【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2023年11月06日

【帰着レポート】「天空の郷」十津川村・果無集落と熊野の旅

<2023年10月24日(火)~10月27日(金)4日間  東京支店 岩田 尚之>

電車はなく、日本最長の路線バスが唯一の公共交通手段。タクシーやレンタカーでも行きづらい文字通りの山奥の秘境の地が十津川村です。村と言ってもその面積は東京23区よりも広く見渡す限りの山並みが広がります。
十津川村は全国に先駆けて「源泉かけ流し宣言」を発表した温泉郷としても知られています。秋晴れの清々しい気候の中訪れた観光地をご紹介します。

十津川の前にあまり訪れない重伝建の町「五條新町」へご案内しました。

ワールド航空では、これまでも全国に幾多ある重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)の町々をこれまでご紹介してきました。奈良県では重伝建でトップクラスの規模を持つ今井町は「海の堺陸の今井」として有名ですが、その今井町からしばらくバスを走らせたところにある五條新町を訪れた方はあまり多くはないのでしょう。ここは16世紀末に松倉重政によって町の礎が築かれ、税制優遇措置などを行い商いの町として町は発展してきました。時代ごとに家の造りが違っているのも見どころです。

大正時代の看板も残っています。
人通りも少なく静かなそぞろ歩きでした。

十津川村へ向かう途中に立ち寄った昼食レストランが「旧皇居KANAU」です。南北朝時代、後醍醐天皇が京都を追われて吉野へ向かう途中にここへ立ち寄り、おもてなしを受けたことから皇居地として以後使われるようになりました。隣接する資料館には堀家が所有する後醍醐天皇以後の天皇家にまつわる所蔵品が展示されています。
また、奈良のオーベルジュに選ばれているので地元の食材を使った独自の料理も食べられます。今回はこの地域で広く食べられるジビエ料理の中から、鹿のローストをお召し上がりいただきました。

「旧皇居」と書かれたレストラン入り口の門は厳かな佇まいでした。
臭みもまったくなく、桃と無花果のペーストとの相性が絶妙でした。

旅のハイライト!秘境の地十津川村・果無集落を訪ねました。

公共交通機関は路線バスのみ。電車は通っておらず訪れるには路線バスか車しかないという、まさに秘境の地十津川村。村といっても日本最大の面積を持ち、東京23区よりも大きいですが、人口はわずか2900人弱。個人旅行では訪れづらい場所こそ、ツアーのメリットを感じさせる場所でした。十津川村は全国に先駆けて「源泉かけ流し宣言」をした温泉郷として知られています。そんな温泉に皆様ゆっくりと浸かって疲れを癒されていました。
また、世界遺産熊野古道の小辺路が通る果無集落も訪ねました。「道」そのものが世界遺産に登録されているのは、スペインの巡礼の道サンチャゴ・デ・コンポステーラとここ熊野古道のみということで姉妹提携をしていて、訪れた時もヨーロッパの団体客がハイキングに来ていました。

見渡す限りの山々に秘境の地へ来たことを感じます。
の風物詩であり名産の柿が軒先に吊るされています。
当時から変わらない石畳の古道が残されています。

熊野曼荼羅の絵解きを聞いて、熊野の文化も学びました。

旅の最後には、熊野参りの目的地である熊野三山のうち二社を訪ねました。熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社の三社からなる熊野信仰の聖地で、古来より多くの参拝客が熊野古道を通ってご利益と極楽往生を求めてやってきていました。当時は文字の読み書きができる人が少なかったことから、熊野信仰を全国に広めて参拝客にたくさん来てもらうため、熊野曼荼羅を持って布教に努めました。曼荼羅には、天国と地獄の様子や、熊野三山の様子などが描かれており、一つひとつお話をいただきました。ただ、熊野大社を訪ねるよりも、成り立ちや歴史文化を事前に触れることで知識が深まりました。

比丘尼の衣装で絵解きをしてくれたガイドの方。思わず聞き入ってしまいます。
熊野本宮大社の社殿。

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