【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2022年01月03日

【帰着レポート】「金沢東急ホテルに3連泊」「金沢の年越し」ゆく年くる年

2021年12月30日(木)~2022年1月2日(日) 添乗員:東京支店 植松祐太(・矢澤高宜)

<12/30発・添乗員:東京支店 植松祐太(・矢澤高宜)>

京都・奈良・尾道など、年末年始を過ごす滞在型に多くのお声を頂きました。特に人気だった金沢の中でも、越前ガニを含んだAコースは2団体に分けるほど大盛況でした。

冬の福井(旧越前藩)の魅力

まずご案内した永平寺は、横浜の總持(そうじ)寺と並んで曹洞宗の大本山となっています。禅宗の一派で、道元が1227年に日本へ紹介しました。見学ルートには階段が多いため、グループの垣根を取り払って「アクティブ」・「ゆったり」コースから選んでいただきました。傘松閣(さんしょうかく)2階に位置する「絵天井の間」は、画家1444名が描いた230枚で構成されています。四天王を安置する山門は、1749年に造られた唐の様式です。基本的には貫主しか通れず、隙間からはNHK『ゆく年くる年』でよくテレビに映る鐘楼が眺められました。大庫院(だいくいん)は厨房の役目を担い、吊るされていたのが巨大な擂粉木(すりこぎ)棒です。仏殿では、法要が行われていました。「雲堂」とも呼ばれる僧堂では、雲水(うんすい/修行僧)たちに与えられた1畳サイズを目の当たりに出来ます。「アクティブ」はそれに加え、長い階段を登った先に在る法堂(はっとう)・承陽殿(じょうようでん)まで足を伸ばしました。

230枚の作品で飾られた「絵天井の間」
基本的には貫首しか通れない山門から眺める鐘楼

永平寺と双璧を成す、福井県の名勝地が東尋坊です。これほどの規模を誇る安山岩の柱状節理は世界でも3ヶ所程度のため、国の天然記念物に選出されています。

そして冬ということで、日本海は特に荒れ狂っていました。この過酷な環境で船を出して捕獲し、近くの三国港などで水揚げされるのが越前ガニです。室町時代の1511年、京都に住んでいた公家:三条西実隆の日記に「越前蟹」という表現で登場しています。日本最古のズワイガニ漁は福井県と言われ、この頃既に京都へ運ばれていたようです。唯一の皇室献上ガニでもあり、最初は1910(明治43)年まで遡ります。2020年に続き2021年も不漁だったそうで、正月に向け高騰していると報道されていました。

皆様それぞれ、色々感じていらっしゃいました
黄色いタグが越前ガニの証

2015年の北陸新幹線開通で、富山・石川は観光客が一気に増え帰省なども楽になりましたが、福井県民はほとんど恩恵を受けておらず、2023年度末の敦賀延伸を待ち望んでいるそうです。

金沢散策で外せない、近江町市場と兼六園

年末年始に備え、金沢市民が買出しへ向かうのが近江町市場。そこに観光客も入り混じって、活気に溢れていました。超人気店であれば、12/30にはもう品切れ閉店となってしまうそうです。福井県の越前ガニに負けないよう、石川県は「加賀」・「能登」から一文字ずつ採った「加能(かのう)ガニ」をブランドとして売り出しています。越前ガニの最高級ブランドが「極(きわみ)」であるのと同様、加能ガニは「輝(かがやき)」を新設しました。

出発前からの寒波で、兼六園には沢山の雪が積もりました。しかし松などが重みで倒れず済んだのは、毎年11月頭から準備される雪吊りのお陰です。水戸の偕楽園や岡山の後楽園と並ぶ日本三名園で、ミシュラン社の観光用『グリーンガイド』にて3ッ星を獲得しました。17世紀後半に活躍した加賀藩主:前田綱紀(つなのり)が作庭し、ほぼ現在の姿を完成させたのは19世紀前半を治めた前田斉広(なりなが)・斉泰(なりやす)親子です。

雄が「加能ガニ」、雌は「香箱ガニ」
雪吊りが効果を発揮する冬の兼六園

B・C・Dコースと重なる観光箇所に関しては、他の添乗員が上げている帰着レポートをご参照下さい。

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