【海外】帰国しました。添乗員レポート

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2023年02月03日

【帰国レポート】ザルツブルク「モーツァルト週間とミュンヘン芸術の旅【8日間】

2023年1月25日(水)~2月2日(木) 8日間 添乗員:東京支店 本社営業部 金子友里恵

〈1月25日発 添乗員・本社営業部 金子 友里恵〉

冬のヨーロッパは、クリスマスの時期を過ぎると少し閑散とするイメージがあるかもしれませんが、場所によってはそうとも限りません。

オーストリアの雪景色のザルツブルクで行われる「モーツアルト週間」は、毎年1月のモーツァルトの誕生日(1756年1月27日)にあわせて、国際モーツアルト財団が主催するモーツァルト作品を主に行うコンサートが各ホールで開かれ、町が音楽で華やかに彩られます。

このたびは、ザルツブルクのモーツァルト週間で開催する三夜に渡る音楽鑑賞とドイツ・ミュンヘンでの芸術鑑賞を旅のコンセプトとし、日本航空上級クラス直行便(ビジネスクラス・プレミアムクラス)を利用し、フランクフルト~ニュルンベルク~ザルツブルク4連泊~ミュンヘン2連泊で優雅にお過ごしいただく旅へご案内しました。

デューラーが生まれ育った町 ドイツ・ニュルンベルクを訪ねて

フランクフルトを出発し、ザルツブルクを目指します。その途中にニュルンベルクを訪ねました。今回の旅のコンセプトは、「音楽×芸術」。ニュルンベルクは、芸術家デューラーが生まれ育った町であり、彼の生家が美術館兼博物館として公開されています。

家の中の一室でデューラーの作品を紹介してもらいました。
アンティークの家具が並び、当時の情景が思い浮かぶようです。
坂をのぼりきった道の角に立っているデューラーの生家
ドイツゴシック様式の聖ローレンツ教会
16世紀のドイツの後期ゴシックの彫刻家として活躍したファイト・シュトースにより作られた「受胎告知」のレリーフ。

内部に展示されている絵画は、実はコピーなのですが、それらの多くは我々が最後に滞在するミュンヘンの美術館「アルテ・ピナコテーク」に収蔵されています。メインディッシュとなる芸術鑑賞のいわば「前菜」として皆様をご案内し、旅の後半に向けてワクワク感の演出です。

雪景色のザルツブルク「モーツァルト週間」で三夜に渡る音楽三昧の滞在

皆さまの旅の目的はもちろん、音楽です。モーツァルト週間のメイン会場となる祝祭劇場大ホールはもちろん、祝祭劇場のもうひとつのホールであるフェルゼンライトシューレや、モーツァルテウムなど、会場を変え、演目を変え、オペラやコンサートを満喫していただきました。

フェルゼンライトシューレにてオペラ『モーツァルト ドン・ジョバンニ (罰せられた放蕩者またはドン・ジョヴァンニ), K. 527』を

ホワイエの天井画。乗馬学校時代のフレスコ画が見事です。
オーケストラピットを使わない斬新な構成でした

祝祭劇場大ホール

ウィーン・フィールハーモニー管弦楽団

出演者
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団Vienna Philharmonic
ロビン・ティチアーティRobin Ticciati (指揮)
イゴール・レヴィットIgor Levit (ピアノ)

演目
・英雄劇「エジプトの王ターモス」のための合唱と幕間音楽K.345
(Interlude Music of “Thamos, König in Ägypten” K 345)
・ピアノ協奏曲第12番イ長調K.414
(Concerto for piano and orchestra in A major K 414)
・交響曲第36番 ハ長調 K.425『リンツ』
(Symphony in C major K. 425 “Linz Symphony”)

モーツァルテウム

モーツァルテムのクラシカルな内装のせいか、18世紀当時の宮廷での演奏会の光景が蘇るようでした。

出演者
マーラー室内管弦楽団  Mahler Chamber Orchestra 
内田光子(指揮・ピアノ) Mitsuko Uchida (Conduction and Piano)

演目
・ピアノ協奏曲第5番 ニ長調 K. 175
(Concerto for piano and orchestra D major K. 175)
・交響曲第6番ヘ長調 (Symphony in F major K. 43)
・ピアノ協奏曲 第27番 変ロ長調 K.595
(Concerto in B flat major for piano and orchestra K. 595 )

会場はヨーロッパの人々はもちろん、世界中から本格的な音楽を求めて全会場満席。お客様も普段と違うお召し物で着飾り、クラシックの本場で演奏される久しぶりの生演奏に感激されていました。

