【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2026年07月22日

【帰着レポート】のと鉄道語り部列車と復興食堂「芽吹」の旅

<2026年7月6日(月)~7月9日(木) 4日間 添乗員:九州支店 竹内健人>

<2026年7月6日(月)~7月9日(木) 4日間 添乗員:九州支店 竹内健人>

2024年の能登半島地震、そして豪雨災害を経た能登へ向かう今回の旅は、単なる観光旅行ではありませんでした。被災地の現状を知り、そこで暮らす方々の思いにふれ、美しい自然や歴史、食文化を楽しみながら復興を応援する——そんな4日間となりました。
今回は実際に現地を訪れて感じた能登の「今」をご紹介いたします。

語り部列車で知る「能登の今」

旅のハイライトの一つが、のと鉄道「語り部列車」です。震災を実際に経験したのと鉄道職員の方から、発災当日の様子や復旧までの歩みを車窓の景色とともに伺いました。今回は「里海号」で七尾駅~穴水駅間に乗車。車窓には美しい能登の田園風景が広がる一方、傾いた家屋や修復途中の道路など、震災の爪痕も随所に残っています。その景色を目の前にしながら語られるお話は、ニュースでは知ることのできない現地の現実と、復興へ向けて前向きに歩み続ける人々の思いを深く感じさせてくれました。途中、沿線で地元の方々が笑顔で手を振ってくださる姿も印象的で、訪れる私たちを温かく迎えてくださっていることが伝わり、能登の人々の温もりにもふれるひとときとなりました。

鮮やかなブルーの車体「里海号」

「料理は希望になる」復興食堂 mebuki

昼食は、輪島の復興食堂「mebuki」へ。店名には、焼け野原から新たな芽が芽吹くように、輪島復興の象徴となる場所でありたいという願いが込められています。オーナーシェフの池端隼也さんは、震災前まで輪島でフレンチレストラン「ラトリエ・ドゥ・ノト」を営んでいましたが、地震によって店舗を失いました。それでも自らも被災者でありながら、発災翌日の1月2日から仲間の料理人とともに炊き出しを始め、多い日には1日1,500食もの温かい食事を提供し続けました。「料理は希望になる」という信念のもと、2024年に誕生したのがこの「mebuki」です。能登の海と山の恵みをふんだんに取り入れた料理を味わいながら、食事を楽しむことが復興への応援につながることを実感できる、今回の旅を象徴するひとときとなりました。

地元食材をふんだんに使ったmebukiランチ
店内には著名人のサインや手形入りのだるまなどが
数多く並んでいました

能登の文化と人々の想いに触れる旅

今回の旅では、震災の現状を知るだけでなく、能登が古くから大切に守り続けてきた文化や、そこに暮らす人々の思いにもふれることができました。

輪島では、200年以上にわたり「木と漆」の仕事を受け継ぐ「輪島キリモト」を訪問。震災で大きな被害を受けながらも、古い輪島塗に新たな命を吹き込む「Rescue & Reborn」プロジェクトに取り組み、伝統を未来へつないでいます。職人の手仕事を間近で見学し、その技術とものづくりへの情熱を肌で感じる貴重な機会となりました。

漆を幾重にも塗り重ね、輪島塗は完成します
職人が一反一反、丁寧に織り上げる能登上布

また、日本で唯一、能登上布を織り続ける「山崎麻織物工房」では、見学する機会の少ない工房をご案内いたしました。約2,000年の歴史を持つとされる能登上布は、多くの工程を経て一反の布へと仕上げられます。今なお伝統を守り続ける職人の姿からは、能登の文化を次の世代へ受け継ごうとする強い思いが伝わってきます。

羽咋市の妙成寺では、住職様から、寺院の歴史や建築、震災からの復旧についてご案内いただきました。江戸時代初期から受け継がれる伽藍や五重塔は、長い歴史の中で地域の人々に守られてきた大切な文化財です。復興への歩みを続ける今だからこそ、その価値をより深く感じることができました。

国宝指定を目指す妙成寺

自然の魅力にも触れ、能登金剛では、日本海の荒波が長い年月をかけてつくり上げた断崖や奇岩を遊覧船から見学。迫力ある海岸美は、能登ならではの雄大な自然を感じさせてくれます。そして昼食は能登千里浜レストハウスで、炭火で焼き上げる新鮮な浜焼きを堪能。能登の豊かな海の恵みを味わう、贅沢な時間となりました。

能登金剛の雄大な海岸美を船上からご覧いただきました
新鮮な海の幸を浜焼きで堪能できます

美しい自然、受け継がれる伝統、そして地域を愛し前向きに歩み続ける人々との出会い―。能登には、何度でも訪れたくなる魅力が今も息づいています。

今回の旅では、多くの方々のお話を直接伺うことができました。皆様に共通していたのは、「ぜひ能登へ来てください」という前向きな思い。被災地という印象よりも、未来へ向かって歩み続ける力強さの方が強く心に残りました。実際に訪れ、食事をし、買い物をし、現地の方とお話をする。その一つひとつが復興への力になります。能登の「今」の魅力や、人々の温かさが少しでも伝われば幸いです。

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