奈良の歳時記 特別編 Bコース

東山魁夷の傑作障壁画 唐招提寺御影堂特別参観と京都・奈良 美の真髄【3日間】

  • 集合場所:京都駅
  • 出発日: 6月14日(水) 、 6月21日(水)
  • 旅行代金:¥168,000

ここにご注目。旅のポイント

Point 1
2022年6月に修復を終え落慶した唐招提寺御影堂を特別参観します。東山魁夷画伯の障壁画は必見です。
Point 2
京都では長谷川等伯の国宝障壁画や橋本関雪の画室や庭園が残る白沙村荘を訪問します。
Point 3
奈良に残る日本美術の傑作を訪ねて、薬師寺の平山郁夫画伯「大唐西域壁画」や松伯美術館へ。

ツアープランナーより

1970年、唐招提寺から鑑真和上の坐像を安置する御影堂障壁画を依頼された東山魁夷画伯は、7か月に亘る熟考のすえ、生涯をこの制作にかける気持ちで受諾し臨んだといいます。東山画伯が最初に題材として選んだのは、鑑真和上が数々の困難を乗り越え、視力を失ってまで訪問に熱意を傾けた日本の風景でした。東山画伯の日本各地を写生し、真骨頂ともいうべき青の色合いを活かした作品「濤声」は、御影堂の宸殿の間16面の襖いっぱいに描かれ、波の音が今にも響き渡らんばかりの迫力です。そして、その奥、上段の間に描かれた「山雲」は、山国日本本来の美しい風土を見事に描き切っています。御影堂は、本来鑑真和上の命日にあたる開山忌前後3日間しか公開されていませんが、今回特別に拝観の許可をいただき、皆様にご案内します。日本に律を伝えるべく命をかけた鑑真和上と、その気持ちに報いるべく10年に亘り作品を作り上げた東山画伯。2人の想いが紡ぎ出す奇跡のような空間を、じっくりと参観いただく特別なひとときです。

見どころのご紹介

2022年6月に落慶した唐招提寺御影堂の特別拝観にご案内します

 多くの苦難の末、来日をはたされた鑑真和上は、東大寺で5年を過ごした後、759に戒律を学ぶ人たちのための修行の道場を開きました。「唐律招提」と名付けられ鑑真和上の私寺として始まった唐招提寺は、弟子たちの尽力により金堂などの伽藍が完成。奈良時代の貴重な伽藍が残る寺院となっています。この度は、昨年6月に落慶した唐招提寺御影堂特別拝観の機会を設けることができました。日本最古の肖像彫刻である鑑真和上坐像(国宝)を安置する唐招提寺御影堂は、2016年より文化財保護のための保存修理が行われていましたが、7年の歳月をかけ2022年6月に落慶法要が営まれました。御影堂は1649年に建てられ、興福寺の別当坊であった一乗院宸殿の遺構で、1964年に国宝・鑑真和上坐像の安置のために移築復元され、国の重要文化財にも指定されています。

2022年6月に落慶した唐招提寺御影堂Ⓒ飛鳥園

東山魁夷画伯が10年の歳月をかけて完成させた傑作障壁画

 御影堂内には、東山魁夷画伯が1971年から1982年にかけて描かれた鑑真和上坐像厨子扉絵、ふすま絵、障壁画が収められています。第一期に描かれたのが、五度の渡航の失敗で盲目となった和上が実際に見ることのなかった日本の風景を題材とした2つの障壁画。雲煙立ち込める山景『山雲』と大きく波の打ち寄せる海景『濤声』です。ともに「青の画家」東山魁夷画伯の最高傑作とも言われる作品です。

宸殿に描かれた唐招提寺障壁画『濤声』©飛鳥園
唐招提寺障壁画『山雲』©飛鳥園

京都で傑作美術にふれるひととき 智積院や白沙村荘

唐招提寺の参観に合わせ、京都の美を感じる訪問地にもご案内します。豊臣秀吉や徳川家康とも関係の深い智積院(ちしゃくいん)を訪ね、長谷川等伯親子の傑作、国宝障壁画「桜楓図」をはじめ伽藍をご案内。また、俵屋宗達の杉戸絵が残る養源院や、三十三間堂にもご案内。最終日には、大正から昭和にかけて京都画壇で活躍した橋本関雪が自らの理想郷を体現した白沙村荘へ。橋本関雪が半生をかけて作り上げた庭園などをご覧いただきます。深く京の美にふれられるひとときをご用意しました。

