【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2020年12月25日

大津百町・長期滞在の旅④比叡山延暦寺と坂本

2020年12月8日 添乗員:東京支店 河野誠弥

滋賀県と京都府の境にそびえたつ日本仏教の母山・比叡山延暦寺と、その門前町として発展してきた比叡山の麓に位置する町・坂本に終日ご案内しました。

世界文化遺産・比叡山延暦寺へ

比叡山は大きく、3つの地域に分かれます。今回は延暦寺発祥の地である東塔へご案内しました。東塔には総本山である根本中堂をはじめ、大講堂、法華総寺院東堂など重要で壮大な堂塔が集まります。比叡山への玄関口比叡山ドライブウェイをバスで登っていくと途中、比叡山の大自然に囲まれた山上のリゾートホテル「ロテルド比叡」がありました。6月にリニューアルオープンした比叡山唯一のホテルで、弊社でも9月から10月にかけて宿泊するツアーを行いました。

入口に到着しバスから降りると、標高500~600m東塔エリアは昼間でも気温が6度とかなり冷え込んでいました。まずは伝教大師最澄が788年に建立し、国宝に指定されている根本中堂へ。2016年から約60年ぶりの平成の大改修が行われている最中でした。ステージが設けられ、屋根の高さまで登って参拝することが出来ます。普段目にすることのない貴重な光景を間近でご覧いただけました。

国宝に指定される根本中堂は平成の大改修中。貴重なステージが設けられ貴重な一面を見ることが出来ました

本尊薬師如来像の前には1200年以上「不滅の法灯」が輝き続け、全ての人を救おうとする伝教大師のお志を今の世に伝えているようでした。僧侶が法華経を学ぶ道場・大講堂は国の重要文化財に指定されています。外陣には釈迦をはじめ高僧に肖像画がかかり、前庭には「平和の鐘」があります。別名「開運の鐘」ともいわれるこの鐘楼を実際にお客様の中で一人代表者に鳴らしていただきました。その他、阿弥陀堂や法華総寺院東塔など、荘厳な雰囲気の比叡山延暦寺を2時間ほどかけてゆっくりとご案内しました。

重要伝統的建造物群保存地区にも選定される石垣の町・坂本を歩く

比叡山延暦寺、日吉大社の門前町として栄え、約1200年の歴史が息づく坂本の町では、現在も40近く残る延暦寺僧侶の隠居坊である里坊をはじめ、町のあちこちに貴重な建造物や史跡、文化財が残っています。坂本の町を歩くと立派な石垣が美しい景観を作り上げていることに気づきます。これは、加工しない自然石を巧みに積み上げる「穴太衆積み」という技術で作られ、山門焼き討ちの際でも頑丈で壊れなかったことから信長は安土城の城郭に穴太衆積みの石垣を採用し、その後も江戸城や大阪城にも広がったと言われています。比叡山焼き討ちなど凄まじい歴史の渦中にあった坂本の町ですが、現在は静かで落ち着いた雰囲気が漂い、石垣により町の美しさが一層引き立つ町を散策しました。

穴太衆積みの石垣が残る歴史の町坂本を散策しました

昼食は享保元年の開業以来300年間坂本の食を支えてきた老舗「本家鶴㐂そば」にてお召し上がりいただきました。その日の湿度や温度でそば粉の配分を整える手打ちそばが愛される名店で、温かい天ぷらは散策の中で冷えた体も温めてくれました。

明智一族の菩提寺・西教寺と古代より比叡山の麓に鎮座する日吉大社にもご案内

西教寺は聖徳太子が創建に関わり、現在では全国に約400を超える末寺がある天台真盛宗の総本山です。紅葉が残り木々が色づく中、重要伝統文化財の阿弥陀如来像や、明智光秀や妻の煕子のお墓などをご覧いただきました。宗祖大師殿の唐門には麒麟が彫られおり、大河ドラマ「麒麟が来る」とゆかりの寺院ということを感じました。またそこからびわ湖の眺めは素晴らしかったです。

色づく葉が残る中、西教寺から大津の町と琵琶湖を一望出来ました
西教寺から日吉大社に行く山の辺の道には千体地蔵が

日吉大社は、全国の日吉神社、日枝神社、山王神社の総本宮に位置付けられる神社で、比叡山連峰 八王子山の麓に広がり、延暦寺の門前町坂本の鎮守神でもあります。平安京の表鬼門にあたる場所に社殿が立ち、平安時代より都の守護神としても信仰され、方除け、厄除けのご利益で知られるようになりました。境内を歩いていると、西本宮楼門の四隅にそれぞれ異なったポーズをとった神猿、猿塚と呼ばれる石組など、猿にまつわるものが至るところにあることに気づきます。ここでは猿が神の使い、魔除けの象徴とされ、“魔が去る、勝る”に通じるという語呂合わせもあり「神猿(まさる)」と呼ばれているようです。境内の中にある神猿舎では”生きた神猿”が私たちを歓迎してくれました。

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