【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2020年09月24日

夏の弘前滞在と美食三昧の旅

2020年9月10日~9月17日 8日間 添乗員:東京支店 下平 裕史

旧青森銀行本店。国の重要文化財です

弘前城の桜の季節以外は観光地としてはあまり注目されていない弘前ですが、明治以降「学都 弘前」を目指し、宣教師として英語教師を招いて住まわせていたことから、今でも多くの洋館が残る異国情緒漂う街です。それ以前は弘前藩の城下町としても発展したので、和と洋の融合が街の随所に見られます。

外国人が多く住み着いた影響もあり、弘前には洋食文化が根付き、津軽平野の農産物や日本海側の海の幸を使ったレストランが多く、実は知られざる美食の街です。8日間で津軽の伝統料理だけでなく、フレンチ、イタリアン、アップルパイの名店など、名の知れた弘前のレストランをめぐるグルメの旅でもありました。

「奇跡のりんご」を使ったフルコースを味わうー「レストラン山崎」

弘前城の近くに店を構えるフレンチ「レストラン山崎」を訪ねました。

このレストランを有名にしたのは「奇跡のりんご」を使用したフルコース。「奇跡のリンゴ」とは、弘前のりんご農家・木村秋則さんが、絶対に不可能といわれていた完全無農薬・無肥料のリンゴの栽培に成功したことから名づけられ、2013年には、『奇跡のリンゴ』というタイトルで映画化もされました。

店内ではマネージャーより奇跡のりんごについての説明があり料理がスタート。 「サーモンと奇跡のリンゴのサラダ」からコースは始まり、次に出てきたのが一番人気の「奇跡のりんごの冷製スープ」。長野県出身で、りんごについては一家言ある私ですが、ひとさじを口の中に運んだとき、一瞬にしてリンゴの風味が広がり、思わず「おっ」と声を出してしまうほど優しい味わいでした。

その後、ホタテ貝のポワレ、リンゴのソースがかかった肉料理などを堪能しました。食後には山崎シェフにもお越しいただき、木村さんとの苦労話など奇跡のリンゴコースができるまでの話をしていただきました。ごちそうさまと店を後にして、皆様が向かわれたのが、レストランの隣にある「パティスリー山崎」。アップルパイなどをお買い求めになられ、食後のデザートもお楽しみなられたようでした。

一番人気の「奇跡のりんごの冷製スープ」
食後、山崎シェフにあいさつしていただきました

アップルパイと「藩士の珈琲」を求めてー「サロン・ド・カフェ・アンジュ」


日本一のリンゴの生産量を誇る青森県。長野県出身の私にとっては悔しい気持ちもありますが、実際に訪れて納得しました。

少し郊外に出ればリンゴ園が広がり、街中にもリンゴを使ったスイーツを扱うお店も数多く見受けられました。弘前観光協会が「弘前アップルパイガイドマップ」を作ってしまうほどの力の入れようです。せっかくなので観光の合間にお客様とアップルパイを食べに出かけました。

訪れたのは「サロン・ド・カフェ・アンジュ」。ここは青森県の県重宝である旧東奥義塾大学外国人教師館の館内にある落ち着いたカフェ。ここを訪れたのはアップルパイが食べられることに加えて、「藩士の珈琲」が飲めるからです。

アップルパイマップと「奇跡のりんご」を使ったアップルパイ
アップルパイマップと「奇跡のりんご」を使ったアップルパイ

実は弘前は「コーヒーの街」といわれています。それは日本の庶民初のコーヒーが弘前で飲まれたからなのです(その歴史に関しては下記の写真をご覧ください)。特徴はすりつぶしたコーヒの粉が入った麻袋を土瓶で振りだすこと。ティーパックのイメージです。

その味は実際にお試しいただきたいところですが、全国でも弘前でしか飲めない(市内でも10店舗のみ)コーヒーです。また、ホテル近くには東北一古く、あの太宰治が通ったというカフェや、有形文化財を改装したスターバックスもありました。

「藩士の珈琲」は土瓶に入って出てきます
県重宝の内部を見学しました
「藩士の珈琲」を飲める場所は弘前市内で10店舗ほどしかありません

売り切れ続出! 地元特産の新鮮な野菜が並ぶ風景ー津軽ねぶた村「朝市」

弘前では多くの朝市が出ます。

早起きをしてそのひとつ、「津軽ねぷた村」の朝市を訪ねました。朝市の開始前にもかかわらず、お目当ての店の前に地元の方々が集まり、「あと3分お待ちください」と店員から大きな声が出るほどの賑わいを見せていました。

なかでも行列ができていたのが、「嶽きみ」というブランドのトウモロコシを売る店。岩木山の嶽地区で栽培され、メロンより甘いといわれています。市が始まると、一人で10本、15本買っていく方もいて、開始わずか10分ほどで売り切れていました。その他の店も15分ほどでほとんどが売り切れていました。お客様のなかにはご自宅に発送された方もいらっしゃいました。

すでにりんごも出始めていました

本当に新鮮とれたての野菜が並んでいるのを見て、東京のシェフがわざわざ弘前にレストランをオープンするのもわかった気がしました。滋味豊かな食材と、それにほれ込み見事なわざで華麗なひと皿を仕上げるシェフたち。弘前の魅力を十分に味わえた旅になりました。

白神山地は十二湖まで足を延ばしました

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