【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2022年01月04日

【帰着レポート】屋久島・種子島と菜の花の指宿 

2021年12月30日(木)~1月3日(月) 5日間 東京支店 福島 伸彦

<12/30発・添乗員:東京支店 福島 伸彦>

年末に「屋久島・種子島と菜の花の指宿」の添乗へ行ってまいりました。天候には大変恵まれ、旅の後半はポカポカ陽気の中の観光となりました。大半のお客様にとって、旅の主な目的は屋久島、しかしながら(期待していない為?)意外に好評だったのが種子島でした。歴史の教科書で誰もが一度は学ぶ鉄砲伝来の地ですが、美しい自然景観や諸外国との最前線であったことが伝わる史跡など見所が大変豊富だからかもしれません。

そんな種子島の魅力をお伝えしたいのですが、今回は不覚にもカメラを忘れてしまいました……。イメージ写真ですが、ご覧ください。

「鉄砲館」南蛮貿易船の船尾をイメージした外観。中には種子島時堯(ときたか)が最初に購入したオリジナルの2丁の火縄銃のうちの1つが展示されています!(写真撮影不可)
「千座(ちくら)の岩屋」干潮時にしか訪れられない写真映えのする海岸洞窟。ここの岸壁もアメリカ西部のキャニオンランドを一瞬思い出す美しさです。
「種子島宇宙センター」現在もロケットの打ち上げに利用されている発射場、以前利用されていた実物の発射クレーンなど日本の宇宙技術に触れられます。

種子島の良質な砂鉄

さて、種子島は良質な砂鉄を産出し、島内に優秀な刀鍛冶がいたからこそ国産の火縄銃を製造することが出来たのですが、それを見せる為に、今回ご案内いただいたベテランガイドの小川さんがご自宅の庭の砂を掘って持ってきてくれました。お土産で持ち帰っても良いとのことで、何名かのお客様と共にありがたくいただき、自宅に持って帰りました。

ご覧ください、これが種子島のガイド、小川さんの庭の砂です!

種子島のベテランガイド、小川さんの庭の砂。全体は黒々としており、中に水晶のように透明感のある砂粒が混じっております。

しかし、これだけでは砂鉄の含有量は分かりません。そこで小学校以来数十年ぶりに磁石を準備し、鉄の含有量を計測することにいたしました。

まずは全体の重量を計測してみました。全部で286グラムもあります。やはり砂の量の割には重さがあるように感じます。
ビニール袋を準備。中に磁石を入れ、砂の上に置くとこれまで経験したことが無い、異常な量の砂鉄がとれました!
山盛りの状態で砂鉄をとると不純物が沢山入るので、砂を平らにならし、一定の高さから磁石をかざすと綺麗に採取出来ます。ほとんど役に立たない生活の知恵です。
なるべく不純物を減らす為に3回ほど砂鉄の精製作業を行い(1時間かかりました)砂鉄と砂をより分けました!こちらが「砂鉄」
こちらは「ただの砂」
やはり気になるのは、砂鉄の含有量。計測した結果、砂鉄は113グラム
ただの砂は174グラムでした。(1グラムのずれがありますが、計量機の誤差です。すみません)

ということで、種子島のガイドの小川さんの家の砂の鉄分の含有量は、総重量の実に39.37%もあることが分かりました。しかしこれだけでは比較対象がなく、種子島の砂鉄含有量の高さが分かりません。そこで近所の公園の砂場の砂を比較対象として計測してみることにしました。

こちら、近所の砂場の砂です。砂の粒子はやはり粗目で、不純物も多く入っています。
重量は種子島に合わせて287グラム集めました。
作業終了!近所の公園の砂を計測した結果、砂鉄は11グラム。含有率は3.83%でした。種子島の僅か10分の1しかありません。

日本に鉄砲の時代の幕開けを果たした種子島。鉄資源の豊かさがそこに大きな役割を果たしたことを改めて感じました。

皆様も種子島を訪ねた際、是非、砂と砂鉄にもご注目ください。

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