【国内】帰着しました。添乗員レポート
【国内】帰着しました。添乗員レポート
2021年04月28日
【帰着レポート】白浜の高級リゾートと初夏の高野山・熊野三山の旅 5日間
2021年4月20日(火)~24(土) 5日間 添乗員:東京支店 植松祐太
<4/20発・添乗員:東京支店 植松祐太>
1県に絞り、和歌山の魅力を凝縮した5日間ツアーへ添乗してまいりました。和歌山県は東京・大阪などの大都市を結ぶ交通網より南に位置するため、行き交う人々の「中継地」という役割は果たしてきませんでした。その分、豊かな自然や独自の宗教文化が残されています。高速道路が非常に少なく、山道を走りながら旅情を感じられました。
高野山では、ウォシュレットも付いた金剛三昧院の宿坊に1泊
皆様は「宿坊」と聞くと、修行用の独房を思い浮かべるのではないでしょうか。
高野山には50以上も寺院宿坊が存在しますが、勿論ピンからキリまでございます。純和風の世界なので、部屋にトイレすら付いておらず和式共同というのが一般的です。
しかし今回はそれぞれに洋式、しかも清潔なウォシュレットまで備えた金剛三昧院の宿坊を確保出来ました。洗い場が6名レベルの大浴場で、初日の疲れを癒せました。
部屋の写真は私が宿泊した1人部屋ですが、それでも十分な広さかと思います。
朝夕は、質素な精進料理をいただきました。静寂に包まれた朝6:30~のお勤めでは、全員分の椅子を用意してくれたため正座などの心配も不要でした。
高野山は雷による火災などで、国宝の建物が残念ながら2棟しか残っていません。壇上伽藍の不動堂と、ここ金剛三昧院(こんごうさんまいいん)の多宝塔です。鎌倉時代に北条政子が夫である源頼朝や息子の実朝を弔うため建てました。
世界遺産の登録エリア内で国宝を擁する寺院に宿泊することは、物質的にではなく精神的にとても贅沢な体験でした。
見所が豊かな、本州最南端の周辺
「本州最南端」がどこか、考えたことはございますか?
意外かもしれませんが、そこは紀伊半島の潮岬です。北緯33度25分59秒は八丈島に迫るので、「冬を知らない南国」と称されるのも納得出来ます。
今回は予定を変更し、この岬周辺で自由昼食としました。記念になる『本州最南端訪問証明書』は、タワーバーガーを食べるか潮岬タワーに登ると貰えます。階段ではなくエレベーターなので、心配は要りません。
東方には、橋で紀伊大島が繋がっています。ここにはトルコ記念館が立ち、悲劇と2国間の絆を伝えてきました。1890年に明治天皇謁見を果たして帰路に就いていたオスマン帝国の軍艦エルトゥールル号は、嵐に遭って座礁しました。ほとんどの命が失われてしまったものの、地元民は生存者たちを必死に看病したそうです。この史実は今でもトルコの学校で教えられ、親日が多い一因になっています。私も幾度となく耳にしていたことですが、現場に足を運べて理解がより深まりました。
潮岬周辺で拠点となる町が串本で、今回は無量寺の応挙芦雪館(おうきょろせつかん)を訪れました。雨だと湿気対策で開けない収蔵庫内のオリジナルも見られ、とてもラッキーでした。作品の写真は一切NGだったため、是非現場でご覧になって下さい。
奇景「橋杭岩」でも写真ストップをしました。弘法大師(空海)が紀伊大島まで、一晩で橋を架けられるか天邪鬼(あまのじゃく)と賭けをしたと伝わる地です。凄いスピードで橋脚として岩を並べていたため、天邪鬼がニワトリの鳴き真似をしました。すると朝になったと勘違いした弘法大師は負けたと思って立ち去った、というお話です。
まだまだ書きたい要素はたくさんありますが、この先も複数本の催行を予定しています。是非、そちらの帰着後報告も楽しみにしていて下さい。
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