【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2025年06月09日

【帰着レポート】街道をゆく 東海道五十三次の旅 6日間

<2025年5月26日~5月31日 添乗員:東京支店 福森 崇>

<2025年5月26日~5月31日 添乗員:東京支店 福森 崇>

江戸時代に整備された五街道。主要ルートの「東海道」を、始点となる東京・日本橋から京都・三条大橋まで、全488キロの道程を旅します。国内旅行では少し長めの6日間ながら毎度好評のコースで、この度も18名のお客様と走破してまいりました。4月に催行されたコースのレポートもあるため、主要な宿場町や、あまり知られていない隠れた見どころなどを中心にレポートします。

感動の箱根。整備された箱根の関所と甘酒茶屋

江戸時代は「藩」を越えての移動は手形がなければ通行できない厳しいものでした。「峠越え」「川越え」などの難所も多数あった中、江戸を出発して最初の難所は箱根の関所でしょう。現在に残るかつての関所は新居宿が東海道唯一で、箱根の関所はかつてあった関所を忠実に再現しています。
この関所の見学を前に、休憩で立ち寄ったのが「甘酒茶屋」。今でこそ改装はしているものの、外観は茅葺の屋根、中に入ると立派な木の梁などはかつてのもの。江戸の時代をたっぷり感じる風情は見事の一言。苦労の末に辿り着いた往時の旅人たちも、ほっと一息ついたことでしょう。大切に保存されている様子は感動ものでした。

昔の関所を通実に再現した箱根関所を見学
江戸時代からの面影を見事に残す甘酒茶屋の入口

三嶋大社から丸子(鞠子)宿へ。広重の描いた宿場を辿りました

1日目の宿泊は三島でした。2日目の朝はホテル至近の三嶋大社の参拝からスタート。東海道は参勤交代の人々をはじめ、多くの旅人が行き交いました。旅ブームに一役買ったのが浮世絵に描かれたかつての「風景画」で、版画による大量印刷で人々に広く知れ渡りました。このたびのツアーも、広重の五十三次に描かれた当時と現代の様子を重ね合わせながらの旅でした。
三嶋大社は静岡県で最も多くの初詣客を集める名所で、私たちも道中の安全を願い参拝。広重の三島宿の絵にも三嶋大社の鳥居が描かれており、現代の鳥居の前は大通りで車が行き交っていました。
この日の昼食は丸子宿の名物「とろろ汁」。創業は何と1596年(慶長元年)とも言われる「丁子屋」さんでいただきました。創業以来場所も変えずに営業を続けてきた店舗は、もちろん広重の絵にも登場。江戸時代の面影がしっかり残る玄関前の通りは旧東海道。多くの旅人が楽しんだ「とろろ汁」をいただきました。さらに驚いたのは店内に設置された小さな資料館エリア。丸子で最も古くから残る施設のためか、かつての高札が残されており、丁子屋さんの歴史を感じさせました。

三嶋大社大鳥居と歌川広重の描いた三島宿(三嶋大社の鳥居が描かれている)
三嶋大社本殿
丸子宿「丁子屋」さんの玄関。趣たっぷりです
丁子屋前に掲げられていた歌川広重の浮世絵「東海道五拾三次之内 鞠子 名物茶店」
丁子屋内の資料館に掲げられているかつての高札(徳川慶喜による大政奉還の周知内容)

東海道最大の宿場町「大津百町」の古い町歩き

最後に唯一2連泊で過ごす大津は、東海道最大の宿場町。大津百町と伝え継がれるように、かつて大津の町には百を超える「町」が存在しました。現在は滋賀県の県庁所在地として新しい町整備が行われる一方、旧東海道界隈には歴史ある店舗や、昔の出来事や昔の町名を知らせる碑などが立ち、町の歴史を伝えてくれます。地元を知る案内ガイドさんの話に引き込まれながらの町歩きとなりました。

散策途中で見つけた旧坂本町の碑
「魚忠」さんの玄関。最後の夕食場所でもあります
大津で最も古い鮒寿しのお店「阪本屋」さんの玄関
大津に唯一残る「大津絵の店」で、描き手は今は1人のみとのこと

日本各地も色々歩いてまいりましたが、これほどはっきりとしたテーマで辿り、尚かつ毎日見どころたっぷりの行程のツアーは数少ないでしょう。旅にはテーマは様々ですが、日本人として「日本を知る」「日本を深く知る」ことの大切さも学んだ気がいたしました。

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