見どころのご紹介

ブータンの空の玄関口パロから旅は始まります

ブータン唯一の国際空港があるパロ。ブータン第二の都市ですが、のどかそのものの町です。川が流れ、水田が広がり、丘の上に伝統建築のゾンがそびえています。メインストリートは以前は少しの商店が並ぶだけでしたが、年を追うごとに規模が拡大していきました。とはいっても家屋は昔ながらの伝統建築、電線を地下に埋めて景観を守っているところがブータンという国のユニークなところです。

断崖絶壁に建てられた神秘のタクツァン僧院へ

パロ郊外の山中にあるタクツァン僧院は、高さ900メートルの断崖にへばりつくように建つチベット仏教の聖地です。その特異な立地からブータンの人気スポットにもなっています。駐車場からハイキングを楽しみながら、僧院を近くに仰ぎ見ることのできるカフェテリアまでご案内します。途中いくつかのビューポイントにも案内しますので、皆様の体力にあった場所までお上りください。ブータンの穏やかな自然にふれる機会にもなります。（片道1時間～1時間30分、高低差300メートル、急斜面のない、ゆるやかな坂道のルートです）

高層ビルも信号機もない首都ティンプーを散策

ブータンの首都ティンプー。首都への高速道路も整備され以前に比べて交通量はかなり増えましたが、未だに市街地には信号はなく、警官が手信号で交通整理しています。パロと同じく高層ビルは一切なく、昔ながらの独特の家屋が連なり、民族衣装をまとう人々が行き交います。町のシンボル、若くして亡くなった3代目国王の遺志を継いで建立された仏塔には日々参拝者が訪れ、今もチベット仏教が人々の生活の礎になっているのが感じられます。町中のホテルをご用意しておりますので、今も変わらないブータンの人々の暮らしぶりをより間近に、肌で感じていただけることでしょう。

民族衣装をはじめとする織物も魅力

ティンプーでは織物博物館にご案内します。ブータンは古来織物が盛んで伝統工芸として継承されています。その代表的なものが、民族衣装です。ブータンでは学校や役所など公の場では、今も民族衣装を着用することが義務付けられています。男性用を「ゴ」、女性用を「キラ」と呼びます。人々の民族衣装を見るのも楽しみのひとつ。かつて眞子さまもお訪ねになった博物館で、その文化に深くふれることができます。

ブータンの伝統舞踊をプライベート観賞

ブータンの祝祭に欠かせないのが、マスクダンス（仮面舞踊）です。ブータンチベット仏教の開祖パトマサンババの偉業を今に伝える物語を踊りにして表現したものなど、仏教ゆかりの舞です。また各地に伝わる民俗舞踊もあり、このツアーではブータンの伝統舞踊をプライベート観賞いただける機会を設けました。

Column 　ブータンを象徴する「ゾン」

ブータンの見どころに「ゾン」があります。17世紀にブータンを統一したシャプドゥン・ンガワンナムゲルによって建造されたことに遡ります。敵からの攻撃から守る城砦であり、現在は官公庁と宗教施設が同居しています。これが各地に築かれ、パロにも、ティンプーにもあります。なかでもティンプーのタシチョ・ゾンは、国王と宗教界のトップ、ジェ・ケンポ（大僧正）の執務室や国会議事堂もあります。現在は政教分離が憲法で定められていますが、政治活動と切り離したところで、チベット仏教は今も大きく影響を及ぼしています。そのブータンの象徴たる建物が、ゾンといえるでしょう。