【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2021年05月25日

【帰着レポート】風土自然塾+旅 奥美濃の巨木の森を歩く

2021年5月18日(火)~5月21日(金)4日間 東京支店 近博之

<5/18発・添乗員:東京支店 近博之>

岐阜県のちょうど真ん中あたりに位置する郡上踊りで有名な郡上八幡に3連泊し、奥美濃の大自然とそこに暮らす人々の伝統文化、宗教観、暮らしに触れる旅です。岐阜県というと飛騨地方、白川郷、下呂温泉など多くの観光客が訪れる県ですが、今回訪れた奥美濃は日本古来の神道と仏教文化が融合した独特の宗教観が生活の中に存在し、幾重にも重なる山並みとそこに流れる清流、新緑がとても輝く美しい風景が広がっていました。

白山信仰の拠点となる長滝白山神社から白山中居神社へ

スギの巨木に囲まれた白山中居神社

郡上八幡から北に1時間ほど走ると白鳥(しろとり)という町に着きます。ここにある長滝白山神社は白山信仰の岐阜県における中心地で、今回はこの神社の拝殿をおかりして「風土自然塾」を地元の案内人の蘇我氏から話をきくことができました。岐阜県と福井県にまたがる白山は富士山、立山と並び日本三霊山に数えられます。山からは悠々たる水の流れで田畑を潤し、古くから水分神(みくまりのかみ)として水が神聖化されている、その源こそが白山です。蘇我さんから白山信仰と自分たちの生活が古来からどのようにして育まれてきたのか、大変貴重なお話を聞くことができました。

滝白山神社の拝殿で「風土自然塾」のお話をきく
中世にはこの神社から白山登拝をはじめる人が多く、たくさんの宿坊がありました

長滝白山神社からさらに北上し峠道を越えると、より神秘的な山間へと入っていきます。小さな小さな石徹白(いとしろ)集落で待ち合わせたのが地元の案内人の大西さんです。まるで山伏のようないで立ちで、今から山の神々の住む場所に近づいていくという気持ちが次第に高まってきます。白山中居神社に到着です。鳥居をくぐると雨に濡れた石段を下ります。そこには美しい清流が流れ、橋を渡るとまた石段、そこを登るとようやく本殿が見えてきます。清流には霧が立ち込め神秘的な世界の入り口だと感じます。ちょうど雨もあがり苔が輝き、新緑がより一層いきいきと迎えてくれました。ここから北は人が住まない大自然が広がり白山へと続きます。その目印として鎮座する磐座(いわくら)に合掌しました。

この橋を渡り石段を上ると白山中居神社の本殿へとつづく

案内人の大西さんが背後に鎮座する磐座(いわくら)を説明する

地元に暮らす案内人の話をきき、実際に貴重な自然の恵みを感じる。風土自然塾はより旅を深く味わうことができます。

旅にでるといろいろな人と出会います。中でもガイドさんの役割はとても大切ですよね。風土自然塾は、「ガイド」というよりはそこに暮らし、伝統文化や自然の恵みを語り継ぐ人、という意味合いが強くあります。話し上手というよりも、自分たちがこの自然を守り、後世へとつなげていくんだという心意気のようなものを感じます。今回も3名の案内人のもと奥美濃の大自然と人々の暮らし、何を大切にしているのか、深く心に刻まれた旅でした。

石徹白(いとしろ)集落を後世に残す、大切な森を守っていく情熱があふれていた大西さん

粥川の森を案内してくれた地元の案内人・粥川さん。毎年お孫さんとこの森から入って山登りをして色んな話をするのが楽しみですと語っていました

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