視察レポート

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2022年06月29日

「絶海の孤島」北大東島 知られざる島の様子をレポート

プランニング事業部 冨川 優

 沖縄本島から東へ約360キロの洋上に浮かぶ、大東諸島。島の誕生から一度も他の陸地と接することがなかったからか、沖縄諸島にあってもそのまたはるか遠くにある、まさに「絶海の孤島」です。昨秋、初めて南大東島を訪ねるツアーを発表し、これまでに11グループ、合わせて75名様にご参加いただきました。私も添乗員としてお客様とともに島をめぐり、文化に触れ、島ならではの食事を楽しみ、ここでしか見ること・感じることができない体験ができました。

 台風シーズンを避け、今秋にツアーを再開するにあたり、南大東島のわずか13km北に位置する北大東島も合わせてご案内するべく、6月5日(日)より1泊で現地を視察してきましたので、島の様子をご紹介いたします。

北大東島は、沖縄県の最東端に位置しています
機内から北大東島の大地をのぞむ

島唯一のホテル「ハマユウ荘」。展望台より島を一望

 那覇空港より50人乗りのプロペラ機に乗ること約1時間で、北大東空港に到着しました。宿泊する島唯一のホテル「ハマユウ荘」のスタッフに出迎えられ、送迎車にてホテルへ。ホテルでは親川社長にご挨拶し、ホテル施設をご案内いただきました。あいにくの雨模様でしたが、ホテルの展望台からは島を一望でき、島の内陸部を囲むように屏風のような絶壁が連なる「長幕」も見ることができました。

那覇空港よりプロペラ機にて出発
北大東空港では、傘を借りて空港内へ
ハマユウ荘の展望台より、島の内陸部を囲むように広がる「長幕」をのぞむ
ハマユウ荘の親川社長とともに
島で唯一のホテル「ハマユウ荘」
シンプルながらも快適な客室(イメージ)

稀有な歴史を持つ北大東島。島の歴史・文化・自然を学ぶ資料館へ

 長らく無人島であった南・北大東島に最初に降り立ったのは沖縄の人々ではなく、何と八丈島の開拓者たちでした。わずか120年ほど前、1900年(南大東島)・1903年(北大東島)のことでした。沖縄からの移住者も増えたものの、今でも八丈島文化が色濃く残り、独特の文化性が育まれています。
 開拓当初からサトウキビ栽培を主とした南大東島と異なり、北大東島は燐鉱石採掘で国内最大の産地となり、大いに栄えました。今はその遺構が残されており、石積みの建造物はまるで古代遺跡のようです。ハマユウ荘のすぐ隣にあり、島の歴史・文化・自然などを学べる「北大東村民俗資料館」も必見です。

まるで古代遺跡のよう!?燐鉱石貯蔵庫跡
島の文化・歴史・自然などを学べる「北大東村民俗資料館」
江戸相撲の土俵が残る「大東宮」
島唯一の小中学校 高校は島内になく、本島へ学びに出ます

海沿いを走る周回道路。断崖と歴史の地を眺めながらドライブへ

 北大東島を訪問して一番驚いたのは、海を眺めながらドライブが楽しめること。南大東島には海沿いにあまり道が走っておらず、南・北大東島らしい断崖と大海が織りなす荒々しい景観を眺めながらのドライブが楽しめるのは、北大東島ならではです。また海沿いには今から約120年前に八丈島からの開拓者が上陸した「上陸公園」など、歴史の地も点在しています。

約120年前に八丈島からの開拓者が上陸した「上陸公園」
海を眺めながらのドライブを楽しめます
中野のビロウ林 開拓前の島にはダイトウビロウが茂っていました

 昨秋ご好評いただいた南大東島での観光プログラムはそのままに、北大東島も合わせてご案内する4日間の旅を発表しました。この機会に知られざる「絶海の孤島」へぜひお出掛けください。

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