美味発見!

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2020年12月28日

チェロと文楽の夢の共演

菊間潤吾

東京に住む私にとって大阪が美しいと思うことがいくつかありますが、その代表的なものが国立文楽劇場の存在です。東京でも年に何回か定期公演を国立劇場で行われますが、シェークスピアの題材を文楽でやったり、面白い企画は東京にやってきません。今回はチェロとの公演。コロナの影響で10ヶ月ぶりの文楽再開の前祝いといった趣きで「チェロと文楽の共演」が行われるとあって大阪へ足を運びました。

黛 敏郎が日本三大芸能のひとつ文楽の世界をチェロで表現した楽曲「BUNRAKU」を日本を代表するチェリストで世界で活躍する宮田 大氏と人形遣いの名手・桐竹勘十郎氏の共演という夢のような企画です。

ストラディヴァリウスの名番は宮田氏の手によって太夫の語りや三味線の音色を彷彿とさせる旋律を奏で、それに合わせて桐竹氏の操る関寺小町(老女になった小野小町)の舞は何とも言えない贅沢な楽しみを提供してくれ、文楽の新しい楽しみ方を見せてくれました。

ひとつの目的の為だけに旅に出るのは贅沢なことでしたが、いつまでも思い出に残る自分だけの旅の3つ星です。

(旧コラム「旅の3つ星」より)

文楽人形
『ザ・グレイト文楽』のポスター
座席はコロナ対策で1席あけての利用。
会場にあった千代紙がとても洒落ていた。

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