【国内】注目の旅

【国内】注目の旅

2021年12月27日

大本山永平寺特別企画と知られざる越前の珠玉を訪ねて

「柏樹關(はくじゅかん)」に泊まる 永平寺との合作企画

「仏教として」「宗教として」というより、精神のあり方としての「禅のこころ」に触れて頂きたい、という願いの下、福井県庁を通じて永平寺側から、「物見遊山」的な一般観光から、もう半歩、一歩「禅の世界」に寄り添うようなプログラムを、旅の専門家として組み立ててほしい、さらに福井の知られざる魅力を視察して「新しい福井、越前の旅」を造成してもらいたいという依頼を受け、永平寺に向かいました。

これ迄の一般的な「永平寺の宿坊(畳敷)」に泊まっての禅体験」というプログラムではなく、2019年夏にオープンした新しいベッドタイプ(和洋室)の高級宿「 柏樹關(はくじゅかん)」にお泊りいただき、永平寺の「禅の世界」により近づいていただこうと、永平寺の重鎮僧侶の皆さんと協議しながら、ご覧のようなワールド独自のプログラムをご用意しました。

朝練(早朝)の後に、通常非公開の部分も含む講堂を
ご案内いただけることに。
永平寺重鎮僧侶の皆さん、関係者の方々と打ち合わせ

視察では、慣れない30~40分の座禅を都合3回と、正直結構ハードな修行体験でしたので、お客様のお体を勘案しながら、体力的にかなりソフトなプログラムに落ち着きました。

しかし、日帰り訪問では絶対に得られない、心が洗われるスピリチュアルなこの空間と時間は、 きっと生涯の想い出となることと思います。写真撮影 が許可されていないため、紹介できないのが大変残念ですが、法堂(本堂)での百人に近い修行僧による、 堂内のみならず永平寺全体に、うねりのように響き渡る読経の合唱が胸に迫ってくる朝練(50分ほど)は、特に印象的で、これは限られた人しか体感できません。

あわら温泉では「灰屋」にゆったり2泊

北陸にほど近い関西の皆様には高級旅館として知られる「あわら温泉」 。こちらでは、立地も素晴らしい、明治17年(1884年)創業の歴史的な高級旅館「灰屋」にゆったり2泊です。京都西陣織の色彩を染め上げるために使われた上質な練灰を売買したことで、初代が旅館創業に際して名づけたことに始まります。

創業140年に近い灰屋の正面入り口

玄関から中に入ってみますと、外観からは想像できない立派な日本庭園が姿を見せ、これを囲む回廊が趣を凝らした「離れ」(15室)を結んでいます。朝の忙しい時間に、しかも突然なのに、いやな顔一つ見せずの丁寧な支配人の対応、そしてさっと入れたてのお茶の女性が差し出してくれる素晴らしい連携の応接ぶりに、同じサービス業として感心させられました。その後、館内各室も詳しく見せて頂き、フロントに戻ると、チェックアウトのご常連とおぼしきお客様をお見送りする笑顔の大女将。これには「また来たい」と誰しもが思うことでしょう。2泊ですが、もちろん夕食のメニューは変わりますので、ご安心の上、お楽しみに。

優しい笑顔の灰屋の大女将
外観からはわからない館内の日本庭園もご覧のように見事

驚きの「丹厳洞(たんがんどう)」懐石も立派です

福井市内、ガイドブックには登場しませんが、「丹厳洞(たんがんどう)」にはまず驚きました。その賓客たちがまず凄い。政局混乱の中、坂本龍馬は、まずあの幕末の賢者、越前福井16代藩主、松平春獄を資金援助の件で訪ね、春獄は龍馬らに金五千両を融通したという。そして丹厳洞を訪れ、ここでも三岡八郎らと密儀を凝らし、福井を発ってから僅か12日後に京都で暗殺されるという悲劇に見舞われています。福井藩士の蘭医学者、橋本佐内の自筆の書簡が何気なく額に納められているのも、当時の緊迫した情勢を物語っています。安政の大獄で若くして絶命(享年25歳)した佐内の無念さが伝わってくるような書簡額です。そもそもは、福井藩士、山本端庵の庭園別荘で、国の有形文化財。ここで供される懐石のお昼も立派でした。日本遺産登録の苔むした広い庭園をひと歩きしていると、人望も厚かった春獄公の立像が天を仰いでいました。

「丹厳洞」での懐石料理
苔むす庭園は広々。戦火もまぬがれた日本遺産の庭園別荘「丹厳洞」の入口
松平春獄公の立像が天を仰ぐ

日本海の海運が育んだ歴史と伝統が薫る町々へ

北前船の海運で栄えた港町を訪ね、北前船が運んだ文化をたどります。

一乗谷朝倉氏遺跡 
戦国時代 越前国を支配した朝倉氏の城下町。
焼き討ちに会い打ち去られた城下町の遺跡です。
三国湊 
九頭竜川の河口に広がる北前船の港町。
古い町屋の中に洋風建築が点在しています。
和紙の里 
伝統と歴史が息づく越前和紙の村。
昔ながらの手作りにこだわる長田製糸所を訪ねます。

加賀「橋立」
北前船の最盛期には、日本一の富豪町でした。
北前船の里資料館(橋立) 
笏谷石(しゃくだにいし)の壁と茶色の茅葺屋根が印象的な町で、
重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
うるしや 
創業160年を迎える、老舗の越前蕎麦店。
昭和天皇におろし蕎麦を献上した名店です。
右近家(河野) 
敦賀湾に残る北前船の港町、河野。20艘もの北前船を
所有していたという大船問屋、右近家が残ります。

永平寺柏樹關(はくじゅかん)と越前の古き町々 5日間

【Aコース 名古屋駅集合】
3月29日(火)、4月12日(火)、5月10日(火)、6月21日(火)
旅行代金¥235,000 (1名室利用追加料金¥40,000)(あわら温泉離れ利用追加料金 1部屋二泊¥40,000)

【Bコース 米原駅集合】 3月28日(月)、4月11日(月)、5月9日(月)、6月20日(月)
旅行代金¥235,000 (1名室利用追加料金¥40,000) (あわら温泉離れ利用追加料金 1部屋二泊¥40,000)

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