【国内】注目の旅

【国内】注目の旅

2022年03月17日

郷愁の汽笛が鳴り響く 蒸気機関車で巡る日本の旅 3選

 「ボォー」という哀愁ある響きや、蒸気機関特有の駆動音を聞きながら、山海をゆっくりと走る列車に揺られる。かつて「旅」と共にあったイメージは、このようなものではなかったでしょうか。現在では、戦後の電化、ディーゼル化によって次々と姿を消し、日常生活の中で機関車の汽笛の音を聞くことはなくなりました。その後、観光列車として一部が動態保存されていますが、鉄道開業から150年たった現在、全国で蒸気機関車の旅を楽しめるのは、わずか10ほどの路線、しかも季節、休日運行の数少ない機会となっています。このたびは、春から初夏にかけての行楽シーズンに、周囲の景観や乗車時間の長さから、より旅情を感じていただける鉄道を選び、席を押さえました。山に、渓谷に響き渡る郷愁の汽笛を聞きながら、かつて感じた「旅」と「旅情」をもう一度体験してみませんか。

▶憧れの「SLやまぐち」と津和野の旅(4日間)

【出発日】4月16日(土)、4月23日(土)、5月14日(土)

【旅行代金】¥165,000(1名利用追加料金 ¥20,000)

 最初にご紹介するのは、1979年に旧国鉄のSL動態保存復活第一号として多くの人に親しまれている「SLやまぐち号」です。ともに西の京、山陰の小京都の異名を持つ落ち着いた街の間、のどかな田園風景の中をSLが2時間かけて走り抜けます。途中の仁保駅や地福駅では、登坂のために石炭をくべる様子や、運転車両の写真をゆっくりと撮影する機会も設けられています。津和野では石見神楽のプライベート鑑賞、また近年美しい景観として話題の元乃隅神社や角島も訪れる行程といたしました。

レトロな客車も人気のSLやまぐち号
日本海と123基の鳥居が美しい元乃隅神社

▶SLばんえつ物語と絶景の只見線の旅(4日間)

【出発日】6月10日(金)、6月17日(金)、6月24日(金)

【旅行代金】 ¥178,000 (1名利用追加料金 ¥25,000)

 1999年に運行を開始したJR東日本の「SLばんえつ物語」は、新潟と会津若松を結ぶ磐越西線を走ります。磐越西線は「森と水とロマンの鉄道」という愛称を持つ北日本有数の絶景路線でもあり、阿賀野川流域の緑豊かな景観を楽しみながら3時間半の鉄道旅を楽しめます。汽笛と共に山や渓谷を走り抜ける様子は、車窓に見る美しい東北の風景とも相まって往時の「旅」を思わせるものです。会津ではもう一つの絶景鉄道、只見線の旅も含め、ふたつの絶景鉄道を巡ります。

SLばんえつ物語 機関車は「貴婦人」の愛称で有名
只見線が橋梁を走る景観も楽しみます

▶SL銀河と三陸鉄道の旅(4日間)

【出発日】6月3日(金)、6月10日(金)、6月17日(金)、6月24日(金)

【旅行代金】¥195,000(1名利用追加料金 ¥25,000)

 2014年、震災復興のシンボルとして運行を開始した「SL銀河」。宮沢賢治の故郷花巻と三陸の鉄鋼の町釜石を結ぶ鉄道で、乗車できる蒸気機関車の区間としては最長の4時間半の鉄道旅を楽しむことができます。宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』をモチーフにギャラリーやプラネタリウムが車内に設置され、途中の遠野駅では1時間ほどの停車時間で散策も楽しめ、あっという間の汽車旅です。今回は、花巻温泉郷と三陸にそれぞれ1泊し、宮沢賢治ゆかりの地や三陸の絶景の地もあわせて巡ります。残念ながら2023年春には運行の終了が決まっているSL銀河。残り少ない乗車の機会をお見逃しなく。

イーハトーブ・岩手の大自然を走るSL銀河
三陸鉄道にて三陸の美しい海岸線を走ります

この記事に関するキーワード

お気軽にお問い合わせください

電話相談はこちら

受付時間:午前9:30~午後5:30

東京
03-3501-4111
大阪
06-6343-0111
名古屋
052-252-2110
九州
092-473-0111
札幌
011-232-9111
藤沢
0466-27-0111