【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2021年02月17日

【帰着レポート】文化歴史塾+旅 鹿児島を訪ねる 「薩摩・島津塾」

2020年11月30日~12月3日 4日間 添乗員:東京支店 中屋 雅之

<11/30発・添乗員 中屋雅之>

このツアーは、「文化歴史塾+旅」というタイトルの通り、単に名所旧跡を訪ねるだけではなく、観光に際しても特別な語り部の方とともに歩き、夕刻には各方面の専門家の先生から「文化歴史塾」 の話を聞くことによって、その土地の歴史を理解する旅です。 このツアーでは鹿児島市に3連泊。その間に鹿児島市とその郊外、そして南部の枕崎や知覧を訪ねました。

仙巌園から望む桜島

今回は鹿児島、つまり「薩摩藩と島津家」に焦点を当て、その歴史を辿りました。第一日目、鹿児島に到着後、早速、西郷隆盛の義父の曾孫にあたる若松宏さんと合流。西郷隆盛の足跡を訪ねました。まず、「維新ふるさと館」で西郷隆盛と島津家の歴史を理解し、その後、「西郷隆盛誕生の地」、「西郷南洲武屋敷」、「西郷隆盛終焉の地」などを訪ねました。夕刻は若松さんから島津斉彬と薩英戦争の話を中心に歴史塾①を聞きました。若松宏さんは西郷隆盛の妻イトの実父の玄孫(孫の孫)であり、西郷隆盛の家族のことも含めてこれまでに聞いたことがないような話を聞くことができました。その話は惹きつけられるものがあり、本当に西郷隆盛を愛し・崇拝していることがわかりました。

2日目は地元の人の乗る路線バスで「仙巌園」へ。これは島津家の作った広大な庭園です。桜島を築山に見立てた雄大な景観に加え、中国文化の影響を受けた建物や薩摩藩が西洋に対抗するために大砲を作った「反射炉跡」もありました。この場所は2015年、ユネスコの世界遺産に登録されています。

すぐ近くの「尚古集成館」は島津家の歴史資料を収めた博物館であり、日本で初めてのヨーロッパ式アーチを採用した石造洋風建築物です。中には参勤交代の際に使われた駕籠や、薩摩切子、薩摩焼きなどが展示されていました。

世界遺産の仙巌園
島津家の特産品薩摩切子
櫻島を借景とする仙巌園

昼食は、仙巌園内のレストラン「桜花亭」でいただきました。このレストランはお料理はもちろんのこと、ここからの眺めがまさに絶景。桜島を背景とする素晴らしい眺めでした。

仙巌園のレストランからの桜島の眺め

これらを「かごしま探検の会」代表理事の東川隆太郎氏に案内していただきました。東川さんの語り口はテンポもあり、ユーモアも交えて大変楽しく、充実した観光となりました。夕刻は「西郷南洲顕彰館」館長の徳永和喜先生から歴史塾➁として「武家社会から藩閥政治」というタイトルでお話を聞きました。

知覧の武家屋敷
武家屋敷の庭園

3日目には鹿児島南部の町を訪ねました。かつて「清」との密貿易が行なわれていた「坊津」、台風と鰹で有名な「枕崎」、武家屋敷で知られる「知覧」を訪ねました。途中、「薩摩富士」として知られる開聞岳もご覧いただきました。

知覧は特攻隊が出発した空港があることで知られていますが、今回はもう一つ有名な「武家屋敷跡」を見学しました。知覧の領主は1760年頃、防衛障壁となる屋敷を造らせ、京都からやって来た庭師に枯山水の伝統美を表現させました。どの屋敷も広大な庭園を持ち、巨石を組み合わせて深山幽谷の風景を作り上げています。中でも「森重堅邸」は知覧唯一の「池泉式庭園」を有し、庭園の裏から湧き出す水を使って湖に見立てた池を作っていました。この庭園の茶屋では有名な「知覧茶」もいただきました。

夕刻ホテルに戻り、仙巌園を案内してくださった東川先生から「武家社会から藩閥政治へ」というタイトルでお話を伺いました。観光の時と同様、楽しい話でした。

このツアーは3泊4日という短い日程ながら、観光の面でも要所を押さえ、しかも3回の「歴史塾」で歴史を理解しました。旅はもちろん物見遊山的なものも良いのですが、現地の歴史を知れば、より理解が深まり、旅の満足度も高まるということを実感いたしました。

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