【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2020年12月22日

越後・魚沼ガストロノミー 里山十帖宿泊の旅

2020年11月26日~11月28日 3日間 添乗員:東京支店 太田勇樹

日本一のコメの産地である魚沼へ、地元に根付く食文化を求めて滞在しました。秋はコシヒカリの新米が出揃った魚沼を味わうには最良の季節。コースのほとんどが有機・無農薬栽培の野菜、豪雪地帯ならではの保存食品や発酵食品を取り入れ、里山の恵みを存分に感じられる里山十帖に2泊してきました。

「大地の恵みを感じていただくこと」がテーマの朝食

早苗饗(さなぶり)

田植えが終わったあと、その年の豊作を祝い、田植えに協力してくれた人をもてなすことを早苗饗というそうです。里山十帖が提供する食事のテーマは「大地の恵みを感じていただくこと」、「食材の力を感じていただくこと」。決して豪華な食材が並ぶことのない、里山でその日に獲れた山菜がメインとなる食卓ですが、見た目にも味わいにも何故かものすごいインパクトが残る、早苗饗という言葉がぴったりの食事です。

ご参加いただいたお客様が日本の良さを再発見できたと仰っていました。土鍋で炊いた米を炊き立てのアルデンテで食べさせてくれたり、しっかり蒸しあげてふっくらしたお米にしてみたり、日本人の主食であるご飯だけでもここまで奥が深いのかと感心させられました。新潟の淡麗な日本酒も豊富に揃っており、素朴で力強い和食とのマリアージュは見事でした。築150年の古民家の存在感と吟味された家具で作り上げられた空間、とろみのある温泉に浸かり、ほんのり暖かい里山十帖が作り出すホテル内の雰囲気が食事をより美味しくしてくれたのだと思います。

煮えばな(米がご飯に変わる瞬間の炊き立てのご飯)の試食風景
「奇跡の蓮根」育てることが難しい無農薬の蓮根を使った料理
「落ち葉の香り」朴葉の上に並べられた銀杏や零余子とともに新潟産煌麦豚を食す

全く新しいスタイルのホテル

太い梁のある豪雪地帯ならでは古民家に様々な色や形をした洒落た椅子が並び、壁には面白いアートが飾られている。一見ちぐはぐな印象を受ける内容ですが、全てが上手く調和して里山十帖を形成している、そのセンスの良さには脱帽です。

玄関前の大きなオブジェ
暖炉や徹底した断熱により裸足でも暖かい快適な空間
築150年の古民家と北欧家具の見事な融合

ホテルに併設されているライフスタイルショップ「THEMA」には、セレクトされた食器や家具、洋服、はたまた調味料まで様々な商品が並びます。ホテル内にはエレベーターもなければ5つ星ホテルのような細やかなサービスもありません。秋のこの季節にはカメムシが越冬してくるため、部屋にはガムテープが完備され、入り込んできたカメムシは各自捕まえます。里山十帖のコンセプトはお篭もり旅館でもサービスを競うホテルでもなく、滞在中になにかひとつでもインスピレーションを感じていただくこと。1泊だけだとその違和感を感じるだけで終わってしまうと思います。ただ、不思議なことに2日目にホテルに戻る際に「もう一泊したいな」と思わせてくれる、とことんのんびりリラックスできるホテルです。是非この新しい感覚をご体験いただきたいと思っています。

「自遊人」ならではの現代アートのセレクト
コーヒーを飲みながら本を片手にのんびりと寛げます。

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