町並み百選

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2022年08月01日

毛利の城下町・長府を歩く(山口)

 長府は本州の西端に位置する毛利家の城下町のひとつで、土塀が残る風情ある町です。この地に城があったのはわずか13年。その後は、毛利家の居館を中心に町が造られました。町筋は必ずしも碁盤の目ではなく、T字形になった道など、あえて迷路のように造られているのが特徴です。太平の世を感じさせる静かな町の中に、敵陣に対する備えがうかがえます。小路には、練った土と瓦で築き上げられた土塀が築かれ、その重厚な造りにも魅了されます。

土壁で区画された古江小路の閑静な町

 古江小路には、武家屋敷の長府毛利邸や上級藩士が暮らした長府藩侍屋敷長屋など見どころが多く集まっています。こじんまりとした地域ながら、江戸時代の面影を良く伝えている散策が楽しい町並みです。

 長府毛利家の菩提寺である功山寺は、幕末に高杉晋作ら長州藩の正義派が集い、挙兵を決断した地でもあります。「維新発祥之地」とも呼ばれ、高杉晋作挙兵像が立つほか、紅葉の名所ですので秋景色が楽しめるのも魅力です。山門前は撮影スポットとしても有名です。長府毛利邸は、1903年に14代当主・毛利元敏公によって建てられた邸宅。一部の部屋は当時のまま残され、往時を偲ばせます。

功山寺の山門と美しい紅葉 ©山口県観光連盟
長府毛利邸 ©山口県観光連盟
屋敷からは日本庭園を眺めることができます

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