【国内】帰着しました。添乗員レポート
【国内】帰着しました。添乗員レポート
2023年06月27日
【帰着レポート】縄文を旅する 青森・秋田の旅
<6月20日発 添乗員・東京支店 牧原淳一郎>
<6月20日(火)~22日(木)3日間 東京支店 牧原淳一郎>
2021年、世界遺産への登録を果たした「北海道・北東北の縄文遺跡群」。今回は北東北の岩手県から青森県、秋田県へと世界遺産の主な縄文遺跡群と国宝の土偶を訪ねる旅に行ってまいりました。徐々に明らかになりつつある縄文時代の歴史は、近年世界でも注目され、世界4大文明とともに世界史を語る上で欠かせないものになってきています。各地の案内人の方々からは世界遺産を紹介しているんだというプライドを感じ、熱のこもった説明に皆様が引き込まれていくのを目の当たりにした旅でした。
5000年前の世界へ。日本を代表する縄文集落・三内丸山遺跡
三内丸山遺跡は日本最大の縄文集落として誰もがご存知の遺跡ですが、規模の大きさだけでなく、縄文前期から中期にあたる約5900年前から4200年前までの1,700年間、集落が途絶えることなく続いた期間の長さや、遺跡からの出土量の多さでも注目されています。有名な高さ約15mの大型掘立柱や長さ約32mの大型竪穴住居(集会所、共同作業所など諸説あります)、土器や石器、ヒスイの玉等が捨てられていた盛土、大人の墓(土坑墓)、子供の墓(埋葬された土器)などを、案内人の説明を聞きながら巡りました。また、併設の「さんまるミュージアム」では樹皮で編んだ「縄文ポシェット」(横にあるのは中に入っていたクルミです)なども見学しました。クルミや栗を栽培していたことや、新潟県糸魚川のヒスイがこの青森の地まで運ばれたことなど知ることができ、昔教わった縄文時代の知識が覆されるような驚きに満ちた訪問となりました。初夏の陽気に花々が咲き乱れ、遠くには八甲田山を望むことができ、まるで縄文時代の平和な景色の中にいるような錯覚も覚えたひと時でもありました。
国宝の合掌土偶など各地のユニークな出土品も見応えがありました。
八戸の是川縄文館では国内に5つしかない国宝土偶の1つ「合掌土偶」をはじめ、国宝級ともいえる「頬杖土偶(通称考える人土偶)」、縄文時代の漆器などをまるで美術館のような素晴らしい空間の中での鑑賞を楽しみました。また、岩手県二戸の御所野縄文博物館では「鼻曲がり土面」を、三内丸山遺跡では体が板のように扁平の「大型板状土偶」を、ストーンサークルで知られる秋田県の大湯環状列石遺跡では、数字を表しているという穴が打たれた土板(愛称どばんくん)、岩手県立博物館では非常に大型の土偶の頭部などを見学。そして、皆様お目当てのゴーグルをつけたように見える遮光器土偶(本物は東京国立博物館所蔵)が出土した世界遺産・亀ヶ岡石器時代遺跡も訪問しました。出土品を集めた木造亀ヶ岡考古資料室では、「頭のない遮光器土偶」(本物です。頭があれば国宝級)も見学しました。どれをとっても大変ユーモラスで親しみが湧いてきます。
現代の日本人の祖先ともいえる縄文人が身近に感じ、世界でも独自の文明を持っていたことに誇りを感じた旅でした。
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