美味発見!

美味発見!

2022年06月10日

井上靖の愛した黄色いゼリー(愛知)

豊橋の駅前から少し離れた旧東海道沿いには、江戸から続く老舗の名店が残っていて、ちょっと嬉しいエリアになっています。うなぎの「丸よ」、菜飯田楽の「きく宗」、そして豊橋を代表する御菓子司「若松園」。
ちょうど東海道五拾三次の34番目の三州吉田宿本陣跡のあたりです。

お目当ては若松園の黄色いゼリー。
井上靖の自伝的長編小説『しろばんば』の中で、「スプーンをいれるのが勿体ないようにそれが美しく見えた。口に入れると溶けるように美味く、口ではいい表せない程おいしい黄色いゼリー」として登場。
特定の店名を登場させるのは極めて珍しく、自身にとってよほど記憶に残ったお気に入りの味だったと思われます。

店を覗いたら黄色いゼリーがあったのでいただきました。最高級の日向夏を使ったゼリーは甘酸っぱくて爽やかなお味でした。

戦災でレシピが失われたものの、井上靖生誕百年を機に、井上靖文学館の依頼を受けて復活した「黄色いゼリー」
江戸時代創業の老舗として街道の賑わいを見つめてきた「若松園」の銘菓です

この記事に関するキーワード

お気軽にお問い合わせください

電話相談はこちら

受付時間:午前9:30~午後5:30

東京
03-3501-4111
大阪
06-6343-0111
名古屋
052-252-2110
九州
092-473-0111
札幌
011-232-9111
藤沢
0466-27-0111