佳景・名景・絶景
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2021年03月27日
日本一の渓流美 奥入瀬(青森県十和田市)
『旅のひろば』編集部 上釜一郎
十和田湖から流れ出る奥入瀬川。その湖畔、子ノ口から焼山まで約14km続く流れが日本一の渓流美を誇る奥入瀬渓流です。日本には美しい有名な渓流が数々ありますが、奥入瀬は格別。渓流沿いには遊歩道が整備されアップダウンが少ないので歩きやすく、水辺との距離が近いのも人々を惹きつける魅力の一つとなっています。美しい季節として秋が有名ですが、春から夏の瑞々しい緑の世界は自然の生命力を感じる奥入瀬の一番いい季節と言っても過言ではありません。途中の木製の橋から眺める渓流や、所々の滝など、様々な写真撮影ポイントがあります。
水の流れを撮影するテクニックとして、高速シャッター(1/1000秒)以上のシャッタースピードで水のしぶきを瞬間的に切り取って躍動感溢れる表現をする撮影の方法から、水の流れをまるでベールのように見せるスローシャッターまでいろいろです。今回は、多くの方が撮ってみたい、写真講座でもよく質問を受けるスローシャッターでの撮影方法です。準備するのは三脚。場合によってはあとで説明するNDフィルターです。一般的にベールのように撮すには1/2秒〜1秒以上のシャッタースピードが必要です。(ですから三脚が必要となります)このシャッタースピードにするためには感度を低く設定したり、絞りを小さくします。例えばISO100、1/2秒、f=32などのようにです。ただ、レンズを絞りすぎると回析現象などが起きてしまい切れの悪い写真になってしまいます。そんなとき使用するのがNDフィルターです。使い方の説明はここでは省略しますが、機会があれば写真講座などで詳しく説明します。
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【上釜一郎】プロフィール
1964年奈良県生まれ。旅行誌(マガジンハウス/ガリバーほか)からファッション誌(集英社/ COSMOPOLITAN JAPANほか)、広告写真等のカメラマンとして活躍。また、『南オーストラリアのユートピア アデレード』(弊社菊間著・新潮社)『マカオ歴史散歩』『新モンゴル紀行」(ともに弊社菊間著・新潮社とんぼの本)の写真等も撮影。現『旅のひろば』編集部で、各地の視察も行っている。過去には紛争地や、対人地雷問題の取材などの取材経験も多数。1997年にノーベル平和賞を受賞した地雷廃絶国際キャンペーン(International Campaign To Ban Landmines=(ICBL))の日本キャンペーン(JCBL)元運営委員。
現在ワールド航空サービスの知求アカデミー講座で、写真講座の講師も務める。
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