【国内】帰着しました。添乗員レポート

【国内】帰着しました。添乗員レポート
2022年05月31日
【帰着レポート】青森ガストロノミー 弘前・白神十二湖の旅(4日間)
<5/10発・添乗員:東京支店 笹島 侑弥>
5月中旬、弘前。桜やゴールデンウイークといった観光シーズンが終わった町は落ち着きを取り戻し、春の訪れを感じさせる心地よい風が吹きます。また郊外に出ると淡いピンク色の花弁を付けたりんごの木々が岩木山の麓まで一面に広がり、得も言われぬ情景を見せてくれる、そんな弘前に3泊滞在し、郊外の風情ある町々や自然豊かな白神を訪れ、育まれた食文化をゆっくりと楽しむ、「青森ガストロノミーの旅」に添乗員として同行してまいりました。今回はその旅の様子をレポートします。

フレンチの町としての弘前を楽しみます
弘前がフレンチの町として知られているのはご存じでしょうか。かつて弘前藩の城下町として栄えたこの町ですが、明治以降は西洋化・近代化に力を入れ、海外から次々と教師や技術者を招聘しました。彼らを迎えるにあたり市内には洋館や教会が続々と建てられ、今でも「洋館の町」として知られる弘前の町ができましたが、取り入れたのは建築技術だけではありませんでした。元々優れた料理人の多かった弘前では西洋の、特にフランス料理が広まり、日本でも有数のフレンチ激戦区となったわけです。一説には弘前市は住民一人当たりのフランス料理店の数が最も多いと言われています。
そんな町で今回訪れたのが弘前城にも近い「レストラン山崎」。多くのフレンチレストランがしのぎを削るこの町で指折りの名店を営む山崎シェフの腕は確かで、出される料理はどれも絶品でした。特にお客様にも好評だったのが奇跡のリンゴを使った「りんごの冷製スープ」。「奇跡のリンゴ」は 地元農家の木村秋則さんが完成させた、絶対に不可能と言われた無農薬りんごのことで、映画化もされたのでご存じの方も多いかと思います。入手に数年かかる貴重なりんごですが、 木村さんと親交のあった山崎シェフの店でいただくことができます。


新緑の白神・十二湖を散策
滞在2日目は朝一番で弘前駅に向かい、観光列車「五能線クルージングトレイン」に乗車しました。東北屈指の人気路線「五能線」区間に入り、大きな窓に目をやると進行方向左手に岩木山、ややすると右手に日本海が見えてきます。


ひと時の列車の旅が終わるといよいよ白神山地へ。今回訪れた「白神十二湖」は大昔の地震で水がせき止められてできた33の湖沼群。最も有名な「青池」は写真や旅番組などで目にしたことがあるのではないでしょうか。トレッキング初心者にも優しい1周約1.7kmの 散策コースが整備されており、青池はもちろん、いくつかの神秘的な湖沼、ブナの自然林などをガイドさんの案内とともにご覧いただきました。


弘前郊外の見どころも
弘前郊外の町々も津軽地方の大きな魅力です。3日目はねぶた祭りで知られる五所川原と太宰治ゆかりの金木へ。最初に訪れた五所川原では高さ20mを越える大型立佞武多3基を保管する「立佞武多の館」を見学。今年2022年は3年ぶりの開催とのことで機運も高まりつつある時期の訪問でした。五所川原からは専属アテンダントさんの解説が楽しめるローカル線「津軽鉄道」に乗り込み金木へ。太宰治の生家「斜陽館」にて当時の暮らしと太宰の幼少期に思いを馳せました。




最終日は何かと話題の「三内丸山遺跡」へ。 三内丸山遺跡は国内最大級の縄文集落跡で、2021年には『北海道・北東北の縄文遺跡群』の構成資産として世界遺産登録されました。広い敷地内には出土した土器や台所跡、柱跡などを元にいくつも当時の住居が復元されています。「ここにあったのは間違いないが、姿かたちは専門家の中でも意見が分かれている」というところに個人的にロマンを感じます。


フレンチ激戦区・弘前を拠点に各地に足を延ばし、この時期にしか出会えない絶景や、ここでしか食べられないお料理を食べながら、津軽地方の風土に触れた4日間でした。桜が美しい春から、祭りで熱を帯びる夏、りんごが収穫時期を迎える秋、そして雪が降り積もる冬と、津軽の観光シーズンは365日絶え間なく続きます。訪れたことがあるという方でも何度行っても面白い地域ですので、機会がございましたらぜひお出でください。
弘前を訪れるツアーはまだまだあります。7月25日(月)発の「津軽弘前・長期滞在の旅」では立地の良い市内ホテルに6泊し、今回よりもゆっくりと地域の魅力に迫ります。夕方に開催するトラベル・セミナーでは毎回様々なテーマに沿ってゲストをお呼びし、一歩踏み込んだ旅行体験をご提供します。添乗員は私、東京支店の笹島が同行させていただく予定ですので、今から皆様をご案内できるのを楽しみにしているところです。
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