【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2022年08月29日

【帰着レポート】夏の佐渡じっくり周遊の旅【4日間】

2022年8月26日(金)~8月29日(月) 4日間 添乗員:東京支店 本社営業部 若生春香

<8月26日発・添乗員:東京本社営業部 若生春香>

 夏の佐渡を4日間かけて、その名の通り「じっくり1周」する旅より戻りました。佐渡というと避暑地のイメージはございませんが、8月下旬になると毎日の最高気温は27度前後と関東地方と比べると平均して5℃ほど低く、過ごしやすい気候の中での観光をお楽しみいただきました。今回は、今までの佐渡とは一味違った角度から、旅のハイライトをお届けします。

天然杉の巨木立が林立する大佐渡石名天然杉

 今回、ご案内したのは「大佐渡石名天然杉」の遊歩道トレッキングです。標高830mの駐車場から緩やかな上り坂を進んでいき、標高910mの遊歩道入口より、名前の付けられた5つの杉を順にご覧いただきました。「象牙杉」、「四天王杉」、「大黒杉」、「家族杉」そして「羽衣杉」とございますが、これらの名はすべて全国公募にて決められたそうです。面白いことに、全国から730件の応募が寄せられ、その中から新潟県知事及び佐渡市長が命名しました。

 標高が高いため平地と比べ気温は5℃ほど低く、8月でも少しひんやりとした空気の中、心地よい気候でのトレッキングとなりました。 お客様からは、「コロナ疲れでなまった身体に良い運動となった」とのお声をいただきました。 ご覧いただく5つの杉については過去の酒井による視察にて報告があるため、今回は道中ご覧いただける高山植物や木々についてもご紹介します。

 トレッキングの内容とは関係ありませんが、「大佐渡石名天然杉」の遊歩道へ向かう途中の車道はかなり狭く、小型バスでなんとか通ることのできるほどの道幅しかありません。今回は10名様限定と少人数でのツアー、そして小型バスの利用であったからこそ、知られざる佐渡の秘境体験を味わっていただくことができました。

ここから、緩やかな砂利道を登って遊歩道入口まで向かいます。まずはガイドの土屋さんから佐渡島について説明をしていただきました。
遊歩道入口に入り、最初に見えてくるのは象牙杉です。
四天王杉。樹齢300~400年と、5つの杉の中で最も樹齢が長く、大きな杉です。
椎茸の原木であるミズナラ。
佐渡市の木であるヒノキアスナロ。杉と比べると固く、建設用材として用いられます。
エゾアジサイも咲いていました。
所々、立ち止まって休憩がてらに説明していただきました。
出口にある展望台。天気が良いと、大野亀と粟島が望めます。

佐渡と言えば、やっぱり海の幸。お食事内容も充実していました。

◆1泊目『ホテルニュー桂』では、赤泊沖で揚がったばかりの紅ズワイ蟹を贅沢に

沖で揚がったばかりの新鮮な蟹です。
旅館のスタッフさんが、「食べやすいように」とすべて殻を剥いてくれました。
「佐渡おけさ」の実演をご覧いただきながらのお食事です。

◆50年以上の板前が考案したメニュー「イカのゴロ焼き」

 今回、相川地区での自由食にてご案内したのが『板前の店 竹屋』です。今回は、お店の看板メニューでもある「イカのゴロ焼き」をご用意していただきました。ゴロとはイカの内臓を表す方言。「イカのゴロ焼き」は、このゴロ(イカワタ)入りの味噌で輪切りにしたイカとたっぷりの野菜を蒸し焼きにした漁師料理です。相川地区で50年以上、漁師として働く店主が考案したお料理で、まさにこのお店でしか召し上がることが出来ません。味付けが濃いため、ご飯が進みます。また、日本酒などお酒との相性も抜群のお味です。

熱々の土鍋いっぱいに盛られた具材。蓋を開けると、濃厚な味噌の香りが立ち込めます。

◆地元の海藻「ながも」を練り込んだ、佐渡うどん

 ご昼食にて訪れたのは、昨年オープンしたばかりの『佐渡うどん 蒼囲』です。こちらでは地元の海藻「ながも」(新潟の方言ではこのように呼びますが、標準和名は「アカモク」)を練り込んだ「佐渡うどん」をお召し上がりいただきました。独特の粘りを持っていて、食物繊維もたっぷり。つるつるとした喉越しの良さとその見た目の珍しさに、お土産に購入されたお客様もいらっしゃいました。

お店の看板メニュー「佐渡うどん」に、佐渡産「南蛮海老」の海老飯。
まるでお蕎麦のような濃い緑色をしています。
ぜひ、ここでしか味わうことのできない佐渡うどんをご賞味ください。

佐渡最大の酒造メーカー「北雪酒造」では、‟音楽を聴かせる”酒蔵見学へ

 佐渡島には、明治初期には200を超える酒蔵があったと言われています。今回は、佐渡で最大の酒蔵メーカー「北雪酒造」を訪れました。最初に、店主の案内のもと酒蔵の中をご見学。酒蔵に入ると、とても大きなボリュームでクラシックミュージックが流れていました。お店のBGMかと思いきや、なんとこれは日本酒の熟成のため、お酒に聴かせている音楽とのこと。「トランスデューサー」という装置によって音を振動に変換し、振動をお酒に与えることで、お酒の分子を細かくしているのです。音楽を聴いて熟成された日本酒は「音楽酒」として全国各地から注文を受け発送されます。

 また、室温を0℃に保った酒蔵では、「超音波」を使ってお酒を熟成させている酒蔵も。超音波の振動により熟成を促進し、円やかでアルコールが抜けやすくなる、つまり沢山飲んでも二日酔いになりにくいのだそう。かつて、某全国放送の旅番組にて北雪酒造さんの酒蔵は取材訪問を受け、報道後は一晩で棚にあった日本酒がすべて売れてしまったのだとか。まさに、その人気ぶりが伺えました。

クラシックを聴いて育った「音楽酒」
今年の3月より超音波を受けている日本酒
酒蔵の見学後は、店主が1杯ずつ試飲を出してくれました。
真剣に様々な種類の日本酒を試飲していただきました。

 島の南部、小木地区では運よく夏祭りをご覧いただきました。

 今回、行程には含まれておりませんでしたが、8月27日、28日と開催されている『小木港祭り』の時期に重なりました。このお祭りはもともと小木港が金銀積み出し港として栄えた時代に、公開安全祈願として木崎神社に米を奉納したことが始まりとされています。

 バスで町中を走っていると、祭り太鼓の音に合わせて小獅子舞が華やかに舞踊を披露しながら練り歩く様子が見えてきました。地元のドライバー、バスガイドさんのご厚意により「せっかくなので少し祭りを覗いてみましょう」ということで、実際に迫力溢れる小獅子舞の踊りを披露していただきました。また、その笛を演奏していたのは佐渡を代表する太鼓芸能集団『鼓童』のメンバーの方。さらに、その指導者かつ『鼓童』の初代メンバー、篠笛奏者である狩野泰一さんの姿も。これにはびっくりです。

お願いをしたら特別に、披露してくれました。

小獅子舞の衣装も地域により異なります。
岩首地区にある昇竜棚田。狭い小路を小型バスで登っていきました。

 今回は4日間をかけて、じっくりと北と南、佐渡を周遊しました。まだまだご紹介できていない見どころばかりですが、さすがは沖縄に次いで日本で2番目に大きな離島ということもあり、その魅力は一言で表すことはできず、訪れるたびに発見のある島であることを再度実感しました。 皆様もぜひ、お訪ねください。

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