【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2024年01月09日

【帰着レポート】「倉敷の年越し」ゆく年くる年

<2023年12月30日(土)~1月2日(火)4日間 東京支店 福森 崇>

<2023年12月30日(土)~1月2日(火)4日間 東京支店 福森 崇>

年末年始の倉敷3泊滞在の旅から戻りました。重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)にも指定される倉敷美観地区の町は、江戸時代より天領(幕府直轄地)だったこともあり、物資の往来で繁栄いたしました。数多くの蔵が建つ様子から「倉敷」と名付けられた歴史ある町は、幸い戦災にも遭わなかったことから季節を問わず多くの観光客で賑わいますが、年末年始も多くのお客様が見受けられたものの、幸い国内のグループがいなかったこともあり、有意義に過ごすことが出来ました。
当社でもこれまでに倉敷を舞台に複数のコースでご案内をしてきましたが、年末年始にご案内するのは意外にも初めて。滞在は倉敷を代表する「倉敷国際ホテル」に3連泊で、美観地区などの町の散策や、2日目は瀬戸内海をフェリーで渡り、当社のツアーでも人気のアートの島として名高い香川県「直島」を終日訪問、元旦には日本三名園に数えられる岡山・後楽園の観光など、倉敷を拠点とした旅でした。観光はもちろん、「食」もお正月ならではの贅沢な内容でお楽しみいただきました。

重伝建に指定される倉敷美観地区の風景

風情ある倉敷美観地区を歩く

初日はお昼過ぎに岡山駅に集合。その後は山陽本線に乗車して倉敷を訪ねました。倉敷国際ホテルにチェックインして早速ガイド案内の元、倉敷美観地区の散策を楽しみました。ホテルは美観地区の入り口にほど近い絶好のロケーション。3連泊の滞在の期待も膨らむ散策でした。
どこを撮っても絵になる風情ですが、コロナが5類移行してから初めての年末ということもあり、日中は多くの観光客で賑わっていました。午後から約1時間半ほどの観光は、徐々に陽も傾いてくるような時間帯。町を流れる倉敷川の川面には陽の光も差し込み思わずシャッター切っていました。夜は観光客の姿が無くなり一気に静寂の時間になります。この時間でも蔵や歴史ある古い建物にはほのかにライトアップがされていて、ロマンチックな町並みでした。

美観地区を流れる倉敷川沿い。
夜はライトアップされる蔵屋敷も風情があります
阿智神社から見下ろす倉敷美観地区の瓦屋根の町並み

有隣荘特別参観と大原美術館開館前の貸切モーニングツアー

倉敷の町の発展に大きく寄与した大原家。紡績工場を建造し、町の人々の雇用に貢献しただけではなく、倉敷を日本を代表する「繊維の町」として育て上げましたが、この町を訪れる皇族の方々をお迎えする施設が無かったことから私邸だった建物を迎賓館としたり、海外にも誇れる名画の数々を収集し日本で初の美術館(大原美術館)を開館させたり、大原家なくして倉敷の更なる発展は無かったとも言えます。
その中で迎賓館としての役割を果たした「有隣荘」は普段は非公開で、春秋の年に2回程度の特別展示と併せた期間だけにしか公開されません。その有隣荘を私たちグループのためだけで特別参観でお楽しみいただきました。撮影禁止のため、内部をご紹介は出来ませんが、和洋中折衷の壮観な外観だけでなく、巨額を投じて細部に至る部分までこだわりをもって建てられていて、学芸員の方の説明には一同驚嘆の連続でした。
最終日の朝は大原美術館の開館前に当たる時間に貸切のモーニングツアーも楽しんでいただきました。クロード・モネやアンリ・マティスといった著名な画家の作品を独占出来る至福の喜びの中でのひと時でした。

通常非公開の有隣荘。和洋中折衷の壮麗な外観です

日本三名園に数えられる岡山「後楽園」は元日に訪れました

水戸の「偕楽園」、金沢の「兼六園」と並び、日本三名園に数えられる岡山「後楽園」。岡山藩主だった池田綱政公が家臣に命じて1687年に着工し、1700年に完成した庭園です。兼六園などは藩主が変わるごとに異なる様子にもなることがあったといわれていますが、後楽園は江戸時代からの造りを大きく変えることなく現在に至っております。
サッカーコートが26面は入るほどの規模の後楽園は、いつ訪れても絵になる風景が広がりますが、この度訪れた元日の日中は、お正月らしいお琴の演奏が披露されたり、タンチョウが決められた時間に園内の散策をする様子が見られるなど、特別な一日になりました。普段は鶴舎で飼育されるタンチョウも、激しいコロナの影響を受けました。庭園散策の時間も無くなり体調にも大きな変化を及ぼしたと説明も聞きましたが、今回は久しぶりの庭園散策だったこともあってか心なしか生き生きとしていたように見受けられました。羽を大きく広げて飛び立つ様子には思わずお客様からも歓声があがったほど。
元日の日は隣接する岡山城と併せてどちらも入場無料となることもあり、多くのお客様で賑わいましたが、元日ならではの様子は大満足な時間となりました。

元旦に訪れた後楽園では正月ならではのお琴の演奏がありました
後楽園では毎年元旦の日にタンチョウの散策の様子が披露されます

レベルの高い和洋の食事もしっかりお楽しみいただきました

初日の倉敷の夕食は230年前から建つ商家を改装したレストランでの和食。翌日の夕食は倉敷国際ホテル直営のレストラン「亀遊亭」での洋食のフルコースでした。この「亀遊亭」も大原家による建造物で、かつては仮の教会堂ともなっていた歴史的建造物、中には棟方志功氏による「亀遊」の書額が飾られていました。版画が有名な棟方氏の「書」は大変貴重なものでもあります。倉敷には多くの来訪者を迎えられるホテルが無かったため、倉敷国際ホテルの建造(開業は1963年)を指揮した大原孫三郎氏が棟方氏の才能を見出し、スポンサーにもなっていたことからあらゆるところで棟方氏の作品を目にするという訳です。
最後の夕食となった3日目、元日の夕食はホテルでの洋食のフルコース。キャビア、伊勢海老、牛フィレにはトリュフが添えられ、高級食材をふんだんに使用した新春特別メニューで締めくくりでした。

倉敷国際ホテル 元旦の新春特別メニューのメインの一つ
「伊勢海老を吉備路風」
お肉のメインは「牛フィレ肉のメダイヨン トリュフ添え マデラ酒のソース」

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