【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2022年01月26日

【帰着レポート】沖永良部・徳之島・与論島と奄美大島探訪の旅 6日間

2022年1月21日~1月26日 6日間 添乗員:東京支店 若生春香

<1/21発・添乗員:東京支店 若生春香>

 2021年に沖縄県本土や西表島とあわせて世界自然遺産に登録されたばかりの、鹿児島県奄美群島を巡る旅より戻りました。6日間で沖永良部島、徳之島、奄美大島、加計呂麻島そして与論島の5つの島を、フェリーや航空機を使って効率よく巡ることのできる旅で、1月は平均気温は20度前後と、比較的温暖な気候の中観光をお楽しみいただきました。島巡りで見どころたくさんでしたが、いくつかハイライトを絞ってご紹介いたします。

全国的にも一目置かれる、徳之島の闘牛

 徳之島では、島を代表する闘牛の模擬試合を見学いただきました。徳之島の闘牛の歴史は古く、400年前に遡ります。かつて薩摩藩の支配下に置かれていた奄美。サトウキビ生産が激しく統制される「砂糖地獄」に苦しめられた島民唯一の娯楽として、闘牛の歴史は発展しました。

模擬試合前に、土慣らしをして出番を待つ闘牛たちの様子

 牛主さんたちは闘牛をペットのように飼い(法律で賭博は禁止されているため、お金儲けのために飼育している人はいません)、闘牛大会で「全島一」という野望を掲げて、日々闘牛のお世話をしています。

 中には朝5時に起きて牛舎へ行き餌をあげ、夕方には海辺を散歩させ2時間かけてブラッシング、さらには牛の疲れを取るためにリンパマッサージをしてあげる牛主さんもいるそうです。説明の後、2試合、模擬試合を見学しました。

地元の高校生たちが、模擬試合の実演をしてくれました。
丁寧な説明と合わせて、牛飼いさん達とお話をする機会も設けていただきました。

 徳之島の闘牛は、必ず決着がつくまで試合を続行させます。決着の付け方は、牛が負けを認めて背を向け逃げるまで。早い試合では数分、長いと20分くらいになるとのこと。今回は模擬試合ということで、闘牛たちの稽古風景をご覧いただきましたが、それでも迫力満点でした。

 最初は動画や写真を撮っていたお客様も次第にみな、真剣に闘牛たちの闘いを見つめていました。なかなか知ることのない徳之島の闘牛について詳しく知ることができました。

奄美大島でのマングローブクルーズ

 奄美大島では、国立公園特別保護区内にあるマングローブ原生林にてマングローブクルーズへ。国立公園のため、エンジンなどの付いた船での移動は禁止されています。そのため、船頭さんが1本の竹竿を使ってボートを漕いでくれました。敷地は70万平方メートルと、沖縄県西表島に次ぎ日本で2番目に大きなマングローブです。

この日は曇り予報でしたが、晴れて気持ちの良い天気になりました。

 船頭さん曰く、チヌ(ミナミクロダイ)、ウナギ、また「マングローブの宝石」と呼ばれる淡い青色をしたミナミコメツキガニ、シオマネキ、また運が良いとウミガメも見ることが出来るのだそうです。原生林の奥深くに進むにつれ、尖った葉を持つオヒルギ、丸みのある葉を持つメヒルギが群生していました。

少しずつ深いマングローブの原生林に入っていきました。
奄美に群生しているオヒルギの様子

絶滅危惧種、アマミクロウサギを見に行くナイトツアーへ

 奄美大島ではご希望の方は、ナイトツアーにご案内しました。

 アマミクロウサギをはじめ、奄美に生息する夜行性生き物を見に行くツアーです。アマミクロウサギは絶滅危惧種、また日本で初めて国の天然記念物にも登録されました。世界に40種ほど生息しているウサギの原種とも言われており、尻尾がなく、ライトを当てると赤い目をしているのが特徴で、夜行性動物のため夜にしか姿を現しません。

 夕食の後、ご希望の方とともに2時間ほどのツアーへ向け出発しました。

草陰に隠れるアマミクロウサギ

 奄美の住用地区にある特別保護区では、アマミクロウサギをはじめ夜行性動物たちの生活を守るため、1時間に4台の車だけが通行を許可されています。今回も、草陰で餌を食べるアマミクロウサギや、道路の真ん中に糞をしにやってくる様子を幸運にも10~20匹ほどご覧いただくことが出来ました。通常は1匹で行動しているアマミクロウサギですが、この時期はちょうど繁殖期ということもあり、雄と雌2匹が一緒にいる貴重な様子も発見しました。

道路に糞をするためにやってきます。

ナイトツアーで乗車したバギー車

 世界遺産登録されて間もない奄美群島。世界に誇る奄美の自然美と文化は、訪ねてみてこそその価値を身に染みて実感するのかと思います。ぜひ、まだ海外からの観光客も少ないこの時期に、訪れてみてはいかがでしょうか。

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