【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2021年05月07日

【帰着レポート】富山ガストロノミー
極上の感性「レヴォ」を楽しむ富山の旅

2021年4月20日(火)~4月23日(金)4日間 東京支店 酒井康行

<4/20発・添乗員:東京支店 酒井康行>

 白エビやホタルイカが旬を迎えた4月下旬に富山を訪れました。常に至る所から立山連峰を望むことが出来、充実の観光と共に旬の味覚を存分に味わうことが出来ました。そしてこのツアーのハイライトとなる、富山の秘境とも言うべき利賀村(とがむら)にあるオーベルジュ「レヴォ」を訪ね、谷口英司シェフが腕を振るった極上の料理を堪能して参りました。レヴォを楽しむ富山の旅は人気ゆえに、このあとも数本出発しますので、私からは「食」にテーマを当て、ツアーの様子をご報告致します。

極上の感性「レヴォ」を楽しむ

 谷口英司シェフは、高校卒業後に就職したホテルでフランス料理と出会い、日本国内やフランスで修業を積まれ、2010年に富山に移り、そして2014年に「レヴォ」を立ち上げました。「ゴ・エ・ミヨ東京・北陸2017」で最高賞の「今年のシェフ賞」受賞され、さらに「ミシュランガイド富山・石川(金沢)2016特別版」で一ツ星を獲得。そして遂に2020年、「星、空、雪、山、水、土、すべてが食に繋がる」をキーワードに、自らの理想を形にしたオーベルジュ「レヴォ」を、富山の中でも秘境中の秘境、利賀村に移転オープンさせました。
 レヴォのこだわりは食事に留まらず、ワインをはじめ、地ビールや日本酒など、「レヴォ」のために創られたお酒とのマリアージュもお楽しみいただけます。さらに、器やカトラリー、インテリア、そのひとつひとつにも妥協は一切なしです。というのも、料理とは盛り付け方や器、食する空間までもがその構成要素のひとつだからです。作家や職人たちとコラボレーションし、「レヴォ」オリジナルの器やカトラリーを揃えています。さらに、テーブルやチェア、クロスに至るまですべてがフルオーダーです。
 もうひとつ、忘れてはならないのがレストラン棟に隣接して作られた12aの「レヴォ・ファーム」の存在です。荒れ果てたかつての農地をシェフ自らが整地し、畑として再生させました。シェフが目指すのは料理人のための畑づくりだそうで、そのために土づくりには徹底的にこだわったそうで、酵母を土に入れてふかふかの状態にし、phもコントロールされたそうです。

プロローグとして4品。ブラックキャビアに始まり、
黒部ヤギのチーズと満寿泉の酒粕のグシェール(シュー皮)
赤ビーツのメレンゲ
胡麻もなか

プロローグには「黒文字スパークリング」を是非、とのことでした。黒文字は日本固有種の香木の代表格で、利賀村にも多く自生しています。この黒文字をベースとして、柚子の香りをアンフュージョンしたスパークリング・カクテルは、「この土地ならでは」のドリンクとして、レヴォでも人気の高い飲み物です。黒文字の香りには鎮静作用があり、疲れや緊張を和らげてくれる効果があります。尚、甘みは利賀村のキハダの蜂蜜でつけています。こちらをアルコールもしくはノンアルコールでお飲みいただきました。
コシアブラ(山菜)のフリット
ツキノワグマと雲丹とウコギ菜、雉出汁のジュレ、蜂蜜
ペアリングとして南砺の赤ワイン「セシボン」(メルロー種とマルセラン種)をご紹介くださいました。
薪の炭を付けたミズダコ、青じそと赤じその新芽、梅肉、大葉のオイル
ホタルイカ、ネギのサラダ、菜花
大門素麺(おおかどそうめん、半生麺で)、蕗の薹のオイル、ヤギのチーズのスープ
レヴォ自慢のあっつあつのレヴォ鶏
一見グロテスクかもしれませんが、実は物凄く繊細な料理で、鶏肉の中には熊の脂で炊いたご飯と満寿泉の麹が詰めてあります。
虎魚(おこぜ)、ウド、花山椒、2種のソース(柑橘と魚介発酵ソース、魚とジビエのエキス)
池多牛、カタクリの花、ホウレンソウ、芽キャベツ、ノビル、チョロギ、行者ニンニク
よつぼしイチゴのデザート(つぶしイチゴのソルベ、トマトのクリスタルジュレ、モッツァレラチーズ、春菊のオイル、飴状のイチゴのチップス)
パートドフリュイ(フルーツゼリー)、シューアイス、えごまのフィナンシェ(マドレーヌ)、棒茶のタルト、フランボワーズと黒文字の生キャラメル
オープンキッチンの前には落ち着いた雰囲気のテーブルが並びます。
お酒好きの方は各料理にあわせたペアリングもお勧めです。
美しい景色を眺めながら料理をいただけます。
最後に谷口シェフがお客様に挨拶をしてくださいました。

創業明治44年の岩瀬「松月」にて旬の白エビ料理を堪能

 松月は岩瀬の浜に北前船が往来していた頃以来、浜の旦那衆に引き立てを受け、往時の雰囲気を残しながら今に至っています。御用邸料理人の系譜を継ぎ、今なお魚の鮮度を活かした四季の料理法とその味覚を盛り上げる地酒を吟味し、膳部(かしわでべ)のしつらえを凝らしています。魚はその時期にその味が最も生きる料理法で食するのが最上、これが松月の信条で、富山湾沖合30分位の所で踊り跳ねる魚を、朝早く漁獲し選び抜き、鮮度を落とさぬ工夫を凝らし、皆様の目の前に料理が提供されます。
 このたび皆様にご賞味いただいたのは、白く透きとおり”海の貴婦人”と呼ばれる白エビをふんだんにいただける会席料理。その数なんと260尾以上!おろし生姜で甘みをおさえて食する「白エビの刺身」には50尾、柔らかくて皮ごと味わえ香ばしい「白エビのから揚げ」には10尾以上、そして松月主人創作の白エビをすって団子にして焼く「福団子」には200尾もの白エビが使われています!繋ぎは一切使用せずというこだわりの逸品でした。

歴史を感じさせる「松月」
白エビの刺身
白エビのから揚げ
松月主人創作の「副団子」。何と200尾もの白エビが使用されており、繋ぎは一切使われていません。

旬のホタルイカづくし会席料理

 富山に春を告げる旬の味覚「ホタルイカ」。一品をいただける場所はどこにでもございますが、「ホタルイカづくし」をいただける場所は、富山広しと言えども、そうはなかなかございません。このたびは、慶応3年(1867年)の創業以来、湯治宿として主に地元県内のお客様に支えられながら営業してこられた「湯宿・仁右衛門家」を訪ね、新鮮なホタルイカをたらふくいただいて参りました。

前菜:鮭とば味噌・ホタルイカ沖漬・浅利キャベツ和え・笹巻麩・バイ貝旨煮・鰻柳川真丈・そら豆チーズ
強肴:ホタルイカのルイベ・生姜
焼物:ホタルイカ昆布焼
温物:ホタルイカしゃぶしゃぶ鍋・野菜一式
酢物:ホタルイカ辛子酢味噌
油物:ホタルイカ天ぷら
ホタルイカの釜飯
湯宿のご主人たちが、最後はお見送りをしてくださいました。

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