに宿泊するコースは弊社でも幾つかございますが、このたびはご滞在中の自由時間の際にお勧めの、神戸北野異人街散策ルートや神戸港遊覧船をご紹介致します。

神戸北野異人街 お勧めの散策ルート

治承4年(1180年)、平清盛が都の鬼門鎮護のため、京都の北野天満宮をこの地に勧請したことで、神戸・北野の歴史は始まりました。

明治の開港まで北野~三宮エリアは農村であり、北野村は居留地に最も近い山麓の恵まれた位置ゆえに、開港当時でも既に家数60戸、人口約230人を誇っていました。

北野村に異人館街が誕生した理由は、開港後の来日外国人の増加による居留地の用地不足でした。諸外国との条約の上で、居留地を広げるといいうことは治外法権区域の拡大を意味したため、明治政府は、範囲を限って日本人との雑居を認め、居留地から山手に延びる道の整備を行ったのです。

こうして居留地や港が南に一望出来る高台に外国人住宅である異人館が集まり、やがて居留地の仕事場に山手から通勤するのも定着しました。

しかし、1939年(昭和14年)の第二次世界大戦の勃発、同16年の太平洋戦争への突入は、永く神戸に住んでいた在留外国人の国外退去や母国への帰国を招き、北野界隈をはじめ神戸の山手の外国人と共生してきた環境は大きく損なわれることとなりました。しかも空襲によって異人館の多くは被害を受けました。

そのような中で、一部の地域がかろうじて戦災を免れました。それが現在異人館街が広がるエリアです。75年頃より女性向け雑誌が相次いで神戸異人館の特集を組み、さらに77年放送のNHK連続テレビ小説『風見鶏の館』で取り上げられたことにより人気が沸騰し、異人館の存在は広く知られるようになり、閑静な住宅地であった北野町界隈は一躍観光地として有名になったのです。

現在はお洒落なブティックやレストラン、カフェなども建ち並び、神戸を代表する観光地となっています。

神戸北野異人街散策は、この北の坂を登り切った交差点から始めます。右手の建物が観光案内所となっており、地図ももらえますし、異人館のチケットも購入できます。
トーマス坂を登ると萌黄の館に到着です。
神戸の町並みを見渡せる北野町広場が広がります。
北野町広場から見上げた場所に位置しているのが、異人館として最も有名な「風見鶏の館」。明治42年(1909年)にドイツ人貿易商の自邸として建てられました。
広場から延びる石畳の小径の入口に神戸北野天満神社へ通じる鳥居が設けられています。
階段を登ります。
階段を登り切ると拝殿があります。
御利益がある御神牛。
本殿、1180年に平清盛が設建し北野の地名の発祥となった神社です。学問の神様菅原道真公が祀られています。
「天空の神社」の異名を持つだけあって、神戸の街と港が一望出来ます。
石畳の小径からこの坂道を登ると、うろこの家や山手八番館へ通じます。
うろこの家に入場してみました。中庭にあるポルチェリートの猪の鼻に触ると幸運がもたらされるとか。
うろこの家の外観。約3000枚のうろこのような天然石のスレートに包まれています。
向かって左の建物はギャラリーになっています。
最上階からの眺めは絶景。
向かって右の建物は外国人のための高級借家の様子がそのまま残されています。
チューダー風の洋館「山手八番館」。こちらにも入ってみました。
展示品も充実しています。
願い事が叶うと云われている「サターンの椅子」。ローマ神話の五穀豊穣の神、サターンの彫刻が施された不思議な一組の椅子です。豊穣をもたらす神の名に因み「願い事が実り叶う椅子」と伝えられていますので、男性は向かって左、女性は向かって右の椅子に座ってみましょう。19世紀頃に制作され、元々はイタリアの教会にあったそうです。
北野外国人倶楽部の前を通りぬけます。
不動坂を下ります。その途中にはイタリア館(プラトン装飾美術館)もあります。
不動坂と北野通りの交差点まで進みます。一角には三本松不動院があります。
北野通りを東から西へ進みます。
ベンの家に到着。館内には多数の剥製が展示されています。
外壁は神戸異人館の特徴でもある「下見板張り」であったものを、後になってモルタル掻き落としが施されました。赤レンガの塀は当時ドイツから取り寄せた煉瓦をそのまま使用していることから、神戸市から文化財指定を受けています。
続いて英国館に入場。明治42年(1909年)の建築当時のままに保存されています。入口にはダイムラーが停まっています。
シャーロック・ホームズの部屋が再現されています。
イングリッシュガーデンにはベイカー・ストリート駅も再現されています。
重厚なバーカウンターもありました。
散策を終えたらスターバックス神戸北野異人館店へ。この建物は、1907年(明治40年)に建築された木造2階建ての住宅で、建築当初は米国人が所有していました。

