【国内】帰着しました。添乗員レポート

【国内】帰着しました。添乗員レポート
2022年01月27日
【帰着レポート】奈良の歳時記 早春を告げる若草山の山焼き 5日間
<1/22発 添乗員:東京支店 渋江恭子>
毎年1月の第四土曜日に開催される、若草山の山焼きや1月23日に大安寺で開催される光仁会など、この時期ならではの奈良の風情を味わうツアーに添乗いたしました。
若草山の山焼きをホテルMIROKUの屋上という特等席から鑑賞しました。
若草山の山焼きは奈良にとって早春を告げる伝統行事です。若草山山頂には鶯塚古墳があり、その昔、「このお墓から幽霊が出て人々を恐がらせるが山を焼くと幽霊が出なくなるら」、「また翌年1月頃までに山を焼かないと、なにか望ましくないことが起こる」という迷信が長く続き、この山を通る人が勝手に火をつけるようになったといわれています。現在は鶯塚古墳に眠る霊の鎮魂だけでなく、奈良全体の防火や世界の人々の平安など様々な願いを込めて行われています。若草山の山焼きを鑑賞する場所というと、奈良公園が有名ですが今年はコロナ対策のために事前登録制となっていましたが、今回のツアーにご参加いただいたお客様は昨年オープンした、猿沢池すぐそばのホテルMIROKUの屋上からご鑑賞いただきました。18時10分にわずか5分ではありますが、若草山の上に花火が打ち上がり、冬の花火にお客様が見入っていました。そして、18時15分に奈良市の消防団が山麓に点火します。徐々に火の勢いが増し、18時30分頃には山頂に火が達します。今年は天候に恵まれ、空気が乾燥していたので、山がよく燃えました。お客様は静かにご覧になっていましたが、山を燃やしていく炎に、コロナ禍という災厄の退散の願いを託していたことでしょう。




今年は天候条件に恵まれ、地元の方も「よく焼けた」と満足気でした。
健康を祈願する大安寺の光仁会
若草山の山焼きが行われた翌日、1月23日は大安寺で開催される光仁会(こうにんえ)にご案内しました。光仁会は8世紀後半、桓武天皇が先帝・光仁天皇の一周忌の法要を大安寺で営まれたという『続日本紀』の故事が起源とされています。光仁天皇は宝算73歳で亡くなり、当時としては天寿を全うしたことにあやかり、長命をもたらす「癌封じ笹酒」が振舞われます。通常は笹娘が笹酒を振舞ってくれるのですが、コロナ禍のため、参拝客には笹酒や笹の葛湯が竹の器とともにプレゼントされました。また、通常は3月しか公開されない秘仏・馬頭観音も開扉され、特別な雰囲気を味わいながら、ご参拝いただきました。


春日大社の御本殿夜間特別参拝と献灯体験
冬至後間もなく、日没がまだ早い1月ならではのプログラムとして、春日大社の御本殿特別夜間参拝と献灯体験にもご案内しました。春日大社の南門が閉まる17時に神職の方とともに二之鳥居を出発し、御本殿に向かいました。春日本殿を囲む回廊には数多くの燈籠が吊るされており、直江兼続や宇喜多秀家など歴史上の人物なども、寄進しています。今回は釣燈籠に火を灯した蝋燭を入れていただく、献灯もご体験いただきました。ライトアップされた御本殿、お客様が献灯された釣燈籠が闇夜に浮かび上がるようで、幻想的かつ神秘的な光景をご堪能いただくことができました。


自由行動では秘仏開扉されていた西大寺、若草山山頂からの夜景などにご案内しました。
今回のツアーでの自由行動の添乗員プランも「奈良の歳時記」をテーマに考えました。近鉄奈良駅から列車でわずか5分の大和西大寺駅から徒歩圏の西大寺では1月15日~2月4日の期間に秘仏・愛染明王の特別開扉と聚宝館が特別公開されていることを知り、ご案内しました。奈良に何度も来ているお客様も大和西大寺駅は乗り換えには利用しても、西大寺を訪れることはなかったようで、訪れるよい機会にしていただけたようでした。同じ日の夕刻、ご希望のお客様とタクシーを利用して、若草山山頂の展望台に行きました。実はここからの夜景は新日本三大夜景の一つ。ランドマークになる建物がライトアップされているわけではないのですが、均等に散りばめられたような街明かりが煌めく奈良の夜景はとても綺麗でした。



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