4連泊でじっくり巡るザルツブルク

ザルツブルクの町はさほど大きくなく、新市街と旧市街どちらも徒歩での散策が可能です。ザルツブルクカードを利用すれば、街中を走るトラムや主要な観光もお手軽に。ホーエンザルツブルク上やメンヒスベルクの丘にあがれば、街を一望する展望スポットもたくさんあります。

モーツァルトゆかりの地 ザルツッブルク大聖堂の外観
種祭壇横には、かつてモーツァルトが演奏していたパイプオルガンが。
内部にある洗礼盤。モーツァルトもここで洗礼を受けました。
東山魁夷も絶賛したメンヒスベルクの丘からのザルツブルクの雪景色。誰かが雪だるまを作っていました。
せっかくなのでホーエンザルツブルク城へフニクラルで上がりましょう。
城上からはザルツブルクの街が一望できます。天気が良いとアルプスの山々も望めますよ。
ザルツブルク名菓「モーツァルト・クーゲル」を販売する老舗「フュルスト」すべて手作りのチョコレートは、大量生産のもの味が全く違います!
クラシカルな雰囲気の店内にはカフェもあり、見た目も可愛いケーキやチョコレートがならびます。
老舗ホテル・ザッハー内のカフェで休憩を。
もちろんザッハトルテもいただきました♪
新市街から橋を渡って旧市街を眺めます。

サウンド・オブ・ミュージックの舞台「モントゼー」への小旅行

夜の音楽鑑賞が旅の主たる目的となる旅では、お客様のご体調や体力面を考慮して、観光を詰め込まずにあえて自由行動や自由時間を多く設けています。ご自身のペースに合わせて、観光を調節できるので安心です。

事前のご要望として、ザルツブルクの郊外にも足を延ばしたいとおっしゃっていましたので、ザルツブルクから車で20分程のザルツカンマーグート地方の湖畔の町「モントゼー」へとご案内しました。

船内から見たモンド湖の景色。船内からは雪のかかるザルツカンマーグート山脈の一部である車夫ベルク(羊の山、1782m)やヘレンビルゲ山(地獄の山、1862m)などを望むことができました。

モンド湖からアルプスの山々を望める地ということで、クルーズ船をチャーターしてモンド湖クルーズ。避暑地として夏に賑わうモントゼーですが、雪が積もり幻想的な光景が広がる冬のクルーズもまた格別でした。利用した船が2022年の新造船ということもあり、窓も大きく快適で、皆さまに大変喜んでいただけました。

ザルツブルクは名作映画「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台として有名ですが、実はここモントゼーの中心地に建つ聖ミヒャエル教会は、マリアとトラップ大佐の結婚式のシーンが撮影された教会として非常に有名です。内部の装飾は厳かかつ気品が感じられます。映画の映像をご覧いただいた後、内部を見学しました。

製ミヒャエル教会の外観
教会内部。淡いピンク色がキュートです。

ミュンヘンではじっくりと芸術鑑賞に浸りました。

ミュンヘンの街は、トラムや地下鉄、列車など交通網が発達していて分かりやすく、自由行動の際も安心してご自身でもご移動いただけます。

かつてバイエルン地方を支配し、王家として君臨したヴィッテルスバッハ家の本宮殿である「レジデンツ」のアンティクヴァリウム(考古館)

メインの観光は「アルテ・ピナコテーク」です。主に古典絵画や宗教画が多く所蔵した美術館で、バイエルン王家ヴィッテルスバッハ家の所蔵品を一般市民に公開する目的で作られた国立美術館であり、14世紀から18世紀までのヨーロッパ絵画の名作が数多く展示されています。デューラー、ルーベンス、ラファエロ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、レンブラント、ブリューゲルなど、名作の数々に圧倒されました。

午前中の日の差し込みが印象的な大階段
ラファエロ 「カンジャーニの聖家族」
ルーベンスとヤン・ブリューゲルの共作 「花輪の聖
母」

午後を自由行動としましたので、ご一緒に観光したのちに引き続き再度芸術鑑賞を続けられたお客様もいらっしゃいました。一方、町の中心地であるマリエン広場へ繰り出せば、主要な教会が近距離に位置しているので見学しやすく、お店もたくさん立ち並んでいてショッピングも気軽にお楽しみいただけます。

ドイツ最大のグロッケンシュピール(からくり時計)のある中心地マリエン広場

春や秋の訪問希望が多いヨーロッパですが、観光客でごった返さない冬は実は穴場かもしれません。絵画のような雪景色で移動中も楽しめますし、寒いといえどもダウンコートを着てタクシーで移動すれば楽々です。

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