橋本関雪のアトリエ兼邸宅を残す白沙村荘
智積院 『紙本金地著色桜楓図〈壁貼付九/襖貼付二〉』より「桜図」

奈良で傑作美術に触れるひととき 薬師寺「大唐西域壁画」や松伯美術館

 唐招提寺御影堂の参観にあわせ、奈良では薬師寺玄奘三蔵伽藍にて平山郁夫画伯の西安からインドまで、シルクロードを題材にした全幅49メートルの壁画を。京都画壇の女流画家として活躍した上村松園から松篁・淳之三代3代の絵画を展示する生駒の松伯美術館では、春の展示「松篁、松園を語る 松園、松篁を語る」をご覧いただく行程としました。奈良に残る日本美術の傑作をお楽しみください。

松伯美術館

最後の夕食は竹内栖鳳の1700坪の私邸を改装した「THE SODOH」(ソウドウ)にて

 最後の夕食も京都の美ゆかりの地で。清水二寧坂の袂にある日本画の巨匠竹内栖鳳(せいほう)の旧私邸をレトロモダンに改装したイタリアンレストラン「THE SODOH(ソウドウ)」でのディナーをご用意しました。京都でも観光客の多い二寧坂にあって、巨匠の私邸らしい荘厳な門をくぐるとそこは静かな別世界。優美な佇まいの日本家屋と1,700坪の広大な敷地に、美しい日本庭園が広がる空間です。西に八坂の塔、北に高台寺を望む広大な私邸は1929年に築かれ、「東山艸堂(ひがしやまそうどう)」と名付けられました。 竹内栖鳳は晩年の13年間をここで過ごし、住まいやアトリエとしてだけではなく、作品のモチーフになる草花や動物をここで育て、各界の著名人が集まる文化交流の場とするなど幅広く利用していました。京都らしい場での絶品イタリアンで、旅の締め括りです。

東山の八坂の塔をのぞむ「ザ ソウドウ 東山京都」
優美なたたずまいの日本家屋です
お料理(イメージ)
お料理(イメージ)

お泊りは京都を象徴するホテルオークラ京都

2連泊するホテルオークラ京都は抜群の立地です

 地下鉄「京都市役所前」駅に直結、河原町御池という、とても便利な場所に建つホテルオークラ京都2連泊です。内外の賓客を数多く迎えてきた京都で最も歴史のあるホテルで滞在自体もゆったり、また館内に複数のレストラン、周辺にも木屋町通などに多くのお店が並び自由食、自由行動も大いにお楽しみいただけるホテルです。

重厚かつ広々としたロビーのカフェは、軽食やお茶で人気です
ホテルオークラ京都の広々とした客室(イメージ)

ツアー日程

3日間 訪問地・時刻 スケジュール 食事
1日目
京都駅13:00集合 三十三間堂・養源院・智積院 ホテルオークラ京都

■午後、京都駅に集合。

■その後、●三十三間堂、俵屋宗達の杉戸絵で知られる●養源院●智積院へ。智積院では長谷川等伯・久蔵親子による金碧障壁画もご覧ください。

■宿泊はホテルオークラにて。

【2連泊】(ホテルオークラ京都泊)

2日目
京都 唐招提寺 薬師寺 京都

■午前、京都よりバスにて奈良へ。

■唐招提寺にて2022年6月に修理を終え、10年の歳月をかけて完成された東山魁夷画伯の障壁画が戻った●御影堂の特別参観にご案内します。

■その後、●薬師寺へ。玄奘三蔵伽藍の平山郁夫画伯の大唐西域壁画も鑑賞します。

■午後、上村松園・松篁・淳之三代の作品を展示する松伯美術館、国宝の本堂とあじさいで知られる●長弓寺を訪れます。

■その後、京都に戻ります。

■夕食は竹内栖鳳の邸宅を改装した「THE SODOH」にて。

(ホテルオークラ京都泊)

3日目
京都 白沙村荘 京都駅15:00着

■午前●白沙村荘へ。橋本関雪が理想郷とした庭園や橋本関雪記念館を訪れます。

■午後、京都駅にて解散。

 

 

 

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出発日・旅行代金

このツアーは3日間のコースです。

出発日 旅行代金
6月14日(水)発

旅行代金:¥168,000

6月21日(水)発

旅行代金:¥168,000

※1名室利用追加代金:¥25,000

お1人でご参加のお客様は、1名室利用追加代金にて承ります。

 

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