視察レポート

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2023年04月03日

【唐招提寺特別拝観 視察レポート②】和空 法隆寺の名物ガイドと松伯美術館

〈プランニング:吉田義和〉

 先週ご紹介いたしました唐招提寺御影堂視察レポートに続き、ツアーでもご紹介する和空 法隆寺や松伯美術館も視察してきましたので、ご紹介いたします。

和空 法隆寺に宿泊するからこそ楽しめる名物ガイド

 東京から奈良についてすぐ訪れたのが法隆寺です。日本における世界遺産登録第1号に名を連ねる法隆寺は、世界最古の木造建築として世界的にも貴重な寺院で、20の国宝建築と20以上の国宝美術品、3,000もの重要文化財を有する日本の建築、美術の粋が集まる場所です。私も学生時代には訪れていましたが、寺院内をさっと見学しただけでした。今回は、ワールド航空のこれまでのツアーでもお世話になっている和空法隆寺の名物ガイド、中江さんの案内を楽しみに法隆寺へ。和空法隆寺は、世界遺産法隆寺のまさに門前に位置する宿で、その立地もさることながら宿の中での法隆寺の見どころレクチャーや、解説員によるガイドが宿泊者にも非常に好評です。特に中江さんの法隆寺ガイド案内は、ワールド航空のお客様からも「何度でも聞いていたい」というお声が出るほどの人気ぶりで、一度実際に聞いてみたい!と思っていました。

和空法隆寺 奥が法隆寺南大門 まさに門前です
和空法隆寺で人気の宿泊者限定イベント

 午前9時に和空法隆寺のロビーに集合。法隆寺ガイド案内は2時間のプログラムです。和空法隆寺はリピーターも多く、季節ごとに解説のテーマが変わります。訪れた3月23日は建築がテーマで、仏像などの案内ではなく、建築にテーマを絞った少しマニアックな解説になりますとのこと。それでも8名ほどの宿泊者が集まっていました。宿から法隆寺の南大門をくぐり、西院伽藍へ。今回は西院伽藍だけで2時間の案内とのこと。さらっと見てしまえば1時間でも十分な西院伽藍を2時間?とも思いましたが、終わってみればあっという間の2時間でした。建築のガイド案内では、「これを聞けばどの寺院を訪れても建築の年代が分かる方法」や、「1300年続く”木造建築”の凄さ」、「教科書の”エンタシス”は本当か?飛鳥時代の建築技術」「焼失した法隆寺金堂を再建した”最後の宮大工”西岡棟梁」など様々なテーマで分かりやすく解説をいただきました。立て板に水のごとく解説が進むのですが、その解説の分かりやすいこと。メモをとる手が止まりませんでした。「色々と話をすれば2時間なんて本当に短い」との話の通り、もっと聞いていたい!と思わせる内容でした。

写真を使って年代による建築意匠の違いなどを解説
何時間でも解説を聞いていたくなります
中江さんと視察者吉田

 中江さんは高校1年生のときに斑鳩町内の高校に進学。その際に法隆寺と出会い、保存の難しい木造建築を1300年以上にわたって人々が受け継いできた事実に感銘。以来高校生のときからボランティアガイドをはじめ、30代にしてボランティアガイドの経験は20年という大ベテラン。和空法隆寺開業の際に採用され、フロント係をしながら日々宿泊者に解説をしているという、いわば二刀流。普段はフロント係ながら、時には大学の専門家に解説を依頼されたりもされるという、。どちらも一流で活躍されています。

 今回は、唐招提寺御影堂の特別参観のツアー企画に合わせ、奈良の歴史文化の魅力をお客様により深く知っていただきたく中江さんには法隆寺から少し足を延ばし、法輪寺や法起寺などの斑鳩の寺院や、奈良の東大寺まで特別に同行をお願いいたしました。中江さんは、「法隆寺だけでなく、別の寺院も見ていただくと、通じた歴史がさらに深く見えてくるので、面白さも増しますよ。」とのこと。特に東大寺は、「みなさん一度は絶対に訪れているからこそ、発見がたくさんあるのでお勧めです。」と語ってくれました。今回の企画では、2日間にわたり中江さんに同行いただき、じっくりと奈良の寺院の歴史をひもといていただきます。ぜひご期待ください。

国宝の三重塔が美しい、世界遺産の法起寺
東大寺 大仏殿

松伯美術館では特別見学もお願いしました。

 今回のツアーでは、東山魁夷画伯の障壁画、や平山郁夫画伯の大唐西域壁画をご覧いただく行程としており、あわせて日本美術をよりご覧いただこうと、車を利用しないとなかなか訪れられない奈良と生駒の間、登美ヶ丘にある松伯美術館を訪れる行程としています。松伯美術館は、近鉄の名誉会長、故佐伯勇の邸宅の庭に建てられた美術館で、日本を代表する女流画家上村松園3代の作品を展示しています。
 今回訪れる6月には、「松篁、松園を語る 松園、松篁を語る」というテーマの展示で、上村親子の絆と共に作品をご覧いただけます。

松伯美術館

 今回は、美術館の見学に合わせ敷地内の旧佐伯邸見学もお願いしました。旧佐伯邸は、昭和を代表する巨匠建築家 村野藤吾が設計した数寄屋建築の手法を取り入れた近代和風住宅で、昭和40(1965)年に建てられました。村野藤吾が設計した住宅建築として、また村野藤吾ならではの意匠を見ることができる現存する数少ない建築物です。通常非公開ですが、今回は訪問に合わせ解説付きの見学をお願いすることが出来ました。

旧佐伯邸外観
和と洋の造りが融合した旧佐伯邸

視察レポート第一弾はこちらから

【唐招提寺特別拝観 視察レポート①】唐招提寺特別拝観の全貌は?

唐招提寺御影堂特別参観のツアーはこちらから

唐招提寺御影堂特別参観と若草山絶景オーベルジュ【2日間】

唐招提寺御影堂特別参観と京都・奈良 美の真髄【3日間】

唐招提寺御影堂特別参観と和空 法隆寺の旅【4日間】

※中江さんの解説は和空法隆寺の旅でお楽しみいただけます。
 松伯美術館は3コース共通でご案内いたします。

 

 

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