佳景・名景・絶景

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2021年10月09日

奈良公園の鹿

『旅のひろば』編集部 上釜一郎

 

このコラムで奈良の記事を書くと公開当日だけでなく、しばらくご覧いただく方が多いので、今週も奈良をご紹介しましょう。
「奈良といえば」と聞けば「東大寺の大仏」の次に「鹿」という方が多いのでは? 修学旅行などで初めて奈良を訪ねた時、鹿せんべいをせがまれて追いかけられという思い出も。
東大寺や興福寺、春日大社、正倉院など歴史的建造物を含む奈良公園でどこでもみられる鹿。よく誰が飼っているのか? と聞かれることがあるのですが、奈良公園の鹿は国の天然記念物に指定されている野生動物で、飼われているのではありません。いつ頃からここに住んでいるかというと、春日大社に祀られている神様(たけみかづちのみこと)が白い鹿に乗ってやってきたという伝説があり、万葉集(750年)に実際に鹿がいたことが書かれています。
ところで、「鹿せんべい」これは鹿のおやつです。原材料は米ヌカと小麦粉のみ。普段は奈良公園に生えているシバやドングリなどの木の実を食べています。奈良公園では、およそ2メートル以下は枝がなく、見通しの良い林となっていますが、これはディアラインと呼ばれ、シカが届く範囲の枝葉を食べることで形成されます。鹿せんべいをあげるときはいろいろコツがあります。気をつけて欲しいのは、鹿せんべいを持っているとすぐに鹿がよってきます。持っているバッグなどはしっかりと閉じてください。首を突っ込んできます。コツはじらさないこと。服や体をかまれます。あげ終わったら鹿の前で両手を広げて「もう終わり」という鹿サインを。鹿もわかっているので諦めてくれます。

奈良の秋の歳時記でもある「鹿の角切り」は今日と明日に予定されていましたが今年は中止となりました。季節を通して愛らしい鹿を可愛がってあげてください。写真ファンの方も、古寺だけでなく楽しい写真が撮れると思いますよ。

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【上釜一郎】プロフィール
1964年奈良県生まれ。旅行誌(マガジンハウス/ガリバーほか)からファッション誌(集英社/ COSMOPOLITAN JAPANほか)、広告写真等のカメラマンとして活躍。また、『南オーストラリアのユートピア アデレード』(弊社菊間著・新潮社)『マカオ歴史散歩』『新モンゴル紀行」(ともに弊社菊間著・新潮社とんぼの本)の写真等も撮影。現『旅のひろば』編集部で、各地の視察も行っている。過去には紛争地や、対人地雷問題の取材などの取材経験も多数。1997年にノーベル平和賞を受賞した地雷廃絶国際キャンペーン(International Campaign To Ban Landmines=(ICBL))の日本キャンペーン(JCBL)元運営委員。
現在ワールド航空サービスの知求アカデミー講座で、写真講座の講師も務める。

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