美味発見!

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2022年06月24日

震災から10年ぶりに里帰りを果たした奇跡の日本酒「磐城壽」(福島)

福島の視察で、道の駅なみえに立ち寄った際、すてきな話に出会いました。

福島県浪江町で廻船問屋の傍ら相馬藩に酒造を許され、江戸時代から酒造りを続けてきた「鈴木酒造店」。酒蔵の裏はすぐ海という立地から福島の漁師たちに親しまれ、漁の無事と大漁を祈る縁起かつぎから愛されたのが鈴木酒造店の代表銘柄「磐城壽」です。

2011年の東日本大震災と福島第一原発事故により、蔵は流出。酒造の人々も立ち退きを余儀なくされました。残った酒造の人々は避難先の山形県長井の蔵で酒造りを続け、屋号を守ってきましたが、2021年、「道の駅なみえ」のオープンに伴い、道の駅内に酒造が復活。10年ぶりの故郷での酒造りが始まりました。「磐城壽」は、震災と復興にかける人々の想いを感じさせる逸品です。「道の駅なみえ」では、酒造りの様子もご覧いただけます。

磐城壽 赤ラベル 復興への思いが結実

もうひとつ、道の駅なみえを訪ねる人の多くがお目当てにしているのが、浪江焼きそば。ご当地グルメの祭典「B-1グランプリ」の第8回大会で日本一に輝いています。私ももちろんいただきました。食べ応えのある太麺で、お好みで一味をぱらり。浪江焼きそばはお土産にもおすすめ。「みんなが贈りたい。JR東日本おみやげグランプリ2020」で食品部門賞を受賞しています。

道の駅なみえ
道の駅なみえの浪江やきそば。通常の3倍の太さの麺にびっくり

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