【国内】帰着しました。添乗員レポート

【国内】帰着しました。添乗員レポート

2022年04月01日

【帰着レポート】伊予の名城、歴史ある町並みと風景を求めて 5日間

<3/28発・添乗員:東京支店 渋江恭子>

今回の旅は愛媛県に4泊5日し、現存12天守に数えられる松山城、宇和島城や歴史的な町並みが残る内子、大洲、さらに南予を訪ねました。弊社でも愛媛県のみで5日間のコースは珍しいのですが、ご案内する機会の少ない南予の宇和海クルーズや外泊の散策などもご体験いただき、愛媛の魅力を再発見できる旅でした。ここでは、2泊した宇和島、そして、石垣の里・外泊についてご紹介します。

「平和なお城」宇和島城

お城というと、敵の侵入を防ぐための賢固な構えをイメージされると思います。伊予の名城の一つ、松山城は天守が櫓に囲まれていたり、奇襲するための門や狭間があったりとまさにその典型です。しかし、もう一つの伊予の名城、宇和島城の天守は標高80mの高台に独立して建てられており、千鳥破風や唐破風など瀟洒な装飾が施されています。宇和島城の礎は1601年に築城の名手と称された藤堂高虎によって築かれましたが、現存する天守は17世紀半ば、2代目の伊達藩主によって築かれました。江戸幕府も安定し、泰平の世では戦のための城は不要で、むしろ、開放的な方が徳川家への恭順の意を示すことにもなったのでしょう。幸運なことに、今回の旅は桜の見頃と重なり、白亜の天守と桜のコントラストを楽しむことができました。

宇和島城天守 開放的な天守を囲うのは桜だけでした。

本丸の石垣。右側は17世紀初頭に造られ、左側は幕末に修理されたもの。石垣の技術の変遷が分かる貴重な遺構です。
天守内にある10分の1の模型。幕末・1860年に造られました。

圧巻の風景・遊子水荷浦の段々畑

宇和島城を見学した後は宇和海クルーズにご案内しました。宇和海を航行する定期船がありますが、今回は貸切渡船を手配することにより、寄港地で散策したり、鯛の養殖場を訪ねたりと定期船の乗船ではかなわない体験もお楽しみいただくことができました。宇和海クルーズのハイライトは遊子水荷浦(ゆすみずがうら)の段々畑です。宇和海に突き出た半島の岬の斜面に石垣の段々畑が作られ、ジャガイモが栽培されています。これらの石垣は石を一つ一つ積み重ねて築かれ、急斜面で農耕作業を行うには大変な労力を要します。今回は船上から眺めるだけでなく、上陸して間近に見ることができたので、より一層、段々畑の迫力を感じました。同時にこの石垣を築いた先人や、農作業を行う人々に敬意を抱きました。ご希望の方は段々畑の間を歩き、高台から宇和海の眺望をお楽しみいただきました。宇和海に浮かぶ島々の山桜も見頃を迎えていました。

船上から望む遊子水荷浦の段々畑。人々の努力の結晶に畏敬の念さえ感じました。
宇和海の島を彩る山桜。海上のお花見をお楽しみいただきました。
「宇和島に2泊してくれて、ありがとう」と、現地をご案内してくれた宇和島観光協会の方々。

南予の珠玉・石垣の里 外泊

宇和島に2泊した後、愛媛県をさらに南下し、石垣の里・外泊(そとどまり)を訪ねました。明治初期、隣の中泊という集落の人口が増加したので、住民を分散させるため、家督を継がない次男、三男を対象に人員を募集、谷を埋めて、新たな集落が築かれました。その時に山を切り開いて出てきた石を一つ一つ積み石垣を造り、外泊の町並みが形成されました。民家が生活感を漂わせ、石垣が趣を添え、さらに高台からは海の景観が望め、そぞろ歩きが楽しい村でした。また、3月中は「だんだん雛祭り」が開催されており、地元の方が石に描いた石雛やアート作品が石垣に並べられており、咲き誇る桜とともに春の訪れを感じさせてくれました。

今回の旅は「四国細見」というコンセプトで企画されました。四国の旅は四国周遊やいくつかの県を同時に訪ねるコースが多いのですが、一つに絞り、つぶさに訪ねることで、知られざる愛媛の魅力を発見する喜びがあった旅でした。

石垣の里・外泊
地元の人々が描いた石雛
外泊がある愛南町での昼食 藁焼き鰹のタタキ

この記事に関するキーワード

お気軽にお問い合わせください

電話相談はこちら

受付時間:午前9:30~午後5:30

東京
03-3501-4111
大阪
06-6343-0111
名古屋
052-252-2110
九州
092-473-0111
札幌
011-232-9111
藤沢
0466-27-0111