【国内】帰着しました。添乗員レポート

【国内】帰着しました。添乗員レポート
2021年11月05日
【帰着レポート】名宿「あらや滔々庵」と北陸・加賀・福井の旅
2021年10月11日(火)~10月14日(金)4日間 添乗員:東京支店 池田昂陽
<10月11日発・添乗員 池田昂陽>
加賀の山代温泉で長い歴史を数えてきた、北陸を代表する宿「あらや滔々庵」の宿泊をメインに、金沢の美術品鑑賞や福井の見どころを巡る旅に添乗してきました。カニ漁が解禁になる前のこの時期の北陸は甘エビ漁が最盛期を迎え、多くのお食事処で新鮮な甘エビをお召し上がりいただきました。秋景色には少し早い時期の落ち着いた北陸各地を旅した中で、ここでは弊社でも初めての宿泊となった名宿「あらや滔々庵」の魅力をご紹介します。
加賀藩・前田家と同じ18代目を数える歴史ある名宿「あらや滔々庵」
加賀百万石前田家の歴代藩主御用達の湯宿として長い歴史を誇るのが山代温泉の「あらや滔々庵」です。西暦725年開湯と伝わる、北陸を代表する宿です。前田家の命を受け、湯番頭として山代の湯を長く守ってきた年月の中では、宿の当主と前田家藩主の固いつながりや、幾度となく滞在した北王子魯山人との深い関わりがあります。「あらや滔々庵」の現在の当主は18代目、前田家も18代目ですので、同じで、どれだけ歴史ある宿かを物語っています。
館内も歴史を感じる老舗かと思いきや、2012年にリニューアルしており、館内はとても清潔で快適にお過ごしいただけます。全面畳張りの館内は歩きやすく、エレベーター内も含め段差のほとんどないフラットな廊下も嬉しいポイントです。客室内には檜のお風呂があり、多くのお部屋ではそれが半露天風呂となっていて、部屋から見える木々の美しさとともに癒しの時間を演出してくれます。チェックインした後のお部屋でのお茶のサービスも抹茶と和菓子という本格的なサービスで、洗練さと温かさを感じました。





北王子魯山人の作品群に囲まれた博物館のような館内
北王子魯山人が山代温泉に滞在したときに当時の当主と交流があり、実際に何度も宿泊したといいます。実際に旅館内には、魯山人の作品が多く展示されており、「あらや」の看板などは、この宿のために魯山人が作ったという作品です。ロビーエリアや廊下に展示されているので、旅館に足を踏み入れた時から、魯山人の芸術に触れることができ感激です。他にも旅館内には展示室もあり、スタッフが説明もしてくれるのでさならがら博物館のようです。
美食家とされる魯山人は「あらや滔々庵」の食事も愛しました。今回も、日本海や加賀平野に囲まれた加賀・山代ならではの食材の数々を使った素晴らしいお料理をお召し上がりいただきました。女将直筆のお品書きから高級感とあたたかいおもてなしの心を感じました。お料理はもちろん、地元作家の九谷焼の作品の器を使用していることから、目にも豪華で美しく、お食事がさらに楽しくなりました。時には魯山人の作品の器を使用して料理を提供することもあるそうなので驚きです。




心温まるおもてなしとそれを支える画期的な〝宿改革”
温泉やお食事が素晴らしいのはもちろんですが、特に印象に残ったのは「おもてなし」でした。団体でのチェックインですが、一部屋にお一人のスタッフがついてお部屋に案内してくれ、前述のお茶のサービスなど、「日本の旅館」というサービスが心地よいです。あらゆる場面で感じたのはスタッフの数が多いということ。女将に伺ってみると、コロナ禍でも求人募集をずっと続けているそうです。近い将来に出ていくことになるけれども、この宿の精神を学んでほしい、そしてこちらも刺激を受けると話してくれました。この他にも積極的に”改革”を進めているのが「あらや滔々庵」。旅館、ホテルとしては先進的な「定休日」制度。24時間、365日稼働しているのが当たり前の宿泊施設において、「疲れた状態では良いサービスはできない」「館内を良い状態で保つ」ために週に一日を休み(定休日)にしていると。館内メンテナンスを週に1日することで館内は確かにピカピカ。温泉もメンテがあるとないとでは全然違うそうです。快適な滞在はこうした素晴らしい理念から作られているのだなと感動しました。
最後のチェックアウト時は、女将はじめ多くのスタッフの方々がお見送りに出てくれました。しかもバスが見えなくなるまでお辞儀したままで、最後の最後まで気持ちの良い時間を過ごすことができ、感謝です。




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