6月から国内旅行の新しいシリーズとして「地方の美食学＋旅」をスタートしました。日本各地で、その土地の素材の良さに魅かれ、人里離れたような土地などで超一流の料理を出しているシェフに焦点を当て、その店での食事をメインに据えて旅をするというものです。今までに10軒のレストランを取り上げて企画しましたが、追加設定のツアーが続出し、何百人もの皆様にご参加いただきました。
そのときにラインナップに加えたかったものの、予約の取りづらい店も多く、実現しないツアーもありました。そんな中の一軒、奈良の「アコルドゥ」を訪ねる旅が来年実現します。

「アコルドゥ」のオーナーシェフ川島宙さんは、スペイン・バスク地方の美食の町サンセバスチャンをリードする名店「ムガリッツ」で修業をされてきた方です。その土地の食材を大切にし、自由な発想で美食を作り出すスペイン料理ですが、アコルドゥもレストランの敷地内の自家菜園でハーブをつくるなど、地元の食材を生かした川島さんのオリジナリティ溢れる料理を楽しめます。東大寺の敷地内という絶好のロケーションにあり、店内の雰囲気、周辺の景観、すべてに満足するレストランです。「旅の3つ星」にふさわしい名店です。

（旧コラム「旅の3つ星」より）