【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2021年11月04日

【帰着レポート】秋の贅沢 信州の旅 北信秋の味覚と上田・小布施の旅 【4日間】

2021年10月12日(火)~10月15日(金) 4日間 添乗員:東京支店 吉田 将也

<10/12発・添乗員:東京支店 吉田 将也>

 長く続いた残暑も終わりが見えた10月。栗や松茸といった信州の秋の味覚を存分に味わうツアーに添乗してまいりました。しかし、お食事にこだわるだけでなく、別所温泉や上田、松代といった歴史好きの方にもお楽しみいただける場所も数多く訪問。食事については、9月26日発同ツアーの渋江添乗員の帰着レポートにて、記載されておりますので、私からは訪れた観光地を中心にご紹介いたします。

信州最古の温泉「別所温泉」では国宝の八角三重塔もご覧いただきました。

 別所温泉は、景行天皇の時代(西暦71年~130年)、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の東征の折に発見されたとされており、戦で負傷した兵士たちが傷を癒していたといわれております。また「別所」という名称も、平維茂が戸隠の鬼女紅葉を討伐する際、別所温泉にある北向観音に祈願したところ、大成功したため、この地に「別業(今でいう別荘)」を建てたことが由来となっております。このように別所温泉は古事記の時代からの長い歴史があり、信州最古の温泉とも呼ばれているのです。

別所温泉の中心に位置する北向観音。本堂内には、鬼女紅葉討伐を描いたものや、善光寺平で起きた大地震を描いた珍しい天災の絵馬があります。
北向観音境内にある温泉薬師瑠璃殿。非常に古く、崖際から突き出た建築が印象的です。

また旅館が並ぶ道から少し外れたところには、安楽寺というお寺もあり、そちらにもご案内いたしました。安楽寺の見どころといえば国宝にも認定された八角の三重塔です。安楽寺は禅寺ということもあり、八角という珍しい建築となります。しかも一番下には「もこし」という、ひさしがついておりますので、初めて見た方は四重塔と思うでしょう。お堂の奥の森の中にあるため、なんとも神秘的な雰囲気があり、別所温泉を訪れるならば一見の価値ありという場所でした。

安楽寺の八角の三重塔。一番下はひさしなので、四重ではありません。
手前の階段から見上げると、木々が映り、神秘的な三重塔をご覧いただけます。

「上田」・「松代」という2つの「真田」の街にもご案内。

 誰もが一度は聞いたことがある、信州の名武家「真田」。この度は真田家にゆかりの深い2つの街を訪れることができました。まず上田では、真田家が徳川を2度も破ったとされる上田城をご案内。残念ながら現在は天守が残されておりませんが、残された石垣や櫓を見て、当時の姿を思い浮かべるだけでも面白いです。また昭和に走っていた電車の駅などの名残が見られる堀や太郎山などに続く抜け穴があるとされる井戸、真田信之が父の形見として持ち帰ろうとしたところ、微動だにしなかったという伝説がある「真田石」、徳川の2度の攻めを退け「落ちない城」ということから受験祈願にも人気な「真田神社」など、見どころも多いのが魅力です。

 また上田を通り、金の運搬や参勤交代に使われていた旧北国街道の宿場町「柳町」も訪れました。その名の通り、柳が道に植えられており、風情ある街並みは歩くだけでもお楽しみいただけました。

上田城の櫓門だけを見ても美しい建築です。
上田城の敷地内にある「真田神社」。参道の両脇にはたくさんの絵馬や真田の兜をモチーフとした置物があります。

 続いてご紹介したのが「松代」。真田と聞くと「上田」を思い浮かべる方が多いかと思われますが、治めていた期間の長さを比較すると上田が39年間であるのに対し、松代はなんと250年。松代も十二分に「真田の街」と言えます。松代の見どころは、真田家十二代当主・幸治氏から寄贈された武具、調度品、書画、文書などの大名道具を展示している真田宝物館と、かつて松代の城外御殿として使われた真田邸です。真田宝物館では、石田三成からの書状や当時の縄張りを描いた絵図など、真田と松代の歴史に関する貴重な展示がご覧いただけました。また真田邸では、当時の建築や敷地内に整えられた庭など、かつての真田家の生活の様子を垣間見ることができます。

真田邸の外観。真田家が住んでいた江戸時代の建築や庭が残り、真田好きにはたまらない場所です。
松代の町には今も江戸の町並みの風情があり、歩いていて楽しい町です。

葛飾北斎が愛した栗の町「小布施」

 天保の改革の時代、江戸では出版に関する厳しい規制がされていました。そんな折、芸術においてより自由な環境を求めた葛飾北斎が訪れたのが小布施でした。小布施では豪商の高井鴻山と親しく、葛飾北斎は自分のアトリエももらったほどです。また当時の小布施は、江戸ほど厳しい規制もなく、町としても栄えていたため、葛飾北斎も恵まれた環境の中で制作活動をすることができたそうです。

 現在でも北斎の肉筆画や制作を手掛けた作品が見られるのが、北斎館です。館内には葛飾北斎が晩年期に手掛けた祭り屋台や肉筆画が展示されており、北斎について解説をしたビデオの上映もあるため、誰でもお楽しみいただける場所となっております。小布施は栗だけでなく、芸術面でも訪れる価値があると好評でした。

小布施の町並み。少し歩けば、和紙のお土産屋さんや栗菓子など、魅力的なお土産に出会えます。
北斎館で展示されている祭り屋台。天井部分の絵や周りの彫刻はいまだに鮮やかな色を残していました。

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