満天の星空は天然のプラネタリウム
風情ある町並み・食・自然を楽しむ山陰紀行

美しい星空で定評のある鳥取県でスターウォッチング

1日目は標高1729メートルの大山山麓にて、澄み切った空気と光害の少ない観測にはうってつけの環境で星空観測に臨みます。2日目は鳥取砂丘を訪ね、360度見渡せる大パノラマの星空観測にご案内します。昼間は観光客でにぎわう砂丘も、夜になると貸し切りのプラネタリウムに様変わり。いずれの観測も星空専門ガイドによる解説付きでお楽しみいただきます。

鳥取の歴史を辿る　国の重要伝統的建造物保存地区の町々を訪れます

①大山の麓に息づく農村の原風景　所子（ところご）

大山の北麓に位置する所子。全国でも数少ない「農村集落」として重伝建に登録されています。農村ならではの長屋門、蔵、納屋、厩舎などが配された典型的な農家の屋敷構えは、かつての豊かな農村生活を物語る貴重な遺産です。伝統を守りながらも現代に生きる集落として今の姿を残しています。

②白壁と赤瓦が織りなす水辺の商家町　倉吉

かつて伯耆国の国庁が置かれた倉吉は、室町時代は打吹城の城下町として繁栄しました。江戸時代になると陣屋を中心に武家屋敷が建てられ、現在も江戸後期から明治初期の建物が残っています。その風情ある町並みは「山陰の小京都」とも呼ばれています。

③大火の復興の町並み　若桜

若桜鬼ヶ城の城下町として始まり、旧若桜街道の重要な宿場町として発展した若桜。7つの町（山田町、上町、中町、下町、西町、新町、農人町）が織りなす町並みは、近郷からの物資が集まる商業の中心地として栄えた往時の賑わいを今に伝えています。大火の教訓から生まれた町並みは、防火を第一に考えた計画的な復興の成果です。本通りに面して建ち並ぶ一階建ての町家、そして敷地背面に連続する土蔵群。この独特の構造が、機能性と美しさを兼ね備えた唯一無二の景観を創り出しています。

田園風景を走る素朴なローカル鉄道「若桜鉄道」に乗車し小旅行を楽しみます

昭和初期から鳥取の山間を走り続ける若桜鉄道。郡家駅と、若桜駅とを結ぶわずか9駅、総距離19.2キロメートルという小さな第三セクターの路線です。開業当時の姿を留める若桜駅をはじめ、沿線の駅舎や鉄橋は有形文化財に登録されており、沿線ののどかな風景とともに古き良き風情を感じることができます。車内は、通学中の学生や買い物帰りの地元の人々が観光客と並んで座る、和やかな雰囲気に包まれます。

鳥取県岩美町にある「アル マーレ」は、JR西日本の豪華寝台列車『瑞風』の運行開始に合わせ、オープンしました。京都迎賓館の設計にも携わる建築家・浦一也氏の設計で、海と山の自然に恵まれた地形を生かしたヨーロッパの雰囲気が漂う建物です。料理の監修は、鳥取出身でイタリアに拠点を置く徳吉洋二氏。世界のベストレストラン50で世界一にも輝いたイタリア・モデナの「オステリア・フランチェスカーナ」でスーシェフを勤め、2015年にミラノに「TOKUYOSHI」をオープンするや、僅か10か月で有名グルメガイドブックでイタリアでは日本人初となる一つ星を獲得。「TOKUYOSHI」で共に腕をふるった飯田直史氏がシェフを務めます。山陰海岸のなかでもとくに美しいとされる浦富海岸を望む開放的な空間で、特別なディナーのひとときをお楽しみください。