【国内】帰着しました。添乗員レポート

【国内】帰着しました。添乗員レポート

2022年07月25日

【帰着レポート】街道をゆく 羽州街道 紅花と最上川舟運の旅 【7日間】

<7/18発・添乗員:本社営業部 岩田 尚之>

東北二大街道の1つ羽州街道。江戸五街道の奥州街道がよく知られていますが、山形・秋田・青森を通る羽州街道も数々の歴史を紡いできた重要な幹線道路でした。通常の旅では決して立ち寄らないであろう小さな宿場町を巡り、松尾芭蕉やイギリス人女性探検家イザベラ・バードなどの足跡を辿りながら、東北各地方に受け継がれてきた伝統や食文化をご紹介しました。「街道」という一貫した旅のテーマのもと、各地の魅力をレポートします。

訪ねてみないと分からない!地方に残る宿場町、歴史町の魅力。

各県の有名な観光地は訪ねたことがあったとしても、ほとんどが素通りされてしまいがちな田舎の宿場町。街道旅は、こういったところにこそ注目し、奥深い東北の歴史に焦点を当てています。そして、実際に地元ガイドとともに町歩きをする中で、知らなかった歴史や事実を見聞きし、それが別の歴史と繋がり、さらに知識見聞が昇華されてゆくのを感じます。まさに街道の旅の醍醐味と言えるでしょう。

福島県桑折宿にて。ここが奥州街道との分岐点です。これより497kmの街道旅が始まりました。
山あいにぽつんと佇む楢下宿。団体旅行はほとんど来たことがないと現地ガイドも興奮の様子。脇本陣や旅籠、復元された番所跡などもあります。観光地化されておらず、自然のままに歴史が残されている貴重な宿場町です。
大きな鯉が優雅に泳いでいた金山宿の大堰。イギリス人旅行家イザベラ・バードが褒めたのも納得の素敵な町並みでした。
重伝建に登録されている秋田県横手市の増田。外観からは分かりませんが、家屋に内包されるように立派な内蔵が残されている造りが特徴です。
碇ヶ関宿では、山中に残る羽州街道を実際に歩いてみました。吉田松陰、伊能忠敬、菅江真澄、イザベラ・バードなど歴史上の人物もこの地を歩いて峠を越えています。昔の旅人になった気分でした。
青森県油川宿にて奥州街道と合流。7日間の旅路、ついに完走しました!

宿場町以外にも、歴史を感じられる名所へご案内しました。

ただ宿場町だけを訪ね歩くのではなく、名所と言われる場所や知られざる古刹へなどもご案内しました。一面満開とはいきませんでしたが、最上地方の経済発展を支え、金の10倍の価値があるとまで言われた最上紅花の見学や、たくあん漬けで知られる沢庵和尚の流刑地にある庵、平安時代に六歌仙として唯一女性で名を連ねる小野小町のゆかりの地など、パンフレットには紹介しきれなかった観光地を写真にてレポートいたします。

上山温泉郷にある春雨庵。左遷された沢庵和尚が3年間を過ごし、その間、京都や江戸の文化や技術を上山藩に教え説き、藩の発展に大きく貢献しました。
奈良時代、行基の巡錫に起源を持つ慈恩宗大本山慈恩寺。弥勒菩薩をご本尊とする珍しい五尊形式を取っています。貴重な仏像あり、立派な山門ありと、東北随一の巨刹です。
先月の猛暑により例年になく開花が早まった最上紅花ですが、幾輪かの花が出迎えてくれました。
世界三大美女の一人小野小町は秋田県湯沢市で生まれたと言われています。小野小町を偲んで建立された小町堂を訪ねました。
男鹿半島まで足を伸ばし、なまはげ館も訪ねます。県内のなまはげが一同に集うエリアは迫力満点。

各地の伝統料理を食べ比べ。これも街道旅の楽しみです。

移動距離の長い街道旅なので、コースの特性上1つの県にとどまることなく複数県を超えていきます。それゆえ、各地の郷土料理や伝統料理を食べながら旅をすることができるメリットがあります。かつて羽州街道を通った旅人たちも、きっと同じように各地の宿場町にて美味しい郷土料理に旅の疲れを癒し、英気を養ったことでしょう。ここですべてを紹介しきれませんが、ご案内した料理の一部をご覧ください。

自由食でご案内した山形の季節限定名物料理「冷やしラーメン」。魚介スープのあっさりした味わいと中太麺がよく合います。(山之助本店にて)。限定名物を是非一度ご賞味あれ。
ニューグランドホテル新庄での夕食では山形名物の「芋煮」を出してくれました。出汁の味が具材にしっかりと染み込み、とても美味しいとのお声も多く上がりました。
秋田県湯沢市稲庭町にて、日本三大うどんの一つ「稲庭うどん」を食べました。食べやすい柔らかさで二玉もあっという間に完食でした。
秋田市での自由食では、秋田名物「きりたんぽ鍋」をご案内(我楽にて)。うるち米のモチモチした食感と優しい出汁の味が絶妙でした。
弘前でのディナーは、青森名物のりんごを使ったリンゴコースのフレンチでした。「紅玉りんごのスープ エスプーマ仕立」は、食感もふわふわで楽しめる泡のスープで、リンゴのほのかな甘さがとても美味しかったです。
黒石での自由食は「黒石焼きそば」をご案内(すずのやにて)。程よく味付けされたソース焼きそばで食べやすく、つゆをかけてあっさりと。紅ショウガとの相性も抜群で、これぞB級グルメといった黒石の名物料理です。

この記事に関するキーワード

お気軽にお問い合わせください

電話相談はこちら

受付時間:午前9:30~午後5:30

東京
03-3501-4111
大阪
06-6343-0111
名古屋
052-252-2110
九州
092-473-0111
札幌
011-232-9111
藤沢
0466-27-0111