【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2021年11月08日

【帰着レポート】憧れの上高地帝国ホテル2泊と白馬絶景の旅

2021年10月24日(日)~10月28日(木) 5日間 東京支店 萩原洋子

<10/24発・添乗員:東京支店 萩原 洋子>

紅葉真っ盛りの10月下旬に、白馬~安曇野~上高地を訪れ、秋を楽しんでいただく「憧れの上高地帝国ホテル2泊と白馬絶景の旅」より戻ってまいりました。上高地帝国ホテルは、昭和8年(1933)に日本初の本格的山岳リゾートホテルとして開業し、現在では4月~11月にかけての上高地開山期間のみ宿泊可能なホテルです。現在の建物は、昭和52年(1977)に建て替えられたものですが、スイス・アルプスの山小屋を思わせる赤い三角屋根と、丸太小屋風の外観は創業当時の姿をとどめています。上高地の大自然とともに、観光地・上高地の発展とともに歩んできた上高地帝国ホテルの魅力をお伝えします。

自然が織りなすカラフルな上高地の紅葉

上高地は、10月下旬が紅葉の最盛期です。最高気温は13度ほどですが、朝晩は氷点下まで冷え、雪が降る時もあります。上高地を訪れる数日前に雪が降ったとのことで、穂高連峰や焼岳には雪が積もっていました。

真っ黄色に黄葉しているカラマツと、飛騨山脈(北アルプス)槍ヶ岳から流れる梓川の多種多様な青、そして真っ白な穂高連峰の頭頂部の雪と山腹針葉樹林の緑。色彩に溢れた景色が出迎えてくれました。

穂高連峰と梓川、黄葉しているカラマツ
六百山とカラマツ(上高地のカラマツの多くは自生しているものですが、ここのカラマツは植林されたものです)

今回は一泊目の早朝にホテル近辺の散策、午前に大正池までのウォーキングという2本立て、そしてネイチャーガイドの方の案内で上高地を観光いたしました。朝は霧やもやが発生しやすい時間帯ということで、低い場所に霧がかかっており、また鳥の活動時間と重なっていたため、梓川にてイワナを捕ろうとしているカワガラスを目撃することができました。

中の瀬園地からみた梓川 
奥に見える河童橋に霧がかかっています。
ホテルから歩いて五分ほどの田代橋から望む穂高連峰

午前のハイキングでは、田代湿原~田代池、大正池まで歩き、その後バスに乗車し帝国ホテル前で下車し、河童橋までを散策しました。田代池は、原生林のなかにぽっかりあいた湿原に広がる池で、八右衛門沢などからの土砂によって流れがせき止められてできたものです。池のなかには幾つかの島があり、まるで水田地帯のように穏やかな風景となっています。上高地には穂高連峰からの湧き水が流れているため、 標高1500mの地としては珍しく、冬でも水は凍りません。そのため動植物が一年中活動しています。上高地ではツキノワグマの目撃情報も多くあり、遭遇してみたかったとのお声もいただきましたが、今回はクマではなくニホンザルに遭遇しました。

田代池。大正池と同じように年々縮小しています。

ニホンザル。群れで行動するため、数匹連続で遭遇しました。こちらが敵意を持たなければ危害を加えてきません。

上高地に多く生えているシラカンバとダケカンバは、水に強いことから湿原や梓川周辺に多く見られます。少し水場を離れると白い木々ではなく、木の地肌が茶や黒のモミの木や柳の木が生えています。ウォーキングの終着点は、焼岳の噴火によって梓川がせき止められ、大正4年(1915)に発生した大正池。近年では土砂の流入により面積が縮小しており、以前と比べると立ち枯れの木々も少なくなっているとのことでしたが、今もなお雄大な焼岳と立ち枯れの木々が見られました。

2日目の朝、前日の深夜~早朝にかけての冷え込みが霜となり、森を覆っておりました。霜が解ける音が森に鳴り響いており、前日の早朝散策で目にした森とはまた違った一面をご覧いただました。上高地帝国ホテルに連泊するからこその楽しみです。

田代橋 朝日に照らされている西穂高岳
帝国ホテルベランダから望む穂高連峰 手すりに霜が降りています

帝国ホテル伝統のフレンチ「神河内」

創業当初から評判の伝統のフレンチ「神河内」の名前の由来は、その昔上高地ではなく神河内と記載されていたことにあります。河童橋から徒歩1時間程度の明神池のほとりには、北アルプスの主祭神、海神穂高見命を御祭神とする穂髙神社の奥宮が祀られており、神がいる河=神河内と書かれていた時代もあったとか。フレンチをお楽しみにされていた方も多くいらっしゃり、かつてここに滞在した文人の舌をうならせてきたフレンチをお召しあがりいただきました。ご参加された方の多くが美味しかったと仰っていたのは、栗のクリームスープです。食事の後半には、レストランスタッフによるフランベの炎の演出がございます。レストランにいる全員が一体になったような、エンターテイメント性あふれる演出でした。

前菜 
オマール海老のサラダ仕立て 市田柿と柚子
栗のクリームスープ 
奈川清水牧場のチーズ風味のニョッキとフォワグラ
シタビラメの海の幸ファルシ
信州産胡桃バター焼きトマトとオリーブオイルのヴィエルジュソース

国産牛フィレ肉のパイ包焼き 
長野県産茸のフリカッセと赤ワインソース
ホットワインのフランベ 長野県産洋梨とアイスクリーム

上高地帝国ホテルのシンボル・マントルピースの暖かさ

装飾的な暖炉を指す、マントルピースという言葉。ここ上高地帝国ホテルでは、 重さ650kg高さ5.1mの 大きな釣鐘と、その下の暖炉を総称してマントルピースと呼びます。 4月下旬から7月中旬、9月中旬から11月営業終了までの期間、17時からマントルピースに火を灯す「点灯式」が行われます。マントルピースの周りに集まり、 ホテルスタッフの声掛けと共にともされる火はとても暖かいもので、楽しかったとのお声もたくさんいただきました。 ディナーの後はマントルピースを囲んで、食後のコーヒーやカクテルとともに静かな山の夜をお過ごしいただけます。

上高地帝国ホテルの変わらないおもてなしと上高地の大自然を満喫したツアーとなりました。夏も素晴らしいですが、紅葉の時期もまた異なる魅力がある上高地。来年のご予定にぜひいかがでしょうか。

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