神戸港遊覧船 オーシャンプリンス号に乗船してきました

神戸港内を約45分かけて一周する遊覧船「オーシャンプリンス号」に乗船してきました。歩いて楽しい町・神戸ですが、海上から見渡す景色も綺麗でしたので、お時間が合えば、是非ご乗船いただきたいエクスカーションです。神戸北野ホテルからタクシーであれば、15分程でポートタワーまでアクセス出来ます。

神戸ベイクルーズ航路図
「かもめりあターミナル」の前、中突堤中央ターミナルから乗船です。背後に見えるのは高さ135mのホテルオークラ(左)と高さ108mのポートタワー(右)。
オーシャンプリンス号に乗船しました。
出航後すぐにモザイク観覧車前を通過します。

川崎重工。特殊船舶(ジェットフォイル、潜水艦など)の造船・修理をしています。日本で一番大きな浮きドック(船の修理・点検設備)もあります。
振り返ると、左手より川崎重工、モザイク観覧車、ポートタワー、半楕円形のメリケンパーク・オリエンタルホテル、六甲山が見渡せます。
海上自衛隊の潜水艦は、日本国内では川崎・三菱の両造船所のみで修理・建造が行われています。
神戸港第一防波堤東灯台。港名を記した灯台は日本でもここだけです。
2006年2月16日に開港した神戸空港。
ポートアイランド。1981年に完成した国内初の人工島都市で、国際会議場や神戸どうぶつ王国などの施設が建ち並び、現在では約1万5千人が住んで1つの街、海上都市として機能しています。
全長319m、国内で初めてのダブルデッキ(2階建)タイプの神戸大橋。

自由食の際は神戸・南京中華街を訪れてみてはいかがでしょうか

横浜、長崎と並ぶ日本三大中華街のひとつ「神戸・南京中華街」。神戸市中央区の元町通と栄町通にまたがるエリアの南京町にあります。横浜に比べると規模こそ小さいものの、中国料理店や中華系の商店が約100軒も連ね、チャイナタウンの雰囲気で賑わっています。食べ歩きも楽しめますし、店内にてゆったりとお食事も楽しめますよ。

神戸・南京中華街の中心部はいつでも賑わっています。
南京西路、突き当りには西安門があります。
中華街で最も人気のある元祖豚饅頭「老祥記」。中国天津地方の天津包子と呼ばれる饅頭を、日本人好みに仕上げた豚まんが人気で、3個以上頼むと店内で食べられるそうですよ。
中華街食べ歩きに疲れたら、西国街道が走る神戸元町商店街に位置するユーハイム本店へ行かれてはいかがでしょうか。
落ち着いた雰囲気の店内。
一番人気のショートケーキをお試しください。

今回ご紹介した神戸が含まれているツアーはこちら。是非、ご検討ください。

神戸北野ホテルと淡路島ホテル・アナガの旅【3日間】

出発日:3月2日(火) 、 3月9日(火) 、 3月16日(火)、3月25日(木)
旅行代金:¥158,000

 神戸で感じるヨーロッパの香り【2日間】

出発日: 3月9日(火) 、 3月16日(火)
旅行代金:¥55,000

2つのロイド・ライト建築と旧帝国ホテルの宴【3日間】Aコース

出発日: 4月14日(水) 、 4月21日(水)
旅行代金:¥145,000

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