【国内】帰着しました。添乗員レポート
【国内】帰着しました。添乗員レポート
2021年01月20日
【帰着レポート】伊豆半島の紅葉と美食三昧
2020年11月29日~12月1日 3日間 添乗員:東京支店 志釜亜矢子
都心から遠すぎず、近すぎず、ほどよい距離に位置しながらも、海の幸が豊富で歴史的にも海外との交流史が数多く語り継がれる、そんな「異国」も感じられる伊豆半島の旅に行ってまいりました。ご参加いただいたお客様も、旅行は久しぶりという方がほとんど。肩肘張らずにふらりと出かけられる、伊豆をぎゅっと凝縮した2泊3日の旅となりました。
伊豆の自然を満喫しました
ツアーテーマのひとつである「自然風土」を感じられるスポットとして宿泊したのは「休暇村南伊豆」。伊豆半島の最南端に位置する下田からバスでさらに20分ほど進むと、静かな弓ヶ浜に面した休暇村に到着します。
夏には多くの海水浴客で賑わうそうですが、現在は弓なりの弧を描く海岸線に静かな波の音が聞こえるだけ。なんとも癒されました。休暇村には自然を感じるプログラムがいくつか用意されています。夜は潮騒に耳を傾けながら星空観察、そして朝には海岸線の散歩が用意されていました。朝、小さな丘を一つ越えると、白砂の弓ヶ浜とは対照的なごつごつとした岩の磯浜海岸に案内してくださり、伊豆の海岸線の多彩な表情を見ることができました。
そして、2日目に訪れた修善寺は、弘法大師(空海)が発見したとされる伊豆最古の温泉地。今回の旅では宿泊はしませんでしたが、秋の風情漂う竹林と美しい紅葉の中を散策し、北条家、源家ゆかりの地を巡りました。2022年の大河ドラマが鎌倉幕府誕生をテーマとした内容になるということで、この先さらに賑わいをみせるのでは……とガイドの方も期待が膨らむようでした。
新鮮な海の幸に舌鼓
ツアーでは旬の海の幸を堪能しました。特に印象的だったのは、戸田でお召し上がりいただいたタカアシガです。
戸田が位置するのは富士山を望む駿河湾。駿河湾は海岸からわずか2キロで水深500メートルほどに達し、最深部では2500メートルにも及ぶ日本で最も深い湾です。この駿河湾で生息しているタカアシガニは「高足ガニ」と書き、その名のとおり、世界最大の甲殻類で大きいものでは足を広げると3~4メートルまで及びます。なんとこの伊豆の戸田が世界一の水揚げ量を誇るそうです。
日本では毛ガニ、ズワイガニとさまざまな蟹が流通していますが、タカアシガニは調理が非常に難しく、水揚げしてしばらくすると身が溶けてしまうのだそうです。そのため、なかなか市場には流通しないのだとか。
ツアーでは2人で1杯のタカアシガニをお召し上がりいただきましたが、茹で上がって出てきたタカアシガニを見た皆様の表情は、開いた口が塞がらない、といったもの。そして、その後は満面の笑みです。世界最大の蟹ですが、実際に食するのは生後3~4年の1メートル弱のものですが、それでも食べても食べてもなかなか減らない! おいしさとその量にうれしい悲鳴が上がっていました。
伊豆で知る異国との交流史
海外への渡航が難しい時勢ですが、ここ伊豆では幕末から明治期にかけて日本が開国し、ロシアやアメリカと交流を深めていく様子を各地で身近に感じることができました。
下田の了仙寺は、ペリーが上陸した際に応接室兼、幕府との交渉場所として使われた場所です。ここでは下田が日本で最初に開国し、来日したアメリカ人と現地の人々が交流を深めていく様子、そして古い地図を通して日本がどのように世界に認知されるようになっていったかなどを、住職が軽妙な語り口でお話してくださいました。
また、戸田ではアメリカに続いて開国を求めてやってきたロシアとの交流史が語り継がれていました。その痕跡を辿ることができるのが、戸田の御浜岬の先端に位置する小さな戸田造船郷土資料博物館です。
ここには、1854年の安政の大地震と津波で航行不能となり、沈没したロシアのディアナ号の代わりとして戸田で造船された洋式船「ヘダ号」の貴重な資料や、帰国したロシア使節の提督プチャーチンの胸像、当時の写真などをご覧いただきました。小さな戸田の町の、小さな資料館の中に日本とロシアの深い絆を感じることができる、貴重な体験となりました。
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