【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2022年05月31日

【帰着レポート】風土自然塾+旅 奥美濃の巨木の森を訪ねて【4日間】

2022年5月17日(火)~5月20日(金) 添乗員:東京支店 吉田 将也

<5/17発・添乗員: 東京支店 吉田将也>

岐阜県の山間部に広がる巨木の森を訪れる旅に添乗して参りました。あるところは日本固有の山岳信仰のひとつ・白山信仰に関わりを持ち、あるところは江戸幕府に御用材として使われた木曽ヒノキが国により守られているなど、通常は入れない特別な森を現地ガイドと一緒に歩き、歴史的背景や現地の文化を学ぶ、一味違う旅となりました。今回は知られざる奥美濃の地域の魅力をご紹介させていただきます。

奥美濃に浸透する白山信仰の森の神秘を学んで感じる旅です。

岐阜県北部、石川県との県境にまたがるように位置する白山連峰は、夏でも白く輝くことから、古き時代から特有の山岳信仰が形成されました。ツアーでは、白山信仰の3つの起点のうちの一つである美濃馬場・長滝白山神社を訪れ、特別に拝殿にて風土自然塾を開催。現地に住む講師の方に白山信仰文化として、祭礼や信仰の形、人々の生活などについて貴重な話を聞くことができました。またさらに北上した石徹白では、白山中居神社も訪れました。樹齢200~1000年の杉の大木に囲まれており、歴史の深さを木々が語ります。

長滝白山神社の境内にも巨木が立ち並んでおり、歴史の長さを感じさせます。
拝殿を特別にお借りして、現地のガイドの人から白山信仰が根付く地での人々の暮らしなどについて学ぶこともできました。
白山中居神社の参道。人と比べれば木の大きさも一目瞭然です。

白山中居神社の裏手にある山を登ると「浄安杉」と呼ばれる巨木が佇んでおりました。

一般公開されていない裏木曽古事の森も専門ガイドとともに歩きます。

かつて伊勢神宮や姫路城、さらには江戸の町を作るためなど、御用材として使われるほど良質な木曽ヒノキですが、江戸時代にはしっかりと管理されずに過剰に切り出したため、木材資源が枯渇してしまいそうになりました。そこで幕府から管理を任されていた尾張徳川家は、貴重な木曽ヒノキの森を守るよう神社まで建てました。今でも森は国有林として保護されており、一般に人の侵入を禁じています。今回はその裏木曽古事の森に特別に入り、伊勢神宮の式年遷宮のための伐採式といった儀式の跡地や、檜の巨木がそびえる森を散策しました。ガイドから歴史や森についてのエピソードを聞きながら歩くことで、森についての理解も深まります。

幕府より森の管理を任された尾張徳川家が森を守るために作った護山神社。巨木に囲まれた社が格式の高さを感じさせます。

樹齢1000年、直径154cm の森を代表する2代目大檜も間近に見ることができます。
巨大な木曽ヒノキが3本1体となった木。間からはサワラの木も巻き込まれており、森の神秘を感じます。
橋の上から見下ろすときれいな青色を見せる高樽の滝の滝つぼ。国に守られた森であるため、水の透明度も高いことがわかります。

岐阜の歴史ある2つの町並みも散策いたします。

ツアーでは、白山連峰に源をもつ日本三大清流のひとつ・長良川と支流・吉田川が合流する町・郡上八幡に3連泊いたします。清流が出会う町らしく、町中には生活用水としても使われる清水の流れが張り巡らされております。また夜には、町が優しい灯りに照らされ、より一層郡上八幡の町を幻想的に彩ります。ツアー最終日には、うだつの上がる町並みと日本三大和紙の一つ・美濃和紙で知られる美濃の町にも立ち寄り散策しました。

清流の水が町中を通っており、まさに水郷の町です。
ツアーでは3連泊しますので、夕方の優しい光にほのかに照らされた町の散策もお楽しみいただけました。
美濃の町に並ぶ「うだつの上がる」家々。隣と競うように作られたうだつが印象的です。
日本を代表する美濃和紙で作られたアート作品。優しく光を通す間接照明のようになっており、紙で作られたとは思えない繊細さです。

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