キプロス発祥の名産品として世界中に名を轟かせているキプロス産ハルミチーズ。Halloumiと書くのでハルーミとかハルウミとか呼ばれることもありますが、ハルミでOKです。

ハルミチーズの特徴は「焼いても溶けない」チーズであることです。
日本でキプロス共和国の名誉総領事として10年以上査証の発給などをしておりますが、キプロスの名産品として自慢できるのが、ハルミチーズと天然の塩と、クレオパトラが最も好んだ紀元前2000年からあるキプロスワイン、世界最古のワインメーカーである東ローマ帝国のコマンダリア。
このチーズの歴史は古く4世紀あたりから知られるようになりますが、山羊と羊の乳から作る非熱式のもので、塩漬けし、少しミントの葉を入れてあります。
地中海地方の食文化を語る上では欠かすことのできない食材です。

1センチ程度の厚さでスライスし、30分程水に入れ塩分を抜き、ステーキを焼くようにしっかりと鉄板で焼いたり、オリーブオイルをひいたフライパンで焼いて食べるのがとてもおいしく、溶け出したりしないので、外側を少しだけカリカリにして、オリーブオイルをかけて食べるととても美味しくいただけます。

キプロス的に言うと、焼いたハルミチーズにキプロス産のピラミッド状に結晶した塩を少しかけ、貴腐ワインやアイスワインに似た天然の甘口コマンダリアのワインで合わせる。これがキプロス的な最高に贅沢な至福のひとときです。

海外旅行再開の際には、現地で是非お楽しみください。

（旧コラム「旅の3つ星」より）

尚、日本ではキプロス食材を日本で唯一輸入する「アルテヴィータ」で、キプロス産ハルミチーズを取り扱っています。
アルテヴィータ　ホームページhttp://www.arte-vita.biz/