【国内】帰着しました。添乗員レポート

【国内】帰着しました。添乗員レポート
2026年01月26日
【帰着レポート】ニューイヤーコンサートも楽しむ 箱根・東京の名建築と美術巡り
<2026年1月6日(火)~1月9日(金)4日間 添乗員:九州支店 光武千穂>
<2026年1月6日(火)~1月9日(金)4日間 添乗員:九州支店 光武千穂>
2026年1月、新春の東京・箱根を舞台に一流の音楽・演劇と、明治から昭和にかけて形成された日本の名建築、そして珠玉の美術作品を展示する美術館を巡りました。サントリーホールでのコンサート、歌舞伎座での伝統芸能、三つの美術館での東西の名画鑑賞、そして名建築の数々を通じて、日本の近代化の歴史と文化に触れる4日間となりました。
歌舞伎座で堪能する伝統の美
ツアー最初の夜は、銀座の歌舞伎座にて「新春大歌舞伎 夜の部」の観劇に向かいました。日本が誇る伝統芸能の世界に浸りました。中村七之助氏が演じる巴御前の女形の美しさに息を呑み、松本幸四郎氏と坂東新悟氏が熱演する「女殺油地獄」では、人間の業の深さに引き込まれました。


サントリーホールで迎える新春の響き
今回のツアーの目玉のひとつ、ワールド航空サービス創業55周年記念「ニューイヤーコンサート2026」を六本木「サントリーホール」で鑑賞しました。開演前のロビーでは、以前のツアーでご一緒した懐かしいお顔との再会に会話が弾み、旅友同士で旅の思い出話に花が咲いていました。
ヴィンヤード(ぶどう畑)形式の客席が舞台を取り囲むように配置されたこのホールは、「世界一美しい響き」を目指して1986年に開館。指揮・岩村力氏率いるN響団友オーケストラの演奏で、メゾ・ソプラノ・林美智子氏とテノール・工藤和真氏の歌声が、往年の名作映画を彩る名曲やビゼーのカルメンとともにホールいっぱいに響き渡りました。新春にふさわしい華やかなプログラムに皆様喜ばれていたのが印象的でした。



三つの美術館で辿る 東西の美の系譜
今回の旅では、3つの美術館を訪問しました。珠玉のコレクションもさることながら、その美術館自体が見応えのある建物ばかりで、たっぷりと時間をかけて堪能しました。
まずは、丸の内にある「静嘉堂文庫美術館」へ。美術館の入る明治生命館は昭和建築として初めて重要文化財に指定されました。1934年竣工の古典様式建築で、GHQに接収されアメリカ極東空軍司令部が置かれた歴史もあり、館内は当時の趣をそのままに残しています。大理石の柱や天井画が荘厳で、「まるで宮殿のよう」とお客様も驚かれていました。館内では学芸員のギャラリートークをお楽しみいただき、日本最高峰の東洋美術コレクションを鑑賞しました。三菱財閥創業家・岩崎彌之助が「日本が西洋と対等になるには自国文化の理解が必要」との考えから収集を始めた経緯があり、日本に3つしかない国宝「曜変天目茶碗」を間近で見ることができました。


一方、上野の「国立西洋美術館」では、松方幸次郎が「日本が近代国家になるには本物の西洋美術を直接見る必要がある」と欧州で買い集めたコレクションが並びます。今回はオルセー美術館所蔵の印象派企画展も開催中で、モネの「アパルトマンの一隅」の柔らかな光、ルノワールの「読書する少女」の優しい色彩に、お客様も足を止めて見入っていらっしゃいました。ル・コルビュジエ設計の建物そのものも見どころで、前庭のロダン「考える人」を前に写真を撮る人も多くいらっしゃいました。


そして箱根の「ポーラ美術館」では、化粧品メーカー創業者・鈴木常司氏が「化粧品も絵画も人を美しく見せる」との哲学で集めた1万点のコレクションから、モネの「睡蓮の池」、ゴッホの「アザミの花」、ルノワールの「レースの帽子の少女」などの西洋画はもちろん、現代アートも多く見ることができました。ガラス張りの明るい館内から箱根の森が見え、自然と芸術が融け合う開放的な空間でした。

大磯に残る日本政治の舞台裏
東京から箱根へ向かう途中、大磯に立ち寄りました。明治の元勲たちが別荘を構えたこの地で、現地ガイドの方が「ここで日本の重要な政治決定が数多く行われたんです」と説明してくださいました。陸奥宗光邸と大隈重信邸を見学すると、今では再現不可能といわれる贅を尽くした造り。伊藤博文、山縣有朋、西園寺公望らが海を眺めながら国の行く末を語り合った風景が目に浮かぶようでした。


富士屋ホテルと箱根の自然
箱根では、1878年創業の名建築「富士屋ホテル」に宿泊。今回は1936年建造の花御殿に滞在し、ホテルスタッフによる館内ツアーで和洋折衷建築の魅力を堪能しました。ヘレン・ケラーのために特別に彫られた雄鶏の柱、各部屋ごとに異なる意匠――「泊まるだけでなく、建物そのものが博物館ですね」とお客様も感嘆されていました。夕食は旧御用邸・菊華荘(明治28年建造)で日本料理。純日本建築の静謐な空間で味わう繊細な料理に、皆様満足のご様子でした。


翌朝、ご希望の方と箱根登山鉄道、ケーブルカー、ロープウェイを乗り継いで大涌谷へ。この日は快晴に恵まれ、硫黄の香りが立ち込める荒涼とした大地の向こうに、雪化粧の富士山が堂々とそびえていました。「こんなに綺麗な富士山が見られるなんて!」と歓声が上がり、名物のくろたまごを頬張りながら、皆様で絶景を楽しみました。




明治の先人たちが「日本が近代国家として西洋と対等になる」ために、自国文化と西洋文化の双方を深く理解しようとした志――それは今回訪れた美術館や建築の随所に刻まれていました。新春の音楽と伝統芸能、そして歴史が息づく空間を巡る旅を通じて、日本の文化的蓄積の豊かさを改めて実感する4日間となりました。
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