視察レポート

視察レポート

2024年11月22日

グルノーブル視察レポート第4回「知られざる景色を求めて山の奥へ」

 来年の初夏(5,6月)に企画している「山河と文化のシンフォニー フレンチ・アルプスの首都グルノーブル滞在と周辺の旅 10日間」。企画に先立ち、フランス南東部の都グルノーブルを視察し、発見したこの町やその周辺の魅力をお伝えしております。
 第4回は専用バスでゆく日帰り旅行についてご紹介します。グルノーブルを囲む山の奥に入り、これまでほとんど日本で紹介されていなかった見どころへ。視察の際は「グルノーブルの周辺にこれほど魅力的な地があったとは!」と驚きの連続でした。

グルノーブル西部
「フランスの最も美しい村」サン・タントワーヌ・ラベイ

 視察に同行してくれた地元の観光局のラシェルさんとステファニーさんのイチ推しがグルノーブル西部・ヴェルコール山塊の麓にある村サン・タントワーヌ・ラベイです。
 11世紀に聖アントワーヌの聖遺物がもたらされたことがきっかけで巡礼地として栄え、巡礼者のために建てられた大きな修道院が村の名前にもなっています。村の規模に不釣り合いなほど大きな修道院が建ち、村には神聖な雰囲気が漂います。修道院をはじめ村の建物は黄色を帯びた砂岩で造られているので、村全体に温かみがあり、かわいらしく感じられます。職人、アーティストが営むショップもあり、はちみつ製品や陶器、センスのよいアクセサリーや雑貨などを扱っています。素敵なお店ばかりで、ショッピングも楽しみの一つです。
 

村の入り口の城門。タイムトリップの入り口のよう
中世に巡礼者を迎えるために築かれた大修道院
村には15~16世紀頃の建物が並び、往時の残り香が漂うかのよう
修道院の目の前にあるはちみつのお店。気さくな店主がリキュールを勧めてくれました

グルノーブル西部
悠久の時と造り上げた芸術品ショロンシュ鍾乳洞

 グルノーブルの西にあるヴェルコール山塊をドライブして、約1時間で到着するのがショロンシュ鍾乳洞です。この洞窟一番の特徴は天井から伸びる直径約5mmとレースの糸のように細い管状鍾乳石で、シャンデリアを思わせるエレガントな形をしています。石灰岩が浄化した青い池とその色彩を引き立てあうようです。武骨な山容のヴェルコール山塊の中にこんなに繊細で美しい景色が潜んでいるとは。目を見開かれるような思いをしました。

スーッと澄み渡る青い池、シャンデリアのように繊細な白い鍾乳石。その美しさに息を呑みました
鍾乳洞の一部でプロジェクションマッピングも上映されます
駐車場から望むヴェルコール山塊。迫力のある絶景です

グルノーブル南部 圧巻の景色が続く「ラ・ミュール鉄道」

 日本で知る人はほとんどいませんが地元では大人気の鉄道で、私が乗車したときはほぼ満席でした。グルノーブル南部の町ラ・ミュールからレトロな赤い列車に乗って、山岳風景を眺めること約1時間で展望台の駅に到着。列車を降りて、トンネルを抜けるとヴェルコール山塊の2000m級の山々、そしてターコイズブルーの湖の雄大な景色が広がります。
 鉄道ならではの旅情と絶景の両方を楽しめるこのプログラムは弊社のお客様にもワクワクしていただけること間違いなし! と帰国後の会議で、満場一致でツアーに組み込むことが決まりました。

ガタゴトと走るレトロな赤い列車は旅情満点。新緑がまぶしい山間を駆け抜けます(イメージ)
展望台からはアルプスとターコイズブルーの湖が織り成す景色を望みます
ニコニコと旅のサポートしてくれる列車のスタッフ

 次回はついに最終回。視察レポート第5回「公共交通機関で楽しむ日帰り旅行」ではグルノーブルから公共交通機関(バス、列車)を利用して行ける村や町についてご紹介します。どれも自然と文化が調和する、素晴らしい場所です。11月29日(金)に公開予定ですので、ぜひご覧ください。

視察レポート、そのほかの回はこちら

第1回「グルノーブルを選んだ5つの理由」
第2回「必訪!グルノーブルのとっておきスポット」
第3回「山の幸を味わう。グルノーブル美味案内」
第5回「公共交通機関に乗って、気軽にお出かけ」

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