【海外】帰国しました。添乗員レポート

【海外】帰国しました。添乗員レポート
2026年09月03日
【帰国レポート】中部/福岡発 2つの観覧席で楽しむペラヘラ祭りとスリランカ周遊の旅
<2026年8月20日(木)~8月28日(金)9日間 添乗員:名古屋支店 宮川隼人>
<2026年8月20日(木)~8月28日(金)9日間 添乗員:名古屋支店 宮川隼人>
インド洋に浮かぶ島国スリランカ。毎年夏に行われるスリランカ仏教最大の祭典「ペラヘラ祭り」のシーズンに訪れました。2500年を超える歴史と仏教文化、豊かな自然、ジェフリー・バワが残した建築、そして華やかなペラヘラ祭りまで、スリランカの多彩な魅力を存分に味わう旅となりました。
最古の王都アヌラーダプラとシギリヤ・ロック
紀元前4世紀頃、仏教の伝来とともに政治的中心地として最初の王朝が成立したのが、島の北中部に位置するアヌラーダプラです。この地でひときわ目を引くのが真っ白に輝くルワンウェリ・サーヤ大塔。紀元前2世紀、仏教を厚く保護したドゥッタガーマニー王によって建てられた、高さ約103メートルの巨大なストゥーパ(仏塔)です。ペラヘラ祭り時期ということも相まって各地から多くの人々が白い衣装を身にまとって祈りを捧げに訪れており、2000年以上の時を経た今も人々の信仰の中心で在り続けていることが印象的でした。
そしてスリランカと言えばシギリヤ・ロック。標高約370メートルの岩山に築かれた、5世紀のカッサパ王の王宮跡です。アヌラーダプラ王だった父から王位を奪い、報復を恐れたカッサパ王がこの高台に築いた王朝はわずか18年で終焉を迎えました。当時の王宮の女性たちを岩肌に描いたシギリヤ・レディ(撮影禁止)などを見学しながら、約1200段の階段を上って頂上へ。頂上には当時の貯水池や庭園跡が残り、1500年以上も前にこれほど壮大な王宮が築かれたことに驚かされます。




「トロピカル・モダニズム」の第一人者 ジェフリー・バワの建築を楽しむ
トロピカル・モダニズムは20世紀のモダン建築を、その土地の持つ気候や自然、伝統文化を生かしたままに融合させる建築様式で、スリランカを代表する建築家のジェフリー・バワはその第一人者として知られています。バワ建築の代表格が、シギリヤ近郊に建つヘリタンス・カンダラマ(ホテル)です。岩や植物をそのまま建築の一部として取り込み、緑に覆われた建物は、まるで森の中に溶け込んでいくかのような感覚に陥ります。
ゴールではインド洋を望む岸壁に建つジェットウィング・ライトハウスに宿泊。海からの風や自然光を巧みに取り込んだ開放的な造りで、館内ではバワと親交の深かった芸術家ラキ・セナナヤケが手掛けた螺旋階段の彫刻など、独自の建築と美術の調和が楽しめました。コロンボでは、バワが事務所として使用していた建物を利用したギャラリー・カフェへ。スリランカの伝統建築と緑や水、光を取り込んだ心地よい空間で食事を楽しみました。




スリランカ仏教最大の祭典「ペラヘラ祭り」と特別プログラム
そして今回、旅のハイライトとなるのがスリランカ史最後の王国キャンディで行われる「ペラヘラ祭り」。仏歯寺を出発した行列が目の前を通過する立地にある老舗クイーンズホテルにて、貸切のバルコニー席とポーチ席を確保してお楽しみいただきました。
スリランカ仏教の毎年夏の時期に10日間に渡って開催されるこの祭りの起源は古代にまで遡り、神々に雨を願い、豊作や国の繁栄を祈った祭礼が原型とされています。4世紀頃にはインドから渡った仏歯を象に載せて巡行するようになり、18世紀のラージャシンハ王の時代にそれまで王宮だけで行っていたこの祭礼を市民とも共有する中で現在の規模へと発展していきました。
日が暮れるにつれて沿道は人で埋まり、祭りの始まりを待つ高揚感に包まれていきました。やがて遠くから太鼓の音が聞こえ始め、炎を使ったパフォーマンス、伝統舞踊の踊り手たち、そして煌びやかな衣装をまとった象たちが次々と目の前を通り過ぎます。主役の仏歯を背負った象が登場した際には沿道の人々が立ち上がり、大きな歓声に包まれました。


さらに今回、特別プログラムで、ペラヘラ祭りに出演する象の伝統衣装制作を行う夫妻と、マホート(象使い)との交流体験へご案内しました。伝統衣装は5頭分の衣装を毎年1年間かけて制作しており、来年に向けて制作中の衣装を間近でご覧いただきました。遠くから見ると華やかな一枚の衣装ですが、近づいて見てみると巨大な象に合わせてパーツ毎に分かれており、細部まで非常に手の込んだ装飾が施されています。マホートとのふれ合いでは特別に象との記念撮影も行いました。


欧州統治時代の面影を残す港町ゴールと最大都市コロンボ
旅の終盤は、インド洋に面する世界遺産の港町ゴールへ。旧市街を囲む城壁に上がると、街のシンボル時計塔と、その向こうに広がるインド洋を一望できます。城壁の中には、オランダやイギリス統治時代の面影を残す建物や教会が現在も残されています。街の東側にあるオールドゲートは内側にオランダ東インド会社、外側にイギリス王室の紋章が刻まれ、この街の複雑な歴史背景が一目で分かります。
そして旅の最後はスリランカ最大の都市コロンボへ。ゴールの歴史ある街並みから一転し、海岸沿いには新しい高層ビル群が立ち並び、発展を続ける現在のスリランカの姿が広がります。一方でベイラ湖に浮かぶように建つシーマ・マラカヤ寺院では都会の中心とは思えないほど穏やかな時間が流れ、高層ビルを背景に静かな仏教寺院が佇む光景は、古い歴史と新しい時代が共存する現在のコロンボを象徴しているようでした。




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