＜８/３発・添乗員　東京支店 太田 勇樹＞

　現在、世界で大流行中のイギリス発祥の「Glamorous(グラマラス)華やかな」と「Camping(キャンピング)キャンプ」を組み合わせた造語、「グランピング」という旅行スタイル。日本国内でも様々な施設がグランピングを取り入れ、大手ホテルチェーンさえもこの流れに乗っています。自然の中で過ごし、不便を楽しむキャンプですが、テント設営や食事の準備はやはり大変です。煩わしい準備は全て任せ、まさに良い所取りの自然体験を楽しめるのがグランピングです。全国にあるグランピング施設それぞれに特徴がありますが、今回当社で利用したグランルーク飯綱高原についてご紹介したいと思います。

至れり尽くせりの豪華キャンプ

　

　全て自分の手で作り上げたテントサイトで自家製のキャンプ飯を作り、自然を満喫したいという方もいらっしゃると思います。高級ホテルのサービスを楽しみながら、ゆったりのんびり過ごしたいという方もいらっしゃるでしょう。旅行の好みは人それぞれですが、ふたつの良いところを組み合わせたらどうなるか、答えがグランルーク飯綱高原にはあったような気がします。

　到着するとスタッフ総出でお出迎えしてくださいました。荷物をさっそく各ドームテントへ運んでくれます。お客様はラウンジにてウェルカムドリンクを飲みながら施設のご案内を聞いてゆっくりとチェックインします。

　明るい時間にご自身のテントのアメニティやゲートハウス(主屋)の設備の確認などしていただき、ご希望の方は近くのむれ温泉「天狗の館」も送迎付きでご利用いただけます。もちろんゲートハウス内にも大浴場が完備されているので夕食前に汗を流すことが可能です。

　多くのグランピング施設では、夕食は自分で焼くバーベキュースタイルを取り入れていますが、グランルーク飯綱高原では、レストランでのコース料理が提供されます。落ち着いた雰囲気で食事ができるのは嬉しい限りです。オールインクルーシブの施設ですので、夕食時はワイン、ジュースお好きなものをご自由にお楽しみいただけるのも魅力です。

　各ドームテントにもゲートハウス(主屋)にもテレビはありません。夕食後は屋外の焚火エリアで自然を感じながらのんびり過ごします。今回は貸し切りだったため、本来は時間指定のあるスモアを夕食後にお楽しみいただきました。スモアとはアメリカやカナダでの伝統的なキャンプファイヤーで人気のデザートです。マシュマロを串に刺して火で炙り、クラッカーに挟んで食べます。マシュマロの中身がほどよく溶けて甘いデザートになります。スモアを楽しみながら、焚火の炭の弾ける音しかしない静かな空間で、談笑しながら過ごしました。ゲートハウスの大浴場には歯ブラシもドライヤーも完備しているので、何度もテント間を往復する必要がないことも嬉しいサービスでした。暗くて心配な時は、スタッフがドームテントまで付き添ってくれます。夜間にお手洗いに行く際には、部屋にランタンが完備されていますので、ランタンを利用してゲートハウスまで２，３分歩きます。その際に見える星空が素晴らしかったとの声もありました。何もない贅沢とは何なのか。久し振りにテレビもない環境に身を置いて考えさせられました。

　

　

　高原地帯での宿泊でしたので朝晩の寒暖差が激しく、冷暖房を完備しているのは心強かったです。部屋に差し込む光と鳥の鳴き声で目を覚ますのは、日常ではあまり経験しないことだと思います。眠気覚ましにコーヒーを飲み、綺麗な空気を吸いながらゲートハウスに向かい、身支度を整えます。朝食ももちろんレストランにて、ワンプレートにしたメニューでした。朝食前、朝食後に霊仙寺湖周辺を散策された方もいらっしゃいました。付近はゴルフコースになっているので、そちらを散策するのもおすすめです。スーツケースなどの大きな荷物は全てバスまでスタッフが運んでくれますので、手を煩わすものは何もない、贅沢極まりないグランピングでした。

　

　

　１０張あるツインドームテントは、とても人気があるとのことで、違うコンセプトのテントを増設中の当施設。コロナ禍というのも加わり、自然の中で密にならずに過ごすことのできるグランピングは人気のようです。

　グランピングは寝間着だけご持参いただけば楽しめる新しい旅行スタイルです。是非、一度皆様に体験してもらいたいと思いました。