【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2020年10月09日

津軽海峡周遊の旅

2020年9月28日~10月2日 5日間 添乗員:東京支店 太田 勇樹

津軽鉄道の車窓から覗く黄金色の田園風景

9月28日より津軽周遊の旅へ行ってまいりました。 津軽平野は新米の収穫時期となり、道中は黄金色に輝く稲穂を眺めながら、のんびり移動していきました。

太宰治の足跡を訪ねる

太宰治は小説『津軽』の執筆にあたり、故郷である津軽を旅します。

私たちも彼と同じように金木までは鈴虫の音色を聞きながら津軽鉄道に乗り、龍飛では彼と親友N君が酒盛りした旧奥谷旅館にも立ち寄りました。

子守のタケに会いに行った小泊(こどまり)では特産の高級魚メバルを食し、太宰が友人とピクニックをした蟹田から下北半島に渡る、まるで太宰が抱いたであろう津軽旅情を追体験するような行程でした。

最果ての地「龍飛」にある旧奥谷旅館

太宰治でよく知られるのは、大富豪の家に育ったことや、薬物中毒となり、愛人と入水自殺したことなど負の部分ですが、実際に故郷を訪ねて、厳しい自然環境や文化・風習にふれると、太宰作品の数々は深い物語であることがおわかりになるでしょう。

もう一度、太宰治の名作をお読みいただいてからご参加いただきたいです。見えている津軽の一つひとつの景色に奥深さを感じることができると思います。

むつ湾フェリーから見た観瀾山 (太宰が友人とピクニックをした小山)
メバルを刺身で食べられるのは産地ならでは

津軽の知られざる大絶景

国内有数の強い風が吹き荒れることで知られる龍飛(たっぴ)。地名の由来は、そこに吹く強風からくるのだとか。

しかし、今回は希に見る凪の一日にあたりました。遠くに北海道と下北半島が見渡せ、夜は漁火が灯る海を眺めながらゆっくり温泉に浸かることができたのは、国内旅行ならではの醍醐味でした。

荒々しい風景が広がる本州の果て尻屋崎

対する下北半島の尻屋崎では、厳しい自然環境である本州の北の果てであることを思い知らされました。荒々しい波音と強風が吹き荒れる人気のない土地に、ポツンと建つ白い大きな灯台は、荒れる津軽海峡を航行する数多くの船乗りたちに安らぎを与えてきたことだと思います。

なかなか訪れることが難しい場所にこそ、感動を与えてくれる絶景があるのだとあらためて感じました。

津軽海峡を眺める高台に建つ一軒宿「ホテル龍飛」

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