視察レポート
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2021年01月28日
青き秘仏、巨大な三体の蔵王大権現 特別開帳と奈良のまち歩き
松本佳晴
日本最大の秘仏、吉野山金峯山寺の金剛蔵王大権現3体が特別開帳される期間(3月27日〜5月6日)に合わせての4月限定企画の下見と打ち合わせのために2020年も押しつまった12月末に大阪支店のスタッフと、奈良に出向きました。
吉野といえば桜ということでこの期間の人出は相当なものですが、バスの駐車スペースのあらかじめの確保など、奈良県サイドも大変に協力的で、ほっと一安心。さらに、奈良サイドからのうれしい提案で、あの有名な阿修羅像を擁する興福寺国宝館の一般入場前の早朝参観を僧侶の解説で、このグループの皆様に限ってお楽しみいただくことにいたしました。そして、実際に下見してみて、奈良の中心部は大型バスの駐車スペースが少ないことがよくわかりましたので、少人数に分かれてのバンタイプのタクシー観光でのご案内に切り替えました。
奈良市内では、西の迎賓館とも呼ばれる1909年創業のクラシックホテル「奈良ホテル」(新館の客室)で2泊ご用意して、優雅な、しかも温かみのあるご滞在とメインダイニング「三笠」での自慢のフレンチディナーと、これも評判の2回の朝食(お茶粥朝食と洋定食)を楽しんで頂くことにいたしました。結果として、かなり特別感たっぷりの贅沢なツアーに仕上がったと思います。
超重量級の「重伝建」の街、発見
そして、もう一つ大きなテーマとして、「奈良のまち歩き」のイチ押しとしたいのが、「今井町(いまいちょう)」です。奈良県中央部の「大和八木」から近いこの町は、全国100を超える「重伝建」(重要伝統的建築群)の中でも、A級、いやS級の存在といえましょう。「大和の金は、今井に七分」といわれる繁栄を誇り、江戸時代の商家が今でもその数504棟にのぼり残っていて、周囲に環濠を巡らせた自治自衛の町並みは、宿場町とは異なり、街並みが線ではなく面全体が昔の姿をよくとどめていて、ベルギーのブルージュやドイツのローテンブルグを想起させます。ワールドのヨーロッパファンにも、きっと喜んでいただけるに違いない、と私自身も、とってもうれしくなりました。
そして、「ならまち」散策では、街並のみならず、奈良ホテルから歩いて10分ほどのちょっとお洒落な中川政七商店(300年続く麻のメーカーが伝統工芸の小売り展開で東京にも進出)のこぢんまりとした町屋風の本店などものぞいてみたい。思わず素敵な麻地やハンカチをまとめ買い。そのセンスの光る店舗内とお品の数々は、特に女性のお客様にはお勧めしたいものです。
朝を大切にしたい奈良の旅
早朝の時間帯を大切にしたい奈良の旅。そこかしこに柵を設置していない極めて珍しい都なので、気づいてみるといつの間にやら公園や社寺(奈良では寺社ではなく「社寺」と云う)の敷地を歩いていて不思議な感覚です。
静寂の奈良公園の朝、凛とした空気の中、鹿も目を覚ましてゆっくりと活動し始める。山の中腹、東大寺二月堂の朝もまた佳し。目の前に、大仏殿の鴟尾(しび)と奈良の市街を一望できる。通常の観光とはひと味違う、こんな時間帯を大事にしながら、ツアーを組み立ててみました。4月の限定企画です。お早目のご予約をお待ち申し上げております。
4月の限定企画
青き秘仏 蔵王権現特別開帳と奈良のまち歩き【5日間】
出発日:3月30日(火) 、 4月9日(金) 、 4月16日(金) 、 4月18日(日)
旅行代金:¥198,000
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