歴史ある風景
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2021年08月24日
日本最西端、与那国島に残る謎
本社 プランニング事業本部:乗田憲一
先日、再放送ではあったのですがNHK地球ドラマチック「イースター島のモアイ像 巨石文化の謎に迫る!」という番組を観ました。私がイースター島を訪れたのはもう15年以上も前。懐かしむ気持ちとその当時は知り得なかった情報も溢れていて、とても興味深く、またあの「絶海の孤島」に行きたくもなりました。私はこうした島が好きなようで、ポリネシアの島々やエーゲ海のメジャーではない島々など、行ってみたい島がたくさんあります。考古学的に見ても大陸では知り得なかったような文化が遺されていたりして、どこか神秘的に感じるのです。
日本にも多くの島々があり、個性的で文化性も高く、調べてみるとかなり面白い。与那国島もそのひとつ。沖縄県ですが那覇から何と500㎞も離れており、東京から1,900㎞。日本最西端というのも納得。台湾まで111㎞、国境の島なのです。この島に1986年、地元のダイバーにより発見され、「遺跡ポイント」と名付けられた場所があります。
東西100m、南北50mの巨大な岩石層は、「人工物」か?「自然の浸食か?」でいまも物議を醸しています。人間の手によって加工されたとしか思えない幾何学的な構造、彫り込まれたように見える文様など、ここに古代文明が?とドキドキします。島には観光ポイントともなっている不思議な巨石や奇妙な形の岩もあり、またそれらが新川鼻の沖合い約50m、水深25mあたりに存在していることも、地球の海面上昇の過程を考えたときに、文明の存在を求めてしまいます。無論、岩質の特徴などを考えると自然の浸食である可能性も十分にあります。個人的には、むしろこのまま「謎」であって欲しいと思うこともあります。その方が見た人それぞれが想像の羽をどこまでも自由に広げることが出来ますので。
与那国の西崎(いりざき)から望む夕陽は日本で最後に沈む夕陽。これを見ただけでも十分、神秘的です。少しのんびりしたくなったり、心をリフレッシュしたくなったら与那国島はお勧めです。文明の、自然の神秘に浸ってみてください。
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