町並み百選
町並み百選
2021年08月26日
新橋で全国ご当地めぐり
プランニング事業本部 吉田義和
本日は、全国の町並みは閑話休題といたしまして、気軽にご当地気分を味わえるアンテナショップをご紹介いたします。私の勤務している東京、日比谷の周辺には全国のアンテナショップが集中しており、旅行企画のために現地の方の話を聞きに行ったり、現地でしか手に入らない書籍などを買いに行ったりと、よく出かけるところです。数あるアンテナショップの中でも、今回は新橋駅周辺の店舗をご紹介いたします。
8月10日に移転リニューアルオープンした「奈良まほろば館」
まずは8月10日にリニューアルオープンした「奈良まほろば館」へ。それまでは日本橋にありましたが、今回新橋に移転して店舗を大幅に拡張しました。入口では奈良県のマスコットキャラクター「せんとくん」がお出迎え。内部には名産品コーナーをはじめ、奈良県のコンシェルジュによる観光相談コーナーも。私が訪れた際には十津川村を訪れたい、という男性が相談に来ていました。食品もあり、名物の柿の葉寿司や、東京ではなかなか手に入らない大和野菜も販売しています。私は特売していた大和野菜のひとつ「ひもとうがらし」を購入。ご当地食品を買って家で料理を試してみるのも楽しみです。
2階にはレストラン「TOKi」がオープン。TOKiは奈良を代表する名店「アコルドゥ」の川島シェフが運営するレストランです。川島さんは美食の町・サンセバスチャン屈指の名店「ムガリッツ」で修業を積み、帰国後「アコルドゥ」をオープン。東大寺の敷地の中という特別な場所に立つ一軒家レストランで、自家菜園も持つ贅沢な空間です。ムガリッツの哲学を継承する川島シェフの新しいスペイン料理は高い支持を受け、瞬く間に美食家垂涎の予約困難店となりました。そんな「アコルドゥ」の味が東京でも食べられると、注目されています。ゆっくりとコース料理もいただくことができますが、新橋という土地柄気軽にいただけるランチもあり、比較的気軽に食べにいけるのも魅力です。私もランチをいただきましたが、奈良の食材を使ったコースで食べ応えも十分。度々食べに行きたい、と思わせるお味でした。オープン当初ということもあり、川島さんも奈良から駆けつけていました。ワールド航空の東京支店からも歩いて15分ほど。銀座の散歩をしながらのランチもお勧めです。秋には予約困難な奈良の「アコルドゥ」を確保したツアーもありますので、ぜひ秋には本場の味もお楽しみください。
周辺には岡山、鳥取、愛媛、北海道といった各地のアンテナショップも
奈良まほろば館も新橋駅から徒歩3分ほどの駅前に位置していますが、その一角だけで岡山、鳥取、愛媛、北海道のアンテナショップが営業しています。食べ物が好きな私の私見かもしれませんが、各県ともフルーツや食べ物で知られる県。各地の特産として、この時期は鳥取の梨や岡山のシャインマスカット、愛媛のミカン製品などが目を引きました。現地の道の駅でしか買えないような、農家直送の新鮮なフルーツを気軽に購入できるのも魅力です。現地でのお土産購入の下見にも便利です。私も添乗でお客様にお勧めのお土産を聞かれる事が多いので、お菓子などはちょくちょく購入しておすすめを探しています。
2回のオリンピックで変化を遂げる新橋駅前レトロビル
ご紹介した新橋のアンテナショップは、全て新橋駅の汐留口に位置します。ゆりかもめの始発駅や汐留地区があり、再開発が進む新橋駅前にあって、反対側の烏森口正面に位置するニュー新橋ビルと並びレトロな風情を残すのが新橋駅前ビルです。1964年の東京オリンピックを期に飲み屋街の狸小路が再開発され、現在の複合ビルが建設されました。かつての飲み屋街の風情も残し、個人営業の飲食店がビルの内部に並び、いかにも新橋的な居酒屋があったかと思うと、小川軒のカフェがあったりとお店巡りも楽しめます。どの地域も同じ店が入る現代のショッピングモールとは一線を画した魅力があります。おすすめは2階の奥にある中華ビーフンの店「ビーフン東」です。開業当初からあり、池波正太郎も通ったという名店。店内でも食べられますが、私はよくここの中華ちまきをお土産にしています。来年には、新橋駅前ビルを含む駅前再開発で解体されてしまう、という話もあり、2回のの東京オリンピックを期に変わりゆく新橋駅前、なくなる前にぜひ風情を味わっていただきたいと思います。
有楽町・銀座編はまたの機会に。
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